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ピッチとは?

ピッチとは、主にIT業界や広告業界などで使われる、短いプレゼンテーションのことです。この語源は英語のピッチ(pitch)であり、元々は「投げる」「設定する」「調整する」といった意味となります。
ピッチとプレゼンテーションとの違いは、対象の相手、時間と内容です。一般的に、プレゼンテーションが多数の相手に時間をかけて詳しい説明や提案をするのに対して、ピッチは少数の相手にごく短時間で新規ビジネスなどのアイデアを売り込むものとなります。

このピッチの由来ですが、IT業界の中心地である、アメリカのカリフォルニア州サンフランシスコ、シリコンバレーと言われます。ここでは、創業や新規ビジネスの立ち上げを目指すたくさんの学生、ビジネスパーソンが存在しており、日々、新しい技術やビジネスが生まれています。そこで、学生やビジネスパーソンたちは、ピッチと呼ばれるビジネスアイデアの短いプレゼンテーションを投資家などへ行って資金調達をし、新しい製品やサービスを実現してゆくのです。
このようなシリコンバレーの環境では、投資される側も投資家も、そしてビジネスアイデアも無数に存在するため、数分程度のごく短時間で自らのアイデアを売り込むピッチが重宝されてきました。
また、短時間で伝えることから、エレベーターに乗って移動する数分間に投資家へのピッチを行う、エレベーターピッチという言葉も生まれました。その後、ピッチの文化は、IT業界から周辺の広告業界やマスコミでも使われるようになったと言われています。

ここで、一般的なプレゼンテーションとピッチとの違いを詳しく説明します。
まず、プレゼンテーションはビジネスの様々なシーンで、製品やサービスなどの説明や提案、報告をするものです。英語のプレゼンテーション(presentation)の意味としては、表現や提示とされます。ちなみに、語源はプレゼント(present)ですので、情報を贈る、または与えるという意味を持っています。
実際のプレゼンテーションでは、たとえばメーカーが提案や説明をしたい製品について、資料を数ページから数十ページほど準備して、顧客などの相手に対して、十数分から数十分ほど説明を行います。プレゼンテーションの内容はケースによって様々ですが、要約やまとめ、事例などを交えながら、相手の立場になって分かりやすく伝えることが重視されます。そして、相手に理解されて、契約や投資といった行動をしてもらうことをゴールとしています。

一方、ピッチは製品やサービスの提案、説明をするという点ではプレゼンテーションと同じですが、特定の相手に短時間で新しいビジネスアイデアを売り込む、という点に特化しています。
実際のピッチでは、たとえばITベンチャー企業が自社の新しいサービスについて、ごく限られた資料をもとに、投資家などの相手に対して、数分ほどの短い時間で説明をします。このとき、新しいサービスでは前例がないことや、相手が専門分野でないこともあるため、一般的で分かりやすい言葉を使うことが重要となります。そして、そのゴールは自社のサービスを投資家に売り込み、資金やサポートを得るものです。
このように、プレゼンテーションは相手の立場になって情報を与え、理解と行動を図るものですが、ピッチは自らの提案をごく短い時間で分かりやすく伝え、投資家から資金などを得る、という目的と手法の違いがあります。

それでは、ピッチで伝える具体的な内容はどのようなものでしょうか。
ビジネスプランを短い時間で分かりやすく売り込み、投資家の資金を得るためには、伝える項目はある程度限られます。
たとえば、ピッチ発祥のシリコンバレーでは、起業家が伝えて、投資家が求める内容として、主に次の5つの項目に集約されます。ビジネスプランへの理解と投資などの意思決定のためには、どれもが必要な項目と言えます。
・1. 何の問題を解決するのか。
・2. 解決策(サービス)は何か。
・3. 市場規模(現状と将来)はどれくらいか。
・4. 誰(チーム)が行うか。
・5. 今後の計画は何か。

実際にこれら5つの項目について、シリコンバレーの例では、エレベーターで使われるエレベーターピッチとして30秒程度、初めての面会で1分から3分程度で伝える場合もあります。また、他の国や日本においても、ピッチの場面やコンテストがありますが、内容の簡潔さと短さに特化して、資金などを得るものとなります。

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