注目のスタートアップ

更年期のセルフケアをサポートするヘルスケアアプリ「HerLife」の開発などを手がける「YStory」が資金調達

company

2023年6月21日、株式会社YStoryは、資金調達を実施したことを発表しました。

YStoryは、AIを活用し、個人の不定愁訴の症状に合わせ、医学的エビデンスに基づいたセルフケア方法を提供するアプリ「HerLife」を開発しています。

症状記録、Tipsの提示、コミュニティなどの機能を備えたアプリを近日中にリリースする予定です。

また、2023年4月1日に京都大学と共同研究を締結しています。この研究により、更年期に関する探索的研究を実施し、更年期セルフケアの科学的エビデンスを構築することを目指しています。

今後、更年期のデジタルヘルスケアアプリを用いた実証試験の設計・実施も共同で推進する予定です。

今回の資金は、更年期DTxの探索的研究、プラットフォームの事業開発、BtoBやBtoC事業の拡大に充当します。


更年期とは、女性の閉経の前後5年、計10年ほどの期間のことです。この期間は大きくホルモンバランスが変化する時期であり、大小さまざまな不定愁訴があらわれることがあります。

更年期の代表的な症状としては、のぼせ・発汗、冷え、だるい・疲れやすい、不眠、憂鬱、頭痛・動悸、めまい・耳鳴り、物忘れなどです。

症状の出方は個人差が大きいのですが、アンケート調査では8割以上の女性が更年期に何らかの症状を感じた(ている)という回答があり、女性にとって一般的な問題といえます。

さらに、この症状が強く出て、日常生活に支障をきたす場合があります。これは更年期障害と呼ばれており、適切な治療が求められます。

一方、NPO法人ちぇぶら「現代女性の更年期についての実態調査アンケート 2021」によると、更年期症状で婦人科を受診したことがある女性は約37%であり、6割以上の女性が医師に相談していないということがわかります。

受診しない理由としては、病院にいくほどの症状なのかわからないため、薬などに対する不安があるためなどさまざまな理由が挙げられています。また、婦人科に行ったとしても適切な診療をしてもらえなかったという経験をしたという声も複数あり、更年期医療に対応できる医師やクリニックの数が足りていないという課題もあります。

YStoryは、こうした更年期の課題を解決するため、医学的エビデンスに基づいて更年期のセルフケアをサポートするアプリ「HerLife」の提供を目指しています。

アプリを中心としたセルフケアや医療は、手軽に行なえ、かつコストも低いということから、今後さらなる成長が見込まれている領域です。

シリーズ累計発行部数200万部を突破した起業ノウハウ集「冊子版創業手帳」には、女性起業家に特化した「創業手帳woman」もあります。女性起業家の方々のインタビューや、女性起業家だからこそ使える助成金など、役立つノウハウを掲載しています。

また、事業の成長のためには資金調達も重要です。「資金調達手帳」では、VCから出資を受けるためのノウハウなど、資金調達に関する情報を掲載しています。

読んで頂きありがとうございます。より詳しい内容は今月の創業手帳冊子版が無料でもらえますので、合わせて読んでみてください。
カテゴリ 有望企業
関連タグ AI DTx FemTech HerLife YStory エビデンス サポート セルフケア デジタルセラピューティクス デジタルヘルスケア フェムテック ヘルスケア 不定愁訴 更年期 株式会社 資金調達
資金調達手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事

有望企業の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

【3/30開催】オンラインセミナー「中小企業だからこそ、話題の人的資本経営が求められる」
大阪中小企業投資育成株式会社が主催するオンラインセミナー「中小企業だからこそ、話題の人的資本経営が求められる」が開催されます。 中小企業における「人的資本経営」を推進するメリットはなにか、どのような恩…
クラウドロボティクスプラットフォームを提供する「ラピュタロボティクス」と「JA三井リース」が資本業務提携
2023年9月7日、ラピュタロボティクス株式会社は、JA三井リース株式会社と資本業務提携契約を締結したことを発表しました。 ラピュタロボティクスは、最先端の制御技術とAI(人工知能技術)を活用した次世…
LGBTsライフプランニングや住まい探しをサポートする「IRIS」が4,000万円調達
2022年3月25日、株式会社IRISは、4,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 IRISは、ライフプランニングや住まい探しをサポートする事業を展開しています。 スタッフはLGBTs当…
マンガアプリ「GANMA!」やデジタルアニメスタジオ「Qzil.la」などを展開する「コミックスマート」が28億円調達
2024年8月6日、コミックスマート株式会社は、総額28億円の資金調達を実施したことを発表しました。 コミックスマートは、マンガアプリ「GANMA!(ガンマ)」や、デジタルアニメスタジオ「Qzil.l…
プリペイドカード型の福利厚生サービス「miive」が4月下旬にリリース
2021年2月10日、株式会社miiveは、「miive(ミーブ)」を2021年4月下旬にリリースすることを発表しました。 「miive」は、プリペイドカード型の福利厚生サービスです。 企業は毎月定額…

大久保の視点

国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
「JX Live! 2024」JX Awards大賞はNYでイチゴが大ヒットの古賀大貴さん(Oishii Farm 代表)
2024年10月9日、虎ノ門ヒルズフォーラムにて、「JX Live! 2024」が新経済連盟主催で行われました。 「JX Live!」は、「JX(Japan…
(2024/10/9)
「スタートアップワールドカップ2024」世界決勝を現地速報!優勝はEarthgrid(米代表・プラズマでトンネル掘削)
2024年10月4日、世界最大級のビジネスピッチコンテスト「スタートアップワールドカップ(SWC)2024」の世界決勝戦が、米国・シリコンバレーで開催されま…
(2024/10/5)
創業手帳 代表取締役 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集