女性こそ活用したいシェアオフィスの魅力とは
ライフスタイルに合わせたオフィス選び
(2018/10/17更新)
近年、フリーランスや個人事業主として活動する人が増えてきており、同じく急激に増えてきたシェアオフィス。よく耳にはするものの、具体的なイメージや、他の似たようなスペースとの違いがわからないという方もいるのではないでしょうか?
低コストでオフィスが持てるのが、シェアオフィスの大きな魅力ではありますが、それだけではありません。
保育所が併設されていたり、セキュリティーがしっかりしているシェアオフィスは、多種多様なライフスタイルを持ちながら働く女性にとって大きなメリットであるとも言えるでしょう。
今回は低コストでオフィスが持てるだけではない、シェアオフィスの魅力をお伝えしていきます。
今回は「シェアオフィスとは?」という基本的なことから、女性がシェアオフィスを探すときに役立つ情報まで、徹底解説です!
この記事の目次
シェアオフィスとは?
シェアオフィスはその名の通り、オフィスをシェアする、つまり複数人で利用するタイプのオフィスのことです。個人事業主やスタートアップなど、広い専用オフィスを持つ金銭的な余裕はないけれど拠点が欲しい、という場合に多く利用されます。
シェアオフィスと似たようなもので、
・レンタルオフィス
・バーチャルオフィス
・コワーキングスペース
というものもあります。それぞれ少しずつ特徴が違い、目的に合わせた選択が必要です。
シェアオフィスの特徴
先ほど説明した通り、シェアオフィスは、自分だけでなく複数人でオフィスを利用します。
基本的には作業場所が決められていないフリーアドレス制で、シェアオフィス内の好きなところで作業をすることができます。そのため、個人専用スペースがない場合も多いです。
シェアオフィスのメリットは後ほど詳しくご紹介します。
レンタルオフィスの特徴
レンタルオフィスもシェアオフィスと同様、複数人で利用するオフィスです。
しかし、シェアオフィスとは違って専用スペースとして利用できる個室があるのが特徴です。もちろん共有スペースもあるので、息抜きに他の利用者と交流することもできます。
メリット:集中したい時は個室の利用、休憩時には他の利用者との共有スペースで雑談というように、メリハリをつけて作業ができる。
バーチャルオフィスの特徴
バーチャルオフィスは名前に“オフィス”とついていますが、実際には作業スペースがありません。
例えば、作業しているのが自宅の場合、取引先に住所などの連絡先を教えたくないという方のためのサービスです。バーチャルオフィスでは、郵便物の受け取りや転送、電話番号やFAX番号の利用がメインになります。特に個人事業主として自宅で働いている方には、ありがたいサービスとも言えます。
メリット:作業スペースを利用しない分、コストを抑えられる。取引先に住所などの連絡先を教えないで済む。
コワーキングスペースの特徴
コワーキングスペースは、シェアオフィスに似ていて、作業スペースがオープンな空間であることが特徴としてあります。利用者同士がコミュニケーションを取り合うことをメインにしているため、そこから新しいビジネスが誕生することも多くあります。
メリット:個人事業主として働いていると、なかなかコミュニケーションを取る機会がなくなりがち。イベントも開催されるコワーキングスペースなら、他の利用者と自然に関わりを持てる。
シェアオフィスを利用するメリット
ここまで、シェアオフィスとそれに近いオフィスの特徴(違い)や、それぞれのメリットについて簡単に紹介してきました。
ここでは、利用を検討している方が特に多いであろうシェアオフィスを利用するメリットについて、さらに詳しくご紹介していきます。
シェアオフィスのメリット
シェアオフィスを利用するメリットは、次の5つです。
・オフィス賃料が安くなる
・初期コストを下げることができる
・ランニングコストを減らせる
・人脈の形成が可能
・オフィス管理の人的コストを下げられる
1つずつ詳しくご紹介していきます。
メリット1:オフィス賃料が安くなる
シェアオフィスを利用するメリットの1つ目は、オフィス賃料が安くなることです。複数人で共同して賃料を払うため、同じ地域で個人的にオフィスを構えるよりも賃料を抑えることができます。
メリット2:初期コストを下げることができる
2つ目のメリットは、初期コストを下げられることです。個人的にオフィスを借りるとなると、前払金や保証金が必要になります。しかしシェアオフィスでは必要ないところが多く、オフィスを構えるための初期コストを下げることが可能です。
メリット3:ランニングコストを減らせる
メリット3つ目はランニングコストを減らせること。シェアオフィス1番の魅力はコレといっても過言ではないはずです。
・プリンターやトイレなどの共有物の利用代
・プリンターやネット環境などのICT環境を整える費用
・水道代や電光熱費
といったオフィスを持ち続けることでかかってくる費用は、シェアオフィスの利用代金に含まれているところがほとんど。賃料とは別に払う必要がなく、ランニングコストの削減につながります。
メリット4:人脈の形成が可能
シェアオフィスを利用するメリット4つ目は、人脈の形成ができるということ。個人事業主ですと、特に仕事上の人脈というのは大切になってきます。
シェアオフィスでは他の利用者との交流も活発で、中にはセミナーや交流会を開催しているところもあるため、人脈の形成に役立つはずですよ。
メリット5:オフィス管理の人的コストを下げられる
シェアオフィスを利用する5つ目のメリットは、オフィス管理の人的コストを下げられるということです。
オフィス管理、例えば掃除などは自分でやってもいいですが、それよりも本業に力を入れたいところですよね。かといって外注するとコストがかかってしまいます。
シェアオフィスなら、管理してくれる人がいるため掃除などのオフィス管理は任せることが可能です。費用はもちろん利用料の中に含まれているため、オフィス管理に関する人的コストを下げることができます。
女性だからこそのメリット
ここまでコストを抑えられることや、オフィス管理の手間がかからないことなど、シェアオフィスの一般的な利点を述べてきましたが、結婚や出産などでライフスタイルが大きく変わる女性だからこそのメリットもたくさんあるので、ご紹介します。
メリット1:短期でオフィスを借りられる
女性だからこそのメリット1つ目は、短期でオフィスを借りることができることです。
多くの女性は、結婚・妊娠・出産などライフステージが変わっていきます。その都度、働きかたや時間が変わる女性にとって、短期で契約を変更でき、その都度かかる初期コストが最小限であるシェアオフィスはとても魅力的です。
メリット2:セキュリティーが確保されている
2つ目のメリットは、セキュリティーが確保されていることです。
個人的にオフィスを借りるとしても、そのオフィスビルが安全かどうかはわかりません。特に個人事業主としてオフィスでは1人で作業する場合、安心できるオフィスでなければ集中できませんよね。
その点、シェアオフィスなら受付に人が常駐していたり、入るためにパスが必要だったりします。一般のオフィスビルよりはセキュリティーがしっかりしているため、女性でも安心だと言えるでしょう。
メリット3:保育スペース付きのシェアオフィスがある
3つ目のメリットは、保育スペース付きのシェアオフィスがあること。
近年では保育園に入れない子供が増え、出産後に仕事に戻れない女性が増えています。もし保育園に落ちたとしても、保育スペース付きのシェアオフィスがあれば子供を連れて仕事に出向くこともできて助かりますよね。
託児所や見守りスペース、授乳スペース付きなど、さまざまなママさん向けサービスを施したシェアオフィスが増えてきており、中には保育士による保育があるところまで! 子供も楽しく過ごせますし、自分も仕事にも集中できます。
メリット4:女性同士のコミュニティーができる
女性だからこそのメリット4つ目は、女性同士のコミュニティーができること。
独立して働く女性が増えているとは言え、まだまだ少ないというのが実状です。シェアオフィスを利用する女性同士でコミュニケーションが取れれば、不安なことや相談したいこと、プライベートな話までできるかもしれません。数が少ないからこそ、同性の仲間は大切ですよね。
女性に優しいシェアオフィスの探し方
女性だからこそ、シェアオフィスの利用がおすすめだとお話ししてきましたが、実際には、女性に優しいシェアオフィスはどのように探せばいいのでしょうか。方法は主に2つあります。
・キーワードで検索し、シェアオフィスごとのHPを探す
・シェアオフィスのポータルサイトなどを活用して検索する
創業手帳編集部のおすすめは、シェアオフィスのポータルサイトを活用することです。
というのも、シェアオフィスごとのHPを見ていくと、どこがいいのか、どこのコスパがいいのかなど、比較するのが難しくなるからです。ポータルサイトを利用することで、シェアオフィスを一覧で確認できるため、比較するのも簡単です。
創業手帳では、「eシェアオフィス」というシェアオフィスのポータルサイトも運営しています。
「託児所」や「セキュリティー」など希望のキーワードを入れて検索すると、そのワードに合ったシェアオフィスやコワーキングスペースを検索することが可能です。もちろん、地域で絞って検索もできますよ。
実際に足を運ぶ前に、オフィスの雰囲気や料金、設備などを見て比較することができるので、本業に力を入れたい事業主の方にもおすすめです。
男女共用のシェアオフィスでも、女性に配慮されているところもあります。実際に調べてみて、雰囲気を見てから決めてみてくださいね。
(編集:創業手帳編集部)