GビズIDとは?行政サービス等をオンライン申請化する方法を紹介

創業手帳

GビズIDの登録手順を解説!オンライン申請で補助金申請を効率化


最近では、書類のやり取りなしでオンライン上で申請手続きが完了できるため、補助金や行政サービスの電子申請化が進んでいます。

ただし、電子申請を行う際は「GビズID」と呼ばれるIDアカウントが必要です。本記事では、GビズIDの概要や利用するメリット、登録方法などを解説します。

補助金や行政サービスの申請をオンラインで行いたい方は、ぜひご一読ください。

最新版の『補助金ガイド』では、起業家にとって利用しやすい補助金・助成金が分かりやすくご確認いただけるようになっています。あわせてご活用ください。

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GビズIDとは

GビズIDとは、日本政府や地方自治体が提供する行政サービス・補助金の電子申請を行う際に必要となる認証システムです。

各種申請のペーパーレス化の一環として、経済産業省が開発・提供を始めました。なお、GビズIDは個人・法人ともに無料で利用できます。

Gビズを利用する「Jグランツ」とは

GビズIDは様々な行政サービス・補助金申請で利用できますが、とくに利便性が高いものとして、国内の補助金申請を一括で申請できるサービス「Jグランツ」が挙げられます。

Jグランツでは、コロナ関連の持続化給付金の申請も可能です。Jグランツに関しては、こちらの記事で詳細を解説しているので、オンラインで効率的に補助金申請を行いたい方はぜひご一読ください。

GビズIDの種類


GビズIDは、以下の3種類に分かれます。

<GビズIDの種類>
  • gBizIDエントリー
  • gBisIDプライム
  • gBizIDメンバー

それぞれの概要を確認しましょう。

gBizIDエントリー

gBizIDエントリーは、オンライン申請で即日発行できるアカウントです。

スマートフォン・携帯電話がなくても発行可能となっており、すぐに補助金などの申請を行いたい方向けの認証システムになります。

ただし、行政サービスの中にはgBizIDエントリーが利用できず、後述するgBisIDプライムのみ利用可能なケースもあるので、事前に対応しているかを確認しましょう。

gBisIDプライム

gBizIDプライムは、印鑑証明書・登録印を提示して、本人確認を行った上で作成可能なアカウントです。申請から2週間(※)ほどでID・パスワードが発行されます。

(※)新型コロナウイルスの影響で、持続化給付金などの申請数が増加しており、gBizIDプライムのID発行に3週間以上かかる状態です。gBizIDプライムを利用予定の方は、なるべく早めに申請しましょう。

gBizIDメンバー

gBizIDメンバーは、gBizIDプライムのアカウント利用者が「組織の従業員用」として発行できるアカウントです。

従業員がひとりずつgBizIDプライムのアカウントを発行する必要がないので、効率よく申請手続きができます。

GビズIDの推奨環境

GビズIDを利用するには、インターネット環境が必要になります。PC・スマホのどちらからでも接続可能です。

なお、推奨しているネット環境は下記の通りです。

<推奨環境>

PC Windows7以上 Microsoft Edge(最新版)
Google Chrome(最新版)
Microsoft Internet Explorer11
MacOS 10.14 Safari(最新版)
Google Crome(最新版)
スマートフォン iPhone:iOS11以上
Android:AndroidOS 5.1以上

上記以外の利用環境でGビズIDを操作すると、画面が正しく表示されなかったり、情報が正常に保存されなかったりする可能性があるのでご注意ください。

GビズIDを利用するメリット


GビズIDを利用するメリットは以下の3つです。

<GビズIDを利用するメリット>
  • 手続きや申請にかかる時間を削減できる
  • 幅広い行政サービスで利用できる
  • 個人・法人を問わず無料で利用できる

手続きや申請にかかる時間を削減できる

GビズIDを利用することで、補助金や行政サービスの申請にかかる時間を削減することができます。

書面で申請すると、郵送でのやり取りで時間を要してしまい、書類に不備があると書類を再送付しなければならず、想定以上に時間がかかるケースもあるでしょう。

一方で、GビズIDを利用すれば、ネット上で書類作成から申請まですぐに完了でき、書類郵送の手間もかからないので、申請手続きの時間を大幅に短縮できます。

幅広い行政サービスで利用できる

GビズIDは、経済産業省・農林水産省をはじめとした、様々な省庁が提供する行政サービスで利用可能です。

行政サービスごとに情報を入力する手間も省けるので、同じような作業を繰り返す必要がなくなり、申請手続きが楽になります。

なお、GビズIDで申請できる行政サービス・補助金は、今後さらに増えていくとされています。

個人・法人を問わず無料で利用できる

GビズIDは個人・法人を問わず、無料で利用できます。電子証明書の場合は発行手数料が発生しますが、GビズIDでは手数料がかかりません。

GビズIDは書類の郵送費用もかからないので、コストを削減したい方にもおすすめです。

GビズID導入前との違い

GビズIDの導入前は、各種補助金・行政サービスの申請をすべて「書類」を介して行っていました。

書類の場合だと、作成や提出に手間がかかってしまい、時間にゆとりがない経営者にとって、補助金の申請はハードルが高い状態でした。

現在では、補助金や行政サービスの申請をネット上で簡単にできるようになっています。

時間・場所を問わず、手軽に申請ができるため、これまで補助金などを申請してこなかった事業者の間でもGビズIDの利用が拡大しています。

GビズIDで利用できる行政サービス・補助金申請


GビズIDで利用できる行政サービス・補助金申請として、以下のものが挙げられます。

<GビズIDで利用できる行政サービス・補助金申請>
    jGrants
    補助金の公募・手続き・受け取りまでのプロセスをすべてネット上で行える補助金申請システム

    社会保険手続きの電子申請
    社会保険の手続きをネット上で行うための「届出書作成プログラム」を提供

    保安ネット
    産業保安・製品安全分野の手続きの一部をネット上で行えるサービス

    農林水産省共通申請サービス
    農林水産省の手続きをネット上で行えるサービス

    ミラサポplus
    中小企業向けの補助金の支援制度の検索や、申請を行えるサ―ビス

    省エネ法定期報告書情報提供システム
    省エネの取組に関して有用な情報を提供する配信システム

    鉱業原簿登録更新サイト
    鉱業権の設定で必要になる「鉱業原簿」への登録手続きが行えるサイト

    令和元年度補正事業承継補助金
    事業継承に伴う経営改革などを行う中小企業・事業者に対して、経費の一部を支援する補助金制度

    経営力向上計画申請プラットフォーム
    税制や金融の支援が受けられる「経営力向上計画」の申請を行えるサイト

    IT導入補助金2021
    中小企業・小規模事業者向けに設けられたITツール導入に対する補助金制度

    情報処理支援期間【スマートSMEサポーター】認定制度
    中小企業の生産性向上に役立つITツールを提供する支援機関を「情報処理支援機関」として認定する制度

    認定経営革新等支援期間電子申請システム
    経営改革等支援機関の認定手続きをネット上で行えるサービス

    食品衛生申請等システム
    食品リコールの情報公開、営業許可申請・届出が行えるシステム

    DX推進ポータル
    企業のDX導入を支援するポータルサイト

    TeCOT(海外渡航者新型コロナウィルス検査センター)
    ビジネスで海外渡航した人が、PCR検査可能な医療機関をオンラインで検索・予約できるサービス

    e-Gov
    各種行政サービスや行政情報を総合的にまとめたポータルサイト

    栃木県地域企業感染症対策支援補助金総合サイト
    栃木県地域の企業・事業者向けの補助金申請などがネット上で行えるポータルサイト

    事業継続力強化計画電子申請システム
    事業継続力強化計画の申請手続きをネット上で行えるシステム

    Gビズフォーム
    経済産業省が実施している各種電子申請を行えるポータルサイト

    石油流通ネット
    特定事業者向けに石油流通の情報を提供しているサイト

    再生可能エネルギー電子申請システム
    固定価格買取制度において、事業計画認定の電子申請・定期報告ができるシステム

    肥料登録システム
    肥料のオンライン申請を行えるサイト

GビズIDの登録・利用手順

まずは、GビズIDの公式ホームページにアクセスしましょう。

画面を下にスクロールすると、「GビズIDを使い始める」と書かれた画面が表示されます。

自身が作成したいアカウントの種類をクリックしてください。今回は、「gBizIDプライム」を作成する手順を例に解説します。

次に、情報入力の画面に移りますので、表示内容に従って入力していきましょう。

基本情報などを入力が完了したら、画面下に表示されている「申請書作成」をクリックします。


申請書の内容を確認して問題なければ「OK」をクリックしましょう。すると、「申請書ダウンロードボタン」が表示されるので、こちらをクリックしてください。

あとはダウンロードした書類に印鑑を押して、GビズID運用センターに送付します。

送付時には、法人の場合は「印鑑証明書」、個人の場合は「印鑑登録証明書」をあわせて送付する必要があるため、事前に発行してください。

申請内容に不備がなければ、2~3週間ほどで登録アドレス宛てにGビズIDからメールが届きます。

メールに記載されているURLをクリックすると、登録したSMS番号にワンタイムパスワードが送付されます。

ワンタイムパスワードをGビズIDで入力すると、今後利用するパスワードの設定に入ります。最後に、パスワード設定が完了すれば、GビズIDの登録完了です。

まとめ

GビズIDを利用すれば、補助金や行政サービスの申請をオンラインで完了できます。書類送付や作成の手間が省けるので、手軽に申請可能です。

また、GビズIDは個人・法人ともに無料で利用できます。gBizIDプライムは、申請から利用開始まで3週間以上かかることもあるので、利用される方は早めに申請手続きを行いましょう。

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(編集:創業手帳編集部)

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