広報・PRのプロ直伝! プレスリリースを取材に繋げる3ステップ
一歩踏み込んだ広報・PR活動のコツとは
(2016/07/07更新)
広報・PRというと「プレスリリース」と考える方も多くいらっしゃるようです。プレスリリースとは、プレス(報道関係者)へ取材をしてもらうためのツール(道具)です。また、メディアへ公平に一斉発表するものです。
プレスリリースからどのくらい取材へつながっているでしょうか。一日に何百件と記者に届くプレスリリース。そこから見つけてもらうには、知名度、キャッチコピー、タイミング等様々な要素が必要となります。
一方、プレスリリースを一斉配信するのではなく、各メディアの特性を知り、個別にベネフィットを伝えること、コンテンツ(企画、切り口、見え方)を工夫することで、さらに取材への確度はあがります。取材に繋がりやすい、一歩踏み込んだPR活動の3つのポイントをまとめました。
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この記事の目次
ポイント1:まず相手を知る!「お客様に届くメディア」を研究
あなたが取り上げてもらいたいメディアはどこでしょうか?
お客様に届くメディアはどこでしょうか?
まずは、そのターゲットとなるメディアをじっくり研究することが重要です。
- どんなページ構成なのか。
- どんな企画、記事が紹介されているか。
- どんな読者に向けて提案しているのか。
- 誰が書いているのか。
- どういう切り口、コンテンツが多いのか。
- 競合ブランドはどこで紹介されているのか。
など様々な角度から各メディアの特性を研究します。
自社の商品・サービスがどこに、どのように、紹介されたら読者(お客様)が喜んでくれるのかを理解することが重要です。
ポイント2:担当者へコンタクトして直接、情報提供を。
取り上げてもらいたいメディアの枠(企画枠・コーナーなど)があれば、あとは行動に移すのみです。
自社の商品・サービスが読者の有益になると確信したら、思い切ってそのメディアのコーナー担当者へ電話をしてみましょう。
そして、PRしたい商品・サービスの情報提供をしてみてください。(相手はお忙しい方なので簡潔に!)
興味をもってくれたら、メールやファックスで情報を送ったり、商品を持って会いに行き、詳細をプレゼンテーションしましょう。
ここで、プレスリリースや補足資料を提出すると良いでしょう。
正式なリリース形式でなくともかまいませんが相手へのベネフィットを簡潔にまとめてください。
もしも、先方に興味を持ってもらえなかった場合には、その理由を聞いてみてください。
タイミングやメディアの方針、商品・サービスについてなど、双方のズレがみえてくるはずです。そういった反応を知ることで、今後の商品・サービスや、PR活動でのブラッシュアップに繋げることが可能となります。
ポイント3:商品・サービスの魅力を尖らせること。つまり、企画・コンテンツが一番重要!
過去のPR活動の経験から、直接メディアと交渉してわかるのは、「取り上げたくなるような企画・コンテンツが不可欠」ということです。
メディアの編集担当者に届けるためは、商品・サービスの魅力、切り口、見え方、独自性、ストーリー、コンテンツなどの情報を整理し、商品・サービスをわかりやすく魅力的にすることが重要になります。プレスリリースの書き方よりも、何がメディアにとって面白い、有益な情報なのかを簡潔に表現することで記事掲載の量が増えていくはずです。
まとめ
取材に繋がるPR・広報を未経験者が行っていくには時間と労力がかかります。数々のメディアと交渉しているPRプロフェッショナルは、メディアにどういった内容であれば、採用されるのかを熟知しています。これを「PR脳」ともいいます。
そして、取材してもらうために一番重要なことは、商品・サービスの中身です。ですから、新規事業を起こすとき、企画の段階からPR・広報経験を持つ、PRプロフェッショナルを巻き込むことをオススメします。
なぜならば、その商品・サービスをメディアが取材したくなるように、切り口や見せ方、タイミング、キーワード等PR脳から、アドバイスやアイデアをもらえるからです。
知名度のない商品・サービスは、広めるためのプロモーションが非常に重要な項目になります。
そのプロモーションコストを結果的に安価で、パフォーマンス性を高くしてくれるのは、メディア受けする切り口や企画の質によるところも多いのです。
(監修:青山加奈(あおやまかな) )
(編集:創業手帳編集部)