業種別!使える社内研修・ワークショップ

創業手帳

社内研修・ワークショップのアイデア!業種別に取り入れたい内容とは


社内研修には、様々なやり方や内容があります。
実際に社内研修を実施する際には、その種類をメリットやデメリットといった点から見極め、内容を吟味することが大切です。
自社に合う方法を選ぶことができると、社員教育を成功させやすくなるでしょう。
社内研修のタイプや業界別にやっておきたい研修内容などを解説します。

※この記事を書いている「創業手帳」ではさらに充実した情報を分厚い「創業手帳・印刷版」でも解説しています。無料でもらえるので取り寄せしてみてください。

社内研修の種類


社内研修のやり方の種類には、講義スタイルとワークショップがあります。
講義タイプの研修は、従来から行われてきたものですが、近年、ワークショップの形式をとった研修も盛んに取り入れられています。
2種類の社内研修の方法を使い分けることで、より効果的な研修を実施できるでしょう。

講義タイプの研修

講義タイプの研修は、いわゆる座学と呼ばれるもので、1人の講師が教壇に立ち、複数の受講者に向けて発信するスタイルです。
学校の教室で授業を受けるようになり、必要な知識を大勢の人に短時間で伝えることができます。
講師が話す以外に、テキスト教材を使ったりビデオ映像を見たりする内容もあります。

ワークショップタイプの研修

ワークショップとは、もともとは演劇の世界で使われる練習方法で、自分たちが実際に体験したり作業したりするやり方です。
講義タイプとは違い、受講者は座って話を聞くだけではありません。

ワークショップでは受講者たち自身が与えられた課題について考えたり作業したりグループディスカッションをしたりします。
講師はこうした受講者たちの行動をサポートし、受講者全員がモチベーションを維持して積極的に参加できるよう促すことが必要です。
ワークショップ形式での進行役は、一般的にはファシリテーターと呼ばれます。

社内研修のタイプ別メリット


社内研修は、それぞれのタイプごとに違ったメリットがあります。
講義タイプもワークショップも向いていることや効果を出しやすい内容が違うため、それぞれのメリットを生かして、研修を実施することが大切です。
社内研修のタイプ別のメリットについて理解し、どちらの方法を導入したら良いかの参考にしてください。

講義タイプのメリット

講義タイプの社内研修は、従来の研修スタイルとして古臭さを感じるかもしれませんが、正しい教育内容、カリキュラムを設定すれば効果はワークショップ以上となります。
よく知られた研修方法ですが、改めて講義タイプのメリットを理解しておきましょう。

多くのことを広く学べる

講義タイプの社内研修は、一度にたくさんの知識を得るのに向いています。
多くのことを広く学ぶことができ、専門知識や基本ルールを教える時に効果的です。

社内ルールや業界専門用語を覚えてもらう初心者向け、新人向けの研修などに良いでしょう。

ワークショップタイプのメリット

ワークショップタイプの研修には、座学だけでは得にくいメリットがあります。

参加者の集中力が持続する

ワークショップの研修は、講師の話を聞くだけではなく、参加者自身が考えて作業したり話し合ったりします。
そのため、参加者の集中力が持続しやすく、居眠りする人も出にくいものです。

社内の人間関係が円滑になる

ワークショップの研修では、グループワークなどで参加者同士が話し合い、協力し合うことが多いものです。
そのため、社内研修に取り入れることで、参加した社員同士がコミュニケーションを取りあい、人間関係が円滑に進みやすくなります。

より深く理解できる

ワークショップの研修では、一つのテーマについて深く考えたり話し合ったりするため、そのテーマについてより深く理解できるようになります。
講義のように広い知識を効率的に得るのは難しいですが、じっくり掘り下げることができるのはワークショップならではの良い点です。

また、グループで話し合うことで、様々な意見や価値観に触れることもでき、一つの見かた、考え方だけでなく客観的な思考も身に付きます。

業界別にみた使える社内研修


社内研修は、業界によって実施すべき内容が違います。
業種ごとに必要な研修内容をしっかり取り入れることで、社員の働きやすさが改善され、さらに会社の業績にもつながるでしょう。
業界別にみた使える社内研修の内容について解説します。

建設業で取り入れたい研修

建設業では、将来的な視点から職場の環境の整備やデジタル化、管理職の育成などが求められます。
働きやすい職場を作り、後世を担う人材を育成するための研修を取り入れてください。

DX推進の研修

建設業の働く環境の整備としては、DX化は避けられない問題です。
工程管理を紙面でなくWEB化する、行政とのやり取りをデータで残すといったデジタル化を進められる人材の育成も社内研修の役割の一つとなります。

DX化が進めば、これまで職人気質として個人の持つスキルやノウハウで質を保ってきた現場も、データの共有で誰がやっても一定の質を保てるようになるでしょう
そうなることで、人によらず品質が担保できるようになり、労働時間の改善や若手の活躍の場を作ることができます。

管理職のマネジメント研修

管理職を育成するための研修も、建設業の将来の担い手を作るために大切です。
若手や現場と管理職との橋渡しをする中堅層の教育や管理職へのマネジメント教育などを行うことで、若手が育ちやすく、働きやすい職場を作ることができます。
ハラスメントの抑制や、生産性の向上を目指す意識改革も大切です。

商社で取り入れたい研修

ニューノーマルな生活様式やインターネットの普及から、商社の在り方も変わってきています。
変わりゆく時代と環境に合わせて柔軟な行動を取れる人材の育成は商社の研修の大切な目的となるでしょう。
現状を分析し、打開策を練られる分析力や近くの推進力、チームワークを取れるコミュニケーション力を伸ばす研修などが向いています。

ビジネスデータの分析研修

変化する市場や起こっている問題をいち早く理解し、検証や原因の究明、解決方法を探すデータ分析の力はこれからの商社に必要なスキルです。
社内のDX化も進める中、社員のデータ分析力などのスキル向上は欠かせません。

交渉力向上研修

市場調査のデータ分析とともに、新しい企画を実現していく力を育てる研修も必要です。
新しい企画の実現のためには、企画を進めるための力、協力者との意見を調整する力、交渉力などを高める必要があります。

商社では1人当たり、一つの取引き当たりの金額が大きく、すべての社員に臨機応変な判断力や高いビジネススキルが求められる傾向です。
しかし、個人の力は高くても後輩の育成や協力業者を巻き込んで売上げを作ることには関心が薄くなりがちです。
そこで、まわりとのコミュニケーションや周囲を巻き込み、周囲を説得できるリーダーの育成も課題となります。

IT業で取り入れたい研修

IT業界で取り入れたい研修としては、若手を丁寧に育て、将来の業界を担う人材へと成長させることを重視したいところです。
IT業界では、市場規模の拡大が進む一方で、若手エンジニアの育成が進まない、離職する人が後を絶たないといった問題も抱えています。

そのため、新人向け、若手向けの研修を進め、定着とパフォーマンスの向上を目指すことが大切です。

新人・若手向けコミュニケーション研修

新人や若手社員向けの研修では、スキルアップのトレーニングも必要ですが、意識や社会人としての基本スキルを身に付けることも重視したいところです。
特に、主体性をもって動く人材育成やコミュニケーションスキルの向上、「ホウ・レン・ソウ」の方法といった新人研修が必要となります。

また、納品期限の厳しさや客先での勤務などにストレスを感じ、心身に不調をきたす社員も多い業界のため、ストレスのコントロールやリスクマネジメントを管理者が知っておくことも大切です。

プロジェクトマネジメント研修

働きやすい職場を作るため、さらにワークライフバランスを取ることもIT業界では大切です。
そこで、チームの生産性を高め、働き方を改善できるプロジェクトマネジメントのスキルを構築することも求められます。

コンサルティング業で取り入れたい研修

企業経営やIT系のシステム導入などの支援に当たるコンサルティング業では、様々な顧客のニーズに対応できる人材を作ることが研修に求められます。

コンサルティングはクライアントの経営を俯瞰(ふかん)して捉え、課題を明らかにして問題解決へと導くものです。
そのためには、情報をまとめ、ロジカルにものを考え、顧客に対して信頼感を与えながら課題へ回答する力が必要となります。

クリティカルシンキング研修

クリティカルシンキングとは論理的、構造的に思考する考え方のことで、客観的かつ分析的に考えることを求められるコンサルティング業の人材には必須のスキルです。
クライアントの抱える問題を論理的に考え、分析することで問題解決へと導きます。

コミュニケーション研修

コンサルティング業では、クライアントの抱える問題を外的環境要因、内的環境要因を明らかにし、解決することが必要です。
そのためには、クライアントとの円滑なコミュニケーションが欠かせません。

さらに、問題解決の提案や報告を行う場合にも、相手に信頼感を与え、納得させられるような話方が必要です。
企業のトップを相手取り、組織のデリケートな部分にも配慮しつつ、説得していく高度なスキルを身に付けることが求められます。

使える社内研修例


社内研修は様々な形で行われており、最近では斬新なアイデアが詰まった研修も登場しています。
自社での社内研修の実施を検討中であれば、他社で行われている実践例を知っておくのもおすすめです。
過去の事例を元にして、自社との相性の良い研修を作りましょう。

ユニークな研修の実践例

この世には思いもよらないようなユニークな研修方法を行い、成功させている企業があります。
社内研修なので、もちろんユニークなだけでなく正しく効果も出せることも大切ですユニークで面白く楽しみながらも効果的に行われている社内研修を紹介します。

幼稚園研修

幼稚園研修は、文字通り幼稚園で行う研修です。新入社員を対象として、コミュニケーションスキルを高めます。
自動車販売のダイハツなどで行われている研修で、ファミリー層への対応力が求められていることが分かります。

また、研修で得た知識をもとにショールームにキッズスペースを置くといった、発案力も育っているようです。

研修は、幼稚園で数日間、子どもたちと一緒に遊び、食事のサポート、保護者への対応なども行います。
この研修を通して子どもと子どもの親への対応力を高めることで、顧客満足度の向上が期待されています。

ウォーキング研修

ウォーキング研修は、タクシー会社である国際自動車が行っている研修です。都内の観光スポットを歩いて回る研修で、その距離は実に35キロに及びます。
この研修では、東京の名所を約12時間かけてめぐることになります。
目的は同期の社員との連帯感を強くすること、また、自動車の目線では気付かない実践的な情報を得ることです。

同期とともに行動するグループ研修であり、運営側も受ける新入社員側も楽しみながら行えます。コストも他の研修よりも抑えられます。
タクシー会社ならではの目的と新入社員同士の連携が見事にマッチした研修です。

ディズニーアカデミー研修

ディズニーアカデミーとは、東京ディズニーランドが企業向けに行う研修です。
いつも笑顔でホスピタリティにあふれ、機転の利くサービスを徹底させているディズニーの手法を自社にも取り入れることができます。

ディズニーアカデミーの研修は、2種類のプログラムから選ぶことが可能です。
一つは能動的に動くことの大切さを学び自発的な行動のためのプログラム、もう一つは人材育成の手法を学ぶプログラムです。
目的や職種、階層に応じて研修を選べます。社員のモチベーションアップや顧客対応力の向上などを目指す企業に向いています。

ワークショップの手法

ワークショップの手法を用いた研修を行っている企業もあります。対話をする中で得られるアイデアやコミュニケーションスキルをより効果的に引き出す手法です。

ワールドカフェ

ワールドカフェとは、カフェでお茶を飲みながらくつろいでいるような雰囲気で行う会議手法のことです。
リラックスした状態で対話することで良いアイデアが生まれることが期待できます。

少人数のグループワークの形を採り、5~6人程度で一つのテーマについて話し合うのがワールドカフェの特徴です。
時間を区切ってグループ内で話し合い、その後メンバーを入れ替えます。メンバーを入れ替えることで各自が持ち寄ったアイデアをブラッシュアップします。
少人数なのは、相手の意見を聞き、自分からも話やすい場を作るためです。

ブレインストーミング

ブレインストーミングは、参加者全員が集まってたくさんの意見やアイデアを自由に出し合い、そこからアイデアをまとめ、一つのものにしていく手法です。

意見やアイデアを各自が付箋などに記入し、参加者はそれを交代で読みあげていきます。同じ意見があったら書いたものを重ねておき、それをもとに全体構造をまとめます。

ブレインストーミングでは、気兼ねなく発言するために他人の意見を批判しないのがルールです。

また、自由奔放に、できるだけ多くの意見を出し合う、他人の意見から連想したりそれに自分のアイデアを合わせたりするといった、アイデアを創出するためのルールがあります。

まとめ

社内研修のやり方にはいろいろなアイデアがあり、自社の研修を充実させるためには多様なアイデアを検討することが大切です。

また、社員研修の内容については、業種などによって異なるため、自社の業種に応じて適切な内容を選んでください。

ユニークで社員が楽しく学べるものもありますが、そうした手法を取り入れるにはきちんと学びが身に付くかどうか見ることも大切です。
研修の目的や対象者に合わせて、楽しく効果的な研修を導入しましょう。

創業手帳の冊子版(無料)は、ビジネスツールなど起業後に必要な情報を掲載しています。起業間もない時期のサポートにぜひお役立てください。
関連記事
チームビルディングとは?これからの組織づくりに必要な考え方を学ぶ
実は今がねらい目?コロナ禍だからこそ、中途採用を強化すべき2つの理由

(編集:創業手帳編集部)

このカテゴリでみんなが読んでいる記事
創業手帳
この記事に関連するタグ
創業時に役立つサービス特集
リアルタイムPVランキングトップ3
カテゴリーから記事を探す
マーケティング担当・広告代理店のご担当者様へ