1年で黒字化した人が実践した「小さな仕組み化」7つ|今日からできる再現ステップ

創業手帳

7つの小さな仕組みで黒字化を目指そう


事業をはじめたばかりの時は、売上が安定せず赤字になるケースが多いかもしれません。
売上は増えなくても固定費は発生するため、できるだけ早く黒字化したいと考える事業者は多いはずです。
ここでは、1年で黒字化した人が実際に行った7つの“小さな仕組みを紹介します。

この記事で紹介するのは特別なスキルや大きな投資は不要で、今日からはじめられるステップです。
しかし、業務のムダを減らし、時間と成果を最大化するために必要な仕組みなので、取組み方によって長期的にみると大きな違いが生まれます。
以下で、具体的な7つの方法を紹介します。

yajirushi【完全無料】事業に必要な資金がすぐ出せる!『資金シミュレーター』

※この記事を書いている「創業手帳」ではさらに充実した情報を分厚い「創業手帳・印刷版」でも解説しています。無料でもらえるので取り寄せしてみてください

1年で黒字化した人に共通する「仕組み化」の考え方


1年で黒字化した起業家に共通するのは、「大きな仕組み」ではなく、日々の迷いをなくす“小さな仕組み”の積み重ねです。
まずは、いきなり完璧を目指さず小さく作って試し、小さく改善する(MVP思考)ようにしてみてください。

忙しくて「仕組み化」できるほど手が回らないと感じる事業者も少なくありません。しかし、その環境を脱却しなければ、忙しいのに黒字にならない苦しい状態が続きます。
黒字化するには、限られた時間と労力を「利益が生まれる仕事」に集中させるようにしてください。
そのために毎日の意思決定を減らして余計な選択肢に時間を奪われないように意識します。こうした思考が1年以内に黒字化する事業者に共通する仕組み化の土台です。

yajirushi【完全無料】事業に必要な資金がすぐ出せる!『資金シミュレーター』

黒字化した人が実践した「小さな仕組み化」7つ


私たちの周りには、仕組み化できるものがたくさんあります。普段は無意識にしているような行動も積み重なれば大きな作業です。
すぐにはじめられる「小さな仕組み化」を7つ紹介します。

①朝のルーティンを固定し、仕事を自動ではじめられるようにする

一日のはじまりである朝は、生活リズムを整えてるために大切な時間です。
気持ち良く仕事に取りかかるには、朝から開始手順を固定化して作業着手の遅れを防ぐようにしてください。

同じ順番で作業を開始することで、判断を最小化し、重要業務へ早期に集中できる状態を作れます。
仕事に関しても開始ルーティンを定型化することで、作業開始の質が安定し、日々の生産性を平準化可能です。

例えば、椅子に座ったらそのままパソコンを開く、仕事前に一杯の水を飲むといった小さな行動を習慣として継続します。
やる気に頼るのではなく、オートマチックに仕事に取りかかれるようにしてください。

②7割完成のテンプレートを先に作っておく(提案文・メール・見積もり)

仕事の中でも資料作成は多くの時間や手間が発生する作業です。作成にかかるコストを削減するには、繰り返し利用できるテンプレートを作っておくようにします。
7割程度完成したテンプレートを用意すれば、毎回ゼロから作る工程を排除可能です。

さらに文章を作成するための判断回数を減らせます。テンプレートや定型文を使ってコストを削減できれば時間短縮になり、重要な提案内容の検討に時間を配分できます。
定型文を準備しておくと品質のばらつきを抑えられる点もメリットです。迅速かつ安定した品質の対応を提供するためにテンプレートが役立ちます。

③売れる導線を1本つくり、まずはそこに全力投下

政府は、中小企業や小規模事業者が厳しい環境を乗り越えて成長するに当たって何が必要なのかを分析して、中小企業白書として毎年公開しています。
中小企業白書で頻繁に指摘されているのが、限られた経営資源を戦略的に集中させる重要性です。

多くの企業が、複数のチャネルを用意して売上を伸ばそうとします。しかし、効率を考えるのであれば、効果が高い導線へ資源を集中させる戦略が有効です。
流入経路を一本化することで分析しやすくなって、改善施策の効果検証が正確に行える状態が維持されます。

問い合わせから成約までの流れを可視化して、継続的に改善して成約率を高める仕組みを作ることが企業の成長に寄与します。

④反応の良い施策を仕組み化して再利用

新しい事業をはじめるためにマーケティングは欠かせません。特に実際に市場で販売して得られるデータは今後の事業の指針になります。

実際にヒットした、成果が出た要素は検討・抽出して再度商品やサービスとして提供します。再現性があるようであれば標準化をすすめてください。
感覚ではなく実際の反応データを基に改善することで、再現性の高い営業行動を積み重ねられます。
効果の高い表現や構成をパターン化しておくと、作業速度と成果の双方を安定させる仕組みが生まれやすいです。

⑤固定費を自動化ツールに置き換え、可処分時間を増やす

少子高齢化による労働人口の減少、消費市場の縮小といった課題に対して、総務省はICTの利活用を推進しています。

例えば、事業で会計やバックオフィス業務に手が回らないし求人しても応募がないといったケースでは、会計・請求・予約など反復作業を自動化できれば作業負担を大幅に削減可能です。

自動化によって細かい事務作業が減り、企画・営業など利益へ直結する業務へ時間を再配分できます。
作業ミスや処理忘れが減少して処理の正確性が向上するため、業務品質と業務速度双方の改善につながります。

⑥毎週の振返りをルール化し、改善を積み上げる

事業は、目先の利益だけでなく将来を意識して投資していくことも必要です。
行き当たりばったりな経営を防ぐためには、毎週の振返りを定期ルール化し、小さな改善点を少しずつ修正していく運用が求められます。
細かく行動記録を残しておけば、振り返った時の課題箇所の発見が容易になります。次のアクション、改善施策として反映するために記録はこまめにとっておいてください。

このような “小さな修正” による継続的改善は、大きなPDCAサイクルよりも柔軟かつ迅速な改善が期待できます。
試行錯誤を繰り返し改善を積み上げることが成果の創出につながります。

⑦顧客の声を毎回記録し、商品改善の“ネタ帳”にする

顧客からいただいた意見や感想は、必ず記録しておくようにルール化してください。
顧客からのフィードバックを継続的に記録しておけば、顧客のニーズや行動パターンを蓄積し、将来の改善や新サービス開発の基礎データとして活用できます。
顧客の声を整理・分類すると、どういった改善が必要なのかが見えてくるでしょう。

改善が必要な箇所や優先度が明確になるので、少ないリソースでも効率的に商品やサービスの質を向上させられます。
記録した顧客の声は、事例や口コミ、成功体験としてマーケティングや販売促進に活用可能です。ブランド信頼性の向上や顧客獲得の強化にも寄与すると期待できます。

yajirushi【完全無料】事業に必要な資金がすぐ出せる!『資金シミュレーター』

黒字化した人が“やらなかったこと”も重要


黒字化した人がどのようなことをしていたかは当然重要です。しかし、黒字化した人がやらなかったことに意識を向けたことはありますか。
黒字化を達成した人がやらないこと、避けた行動をまとめました。

完璧主義で固めない

完璧を目指すのは悪いことではありません。
しかし、過度な完璧主義は改善サイクルを遅らせます。まずは、完璧でなくても小さく試してトライアンドエラーを繰り返す姿勢が大切です。

完璧主義に陥ってしまうと作業時間が膨張するリスクがあります。チャレンジの初期段階では、必要十分な品質に留めておいてください。
その分、改善に時間を回すことで、必要最低限の機能を持つ製品をスピーディーに市場に投下できます。

このような開発方法をMVP開発(Minimum Viable Product開発)と呼びます。完璧を求めないことで学習速度が上がり、より短期間で成果を積み上げられる手法です。

多品目展開をしない

経営の効率を良くするには、品目の過多を控え、資源を集中させるように意識します。成功者は主力商品の集中強化を選択して、利益構造を最適に保っています。
多品目化を避ければ在庫や管理コストが最小限になるので、売上に変動があった時でも運営の安定性を保ちやすくなる点もメリットです。

また、品目を絞ると提供価値の一貫性が保ちやすいので、顧客への説明やマーケティングもシンプルにできます。

売れない商品の改良に固執しない

いい商品を作れば売れると多くの人が考えているかもしれません。しかし、実際には市場の需要と会わなくて売れない商品も多くあります。

黒字化成功者は、需要が低い商品に対しての早期に撤退判断を行っています。
売れ行きなど客観的データを基にして、改善より廃止が合理的な場合は迅速に撤退の判断をしなければいけません。
売れない商品にこだわり続けるよりも人気商品の強化へ資源を集中したほうが、限られた時間と費用の投資効果を最大化できます。

無計画な拡大をしない

経営資源が限られる小規模事業者では、拡大よりも“持続可能な運営”が優先されています。成功者は無理な事業拡張を避けて、利益を安定させることに集中するのです。

事業が成長段階になると、すぐにでも投資して事業を大きくしたいと考えるかもしれません。
しかし、無計画な拡大にはキャッシュフローの悪化や過剰投資によるリスクがあります。
拡大前に基盤の安定を重視し、事業成長に必要な仕組みが整うまではスモールスタートを維持するようにしてください。

思いつきの集客施策を乱発しない

新しい顧客を増やすため、認知度を高めるために集客は欠かせません。しかし、成功者は思い付きだけの集客施策には手を出しません。
効果検証の薄い施策を頻繁に切り替えると宣伝として非効率です。成功者は確度の高い施策に集中しています。

施策を乱発しないことで運用のブレが減るので、安定した集客基盤の構築につながります。
データや顧客行動を参考に慎重に施策を選定して、継続的に改善できる取組みを優先して実施するようにしてください。

yajirushi【完全無料】事業に必要な資金がすぐ出せる!『資金シミュレーター』

黒字への仕組み化を成功させるための3つのポイント


黒字への仕組み化を成功する人のやり方、成功までの道筋はそれぞれ違います。しかし、成功者に共通しているポイントがあるのです。
どういったポイントを押さえておくべきなのか3つにまとめて紹介します。

①時間より「流れ」から仕組む

黒字化するためには、個別の時間管理するよりも、作業の流れ全体を整えるようにしてください。

例えば、仕事を作業ごとに分けて時間を決めて取り組むよりも、タスクを流れにして効率的に配置します。
流れを仕組みととらえて手順のつながりを可視化すると、ボトルネックが明確になります。
ここで課題を明確にしておけば、改善効果が大きい箇所へ集中して手を加えられるはずです。

さらに、作業の流れを整えることで作業の抜け漏れが減り、業務品質の安定・向上につながります。
単なるスケジュール管理ではなく市場の変動に柔軟に対応するためにも流れを仕組み化するようにしてください。

②自分ひとりでも回る形にこだわる

黒字化のためには、どのような環境でも事業が回るような再現性が必要です。誰でも再現できるように手順化して、属人化の排除を徹底してください。
業務について担当者しか理解していないような状態では、担当者不在時に業務停止や品質低下のリスクがあります。

業務をブラックボックス化するのではなく、仕組みで自走できる形を作っておくようにしてください。
自分ひとりでも事業が回る仕組みを整えておけば、急な予定変更にも対応可能です。業務量が増えた場合でもより対応しやすくなります。

③小さく作り、毎週見直す

黒字化のためには、事業はスモールビジネスではじめて細かな改善を繰り返してください。スモールビジネスではじめれば、初期費用やリスクを抑えられます。

規模が小さいからこそ、小規模な試行を重ねても高速で改善可能です。小規模でニッチな市場に特化したり、専門性を高めたりと、同業他社との差別化もしやすくなります。
PDCAサイクルを小さく回すように毎週の振返りを定期化することも大切です。振返りをこまめに行えば、改善が継続し事業全体の質の向上に寄与します。
小さな改善であっても日々積み重ねれば、大きな変化が生まれます。改善とそれに対するアクションを繰り返すことで、短い期間でも大きな差を生む効率性につながるでしょう。

yajirushi【完全無料】事業に必要な資金がすぐ出せる!『資金シミュレーター』

まとめ|黒字化は“小さな仕組み”の積み重ねで実現する

黒字化への近道は、「毎日の迷いを減らし、利益につながる行動を自動化すること」です。意思決定を減らして、事業や利益行動へ集中できる仕組みを整えるようにします。
また、完璧主義より小さな試行を優先すると、改善スピードが高まり短期間で成果につながりやすくなります。
まずは7つの仕組み化のうちひとつずつ実行していき、改善を進めてください。



関連記事
創業1年目の起業家が1月にやるべきこと10選|確定申告・経営計画・補助金チェックまで
赤字体質を改善したい!経営者が知っておきたい原因・対策方法を解説

(編集:創業手帳編集部)

創業手帳
この記事に関連するタグ
創業時に役立つサービス特集
このカテゴリーでみんなが読んでいる記事
カテゴリーから記事を探す
無料冊子
創業手帳冊子版(無料) 補助金ガイド 創業手帳woman 飲食開業手帳