注目のスタートアップ

UGCメディアプラットフォームを提供する「Ubiq」が1,000万円調達

company

2022年12月20日、株式会社Ubiqは、総額1,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。

Ubiqは、次世代のUGC(ユーザー生成コンテンツ)メディアプラットフォーム「Ubiq」を開発・提供しています。

「Ubiq」は、最初の1PVから収益化を可能とするグラフィック特化型UGCメディアプラットフォームです。

画像内の文字を自動で認識し、Web版「Ubiq」(開発中)と連携することで、画像内の文字を検索にヒットさせることを可能としています。

また、一般ユーザーが広告を見ることで広告閲覧によるトークン報酬を獲得し、そのトークンをAmazonギフト券への交換や、口座への振込(現金化)、クリエイターへの投げ銭、有料コンテンツ購入に利用できる機能を開発しています。

今回の資金は、「Ubiq」の研究開発、利用者獲得のための広告宣伝などに充当します。

インターネットを主な活動場所としているクリエイターはマネタイズに苦労している現状があります。

これは、デジタルデータはモノとしての価値が低く、値段をつけて売ることが難しいこと、インターネットではアマチュア・プロのクリエイターが習作・ファン獲得などのために無料で作品を公開していることが多く、消費者に作品は無料で享受できるものという価値観が広がっていることなどさまざまな理由があります。

近年はファンにサブスク会員となってもらい、会員限定のコンテンツを掲載できるパトロンサイトや、好きなクリエイターに希望する作品を有償でリクエストできるサービスなどの普及によりマネタイズの方法が生まれてきています。

一方でこれらの方法は特定の熱量の高いファンに依存する方法であることから、より広く作品を発表しつつマネタイズできるような方法も求められています。

ブロックチェーンを活用してトークンを発行し、独自の経済圏を構築するコミュニティであるトークンエコノミーは、こうしたクリエイターの課題を解決するひとつの方法として注目が高まっています。

通常、デジタルデータやそれを生み出したクリエイターに対し、数円〜数十円といった少額のお金を支払うことは、手数料がかかるという関係上あまり現実的な方法ではありません。

一方、暗号資産・トークンは、銀行を介さずにやり取り可能であり、手数料を大幅に削減することができます。これによりトークンエコノミー内では数円〜数十円といった少額のお金のやり取りを気軽に行うことが可能です。

さらにトークンエコノミー内では、コミュニティ内で有益な情報などを発信するユーザーを適切に評価し、情報発信のインセンティブとしてトークンを付与することで、コミュニティ内の経済圏を活性化させる仕組みを構築できます。

「Ubiq」では、広告閲覧によってユーザーにトークン報酬を与えることで、経済圏を活性化させる仕組みを構築することを目指しています。

ビジネスのさらなる成長には戦略的な資金調達が重要です。起業ノウハウ集「冊子版創業手帳」の別冊「資金調達手帳」では、VCから出資を受けるためのノウハウなど、資金調達に関する情報を掲載しています。

読んで頂きありがとうございます。より詳しい内容は今月の創業手帳冊子版が無料でもらえますので、合わせて読んでみてください。
カテゴリ 有望企業
関連タグ Ubiq UGC グラフィック クリエイター メディア ユーザー生成コンテンツ 収益化 株式会社 画像 資金調達
資金調達手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事
有限会社とは?なぜもう設立できないのか?
【起業準備】会社設立前に絶対にやるべき10のアクションリスト
法人成りとは?個人事業主が「法人化」をするメリット・デメリットや手続きなどを解説!
【2025年版】会社設立の流れ・手順・やることリストをわかりやすく解説
酒類販売業免許とは?お酒の販売には免許が必要!飲食店開業のための酒販免許取得を専門家が解説
持続化給付金の申請開始!最大200万円給付で事業を下支えー概要やポイントは?

有望企業の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

ユニバーサルデザインのソリューション提供や障害者向けデジタルプラットフォーム「ミライロ ID」などを手がける「ミライロ」が資金調達
2023年5月10日、株式会社ミライロは、資金調達を実施したことを発表しました。 引受先は、花王株式会社、株式会社カヤック、株式会社三菱UFJ銀行です。 ミライロは、法人や自治体に向けたユニバーサルデ…
地域ビジネスをプロデュースする「インターローカルパートナーズ」が資金調達
株式会社インターローカルパートナーズは、資金調達を実施したことを発表しました。 引受先は、キリンホールディングス株式会社、自然電力株式会社、株式会社LIFULL、東邦レオ株式会社の4社です。 地域に必…
沿線に点在する空き家をホテル客室に改修する「沿線まるごとホテル」に取り組む「沿線まるごと株式会社」が「JR東日本ローカルスタートアップ」から資金調達
2023年8月9日、沿線まるごと株式会社は、JR東日本グループのCVCのJR東日本スタートアップ株式会社が設立したJR東日本ローカルスタートアップ合同会社から出資を受けたことを発表しました。 沿線まる…
建設業向けBPaaS「Photoruction」を提供する「フォトラクション」が17億円調達
2023年7月19日、株式会社フォトラクションは、総額約17億円の資金調達を実施したことを発表しました。 フォトラクションは、建設業向けBPaaS「Photoruction」を開発・提供しています。 …
クラウド型企業情報データベース「Musubu」を提供する「Baseconnect」が54億円調達
2023年2月7日、Baseconnect株式会社は、総額54億円の資金調達を実施したことを発表しました。 Baseconnectは、クラウド型企業情報データベース「Musubu」の提供や、ユーザーが…

大久保の視点

明治大学ビジコンで優勝&100万円獲得はゼファーさん明治大学2年「NEUROGICA」メンタルIoT
2025年3月14日(金)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第3回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各…
(2025/3/14)
日本サブスク大賞2024グランプリはAI英会話スピークバディが受賞!
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
(2024/12/4)
国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
創業手帳 代表取締役 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集