注目のスタートアップ

freecle Inc. 久保聡介|テレワーク用ワイヤレスイヤホンの開発事業で注目の企業


テレワーク用ワイヤレスイヤホンの開発事業で注目されているのが、久保聡介さんが2017年4月に創業したfreecle Inc.です。

2019年末からのコロナウィルス蔓延により、テレワークやリモートワークをされている方も多いと思います。もっとも、2019年と比べると、今ではこうした働き方も当たり前化してきており、ワークスタイルの一つとして多くの企業が前向きに取り入れているようになったとも感じます。

そうした一方で、依然、リモートワーク環境の整備が追い付かないといった課題も散見されます。
例えば、自宅内に専用の仕事場やスペースが確保できないといったこともその一つです。家族との共用スペースの一角や、せわしなく車や人が行きかう道路に面した場所で作業や会議をしたりする、という方も中にはいらっしゃるのではないでしょうか。

その際に必ずと言って問題となるのが「音」に関する問題です。

周囲の音は思いの他、自分自身の集中力を削ぎ落してしまう要因の一つです。また、会議など重要な場面においては、雑音が入ることによって参加者全員の集中力や思考力や判断力を下降させてしまうことにも繋がります。

新しい働き方を普及させ、一人一人のライフスタイルに合わせた仕事の仕方を後押しするためにも、こうした細かいけれども本質的な課題を一つ一つ取り除いていくことが必要です。

今、リモートワークにおける「音」の課題解決を図るべく、画期的な製品を生み出しているある起業家の取り組みに注目が集まっています。

株式会社freecleの香本剛志さんに、事業の特徴や今後の課題などについてお話をお聞きしました。

・このプロダクトの特徴は何ですか?

国内の集音器市場で 音質満足度 No.1 に選ばれた ワイヤレス集音器 を展開する freecle Inc. が、独自の集音テクノロジーを活用して、新しい機能を搭載したワイヤレスイヤホン【 able plus | エイブル プラス 】です。周囲の声や騒音を気にせずリモート会議に集中できます。外出先や、お子様のいるご家庭でも、相手に気を使う心配がなく、作業がはかどります。

freecle Inc. は 2017年に創業して以降、独自開発した音声テクノロジーを活用し、“耳のピント” を合わせて聴く力を向上させるワイヤレス集音器( able aid )を開発。シグナルリサーチ社の調査で “集音器市場 音質満足度 No.1” にも選ばれ、日本国内だけで初年度 5,000台以上を販売。日経クロストレンドの「未来の市場をつくる 100社」にも選ばれる等、多数の TV・メディアで取り上げられています。2022年7月に米国特許取得(登録手続中)

able plus は、上記、ワイヤレス集音器で磨いた「コミュニケーションフォーカス機能」を通話技術に応用し、高度な騒音抑制・通話品質を実現した、日本発の新しいワイヤレスイヤホンです。

・どういう方にこのサービスを使ってほしいですか?

日常にあふれる様々な騒音・通話環境で効果を発揮します。

・子供がいる自宅でテレビ会議に参加したい方
・人が多いオフィスで複数人で電話応対したい方
・BGM が流れるカフェで取引先と電話したい方

・このサービスの解決する社会課題はなんですか?

日本は、欧米諸国と比較して、居住空間が狭く、複数人での電話会議やテレワークに不向きと言われています。外出先や、お子様のいるご家庭でも、相手に気を使う心配がなく、作業がはかどる空間を提供したいと想い、able plus を開発しました。

・創業期に大変だったことは何でしょう?またどうやって乗り越えましたか?

ものづくり(量産)に 3回失敗しました。価格競争力を追求し、中国/深センでの量産に挑戦したものの、品質が安定せず、コミュニケーションの問題もあって生産拠点を日本に戻しました。
日本で生産する場合のコスト問題は、独自の治具・ソフトウェア開発により、徹底的に効率化を進め、乗り越えました。

・どういう会社、サービスに今後していきたいですか?

世界には、聴力の問題で会話を楽しめない方々、キャリアアップを目指しにくい方々が多数いらっしゃいます。私たちは、独自の音声ソリューションによって人類の “聴く力” を向上し、誰もが自由にコミュニケーションを楽しめる社会を実現します。

・今の課題は何ですか?

SCM(サプライチェーン)の安定化。
今後、更なる円安や原材料高騰、半導体不足等の影響を受け、供給困難な状況、安定した収益をあげられない状況が続くと予想しています。

・読者にメッセージをお願いします。

ものづくりや IoT に興味があるエンジニアの方とお話してみたいです。是非、ご連絡ください。

会社名 freecle Inc.
代表者名 久保聡介
創業年 2017年4月
社員数 6名
所在地 153-0064 東京都目黒区下目黒二丁目20番13号 rainbowbldg
サービス名 テレワーク用ワイヤレスイヤホン able plus
事業内容 ヒアラブルデバイスの開発
代表者プロフィール 中央大学法学部卒業
2011年 ~ 2016 年まで日本 IBM に在籍
戦略コンサルタントとして、ロボットやウェアラブルデバイス, AI, IoT などの事業・先進技術開発を経験後、2017年4月に freecle Inc. 創業
読んで頂きありがとうございます。より詳しい内容は今月の創業手帳冊子版が無料でもらえますので、合わせて読んでみてください。
カテゴリ 有望企業
関連タグ able plus freecle Inc. IoT スタートアップ テレワーク 久保聡介 補聴器
創業手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事
有限会社とは?なぜもう設立できないのか?
持続化給付金の申請開始!最大200万円給付で事業を下支えー概要やポイントは?
【2025年最新】クラウドファンディングのやり方とは?仕組み・種類・始め方の手順ガイド
【2025年版】会社設立の流れ・手順・やることリストをわかりやすく解説
【2025年最新】東京都の創業・起業者支援「創業助成金(創業助成事業)」について解説
法人成りとは?個人事業主が「法人化」をするメリット・デメリットや手続きなどを解説!

有望企業の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

革新的なビジネスを!熱い想い持ったスタートアップ6社によるピッチイベントを開催!
独立行政法人 中小企業基盤整備機構 BusiNest(ビジネスト)が主催する、第8期BusiNest「アクセラレーターコース」の参加者によるデモデイ(ファイナルデモ)が、2月28日(月曜)に開催されま…
【2/7開催】オンラインセミナー「「人材」を「人財」にする経営に!テレワークを活かした企業成長と推進ポイントとは」
東京テレワーク推進センターが主催する「「人材」を「人財」にする経営に!テレワークを活かした企業成長と推進ポイントとは」が開催されます。 「人材」を「人財」と捉え、人への投資を行うことで企業を持続的に成…
バーチャル空間サービス「ovice」 あらゆる空間をつなぐ「窓ソケット(β版)」を提供開始
2023年4月13日、oVice株式会社は、空間同士をつなぐ機能「窓ソケット(β版)」の提供を2023年4月12日(水)に開始したことを発表しました。 「窓ソケット(β版)」は、バーチャル空間サービス…
「XTech」がスタートアップ向け管理業務アウトソーシング・サービスをスタート
2019年12月3日、XTech株式会社は、子会社としてBizSuite株式会社を設立したことを発表しました。 BizSuiteは、スタートアップ向けに、月額15万円からで、管理業務を一括/部分的に依…
【9月2日】起業家むけ「気になるニュース」まとめ
9月2日のニュースの中から、起業家がチェックしておきたいニュースをまとめました。 外国人留学生の経営管理ビザ切り替え容易に 国家戦略特区で起業促す 政府は、国家戦略特区内に限って、外国人留学生が保有す…

大久保の視点

日本サブスク大賞2024グランプリはAI英会話スピークバディが受賞!
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
(2024/12/4)
国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
「JX Live! 2024」JX Awards大賞はNYでイチゴが大ヒットの古賀大貴さん(Oishii Farm 代表)
2024年10月9日、虎ノ門ヒルズフォーラムにて、「JX Live! 2024」が新経済連盟主催で行われました。 「JX Live!」は、「JX(Japan…
(2024/10/9)
創業手帳 代表取締役 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集