Claude3(クロードスリー)とは?費用・料金は?無料で使える?実際に使って調べてみた

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Claude3(クロードスリー)の使い方からChatGPTとの違いも含め徹底解説!

ChatGPT以外にも、さまざまな種類の生成AIが相次いでリリースされている昨今。ChatGPTが最高の性能を持っていると思いきや、今、巷で「ChatGPTの最新モデルであるGPT-4よりも性能が高い」と多くの識者から評されているのが、Claude3(クロードスリー)です。

本記事では、ChatGPT超えの性能を噂されているClaude3の概要や、できること・使い方などについてまとめてご説明します。

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Claude3(クロードスリー)とは?

Claude3(クロードスリー)は、米Anthropic(アンソロピック)社が提供する大規模言語モデル(LLM)です。ChatGPTもLLMの一種であり、競合するサービスとなります。チャット形式で使える点も両者の共通点です。

Claude 3シリーズの全モデルは、分析、予測、洗練されたコンテンツ生成、コーディング、そして英語以外の言語(日本語、スペイン語、フランス語など)での対話能力など、多様な機能の向上を実現しています。

Claude3(クロードスリー)の費用・料金は?無料版と有料版の違いは?

Claude3には3つのモデル「Sonnet」「Opus」「Haiku」があります。「Sonnet」は無料モデルなので、ユーザー登録するだけで気軽に利用できます。

無料モデルの「Sonnet」でもマルチモーダルに対応しており、画像を入力してその意味を読み取らせ、文章で説明させることも可能です。

一方、「Opus」「Haiku」の有料モデルは、有料プランであるClaude Pro(月額20ドル)に登録すると利用できます。

最上位モデルの「Opus」は、大学学部レベルの知識評価、大学院レベルの専門的推論、基礎数学力などの高度な機能を備えています。特に数的能力に優れているので、プログラミングなどをさせる場合には「Opus」を利用すると良いでしょう。

また「Haiku」はほとんどの能力で「Opus」に負けてはいるものの、他の2つのレベルよりも高速なので、簡単な質問に素早く答えさせるのであれば「Haiku」を使うのがおすすめです。例えば、社内のチャットボットを作るなどの目的に適しています。

「Sonnet」は無料であるため、手軽に使える点が大きなメリットです。機能の面でも他の生成AIであるChatGPTなどと遜色ないレベルです。

Claude3(クロードスリー)とChatGPTとの違い

Claude3もChatGPTも同じLLMですが、いくつかの点で異なります。

まず、Claude3はAnthropicによって開発されたのに対し、GPT-4はOpenAIによって開発されました。Anthropic社は2022年に米国で設立されたばかりのスタートアップです。

両者は異なるデータセットで学習されており、知識ベースや性能に影響を与えている可能性があります。ただし、両者とも学習データの詳細は公開されていません。

また、性能についても違いがあります。上記の表は、Anthropic社が公表している各LLMサービスの性能表です。

こちらの表を見る限り、Claude3の最上位モデルである「Opus」の性能は、ChatGPTの最上位モデル「GPT-4」を上回っています。

Claude3(クロードスリー)の始め方・使い方。実際に使ってみて思ったこと

Claude3の始め方をご紹介します。

まず、公式Webサイトにアクセスします。すると、上記のような画面が出てくるので、Googleアカウントかメールアドレスを使って登録します。私は「Continue with Google」を使い、Googleアカウントで登録しました。

すると、上記のように「アカウントの選択」と表示されるので、登録するアカウントを選択します。

プロセスを進めていくと、「Verify a mobile phone number」と出るので、携帯電話番号を入力します。

携帯電話番号に送られた認証コードを入力すると、上記の画面になります。そこで名前と、ニックネームを入力します。

注意事項が表示されるので、読んだ上で「Acknowledge & Continue」をクリックします。

また注意事項が表示されるので、「Sounds Good, Let’s Begin」をクリックします。

この画面が表示されれば、登録完了です。チャット欄に日本語で入力してみてください。

私が「Claude3って何?」と聞くと、上記の答えが返ってきました。

また、有料版の「Calude Pro」に登録すると、チャット欄に入力した際に、チャット欄の左下にモデル名が表示され、選べるようになっています。「Calude Pro」のデフォルトでは、最上位モデルの「Opus」が選択されます。

Claude3に何ができる?できること・ビジネス活用アイデアの事例

Claude3のビジネス活用でできることについてご紹介します。

タスクの自動化

Claude3のようなAIモデルは、さまざまな自動化タスクを支援することができます。以下に、いくつかの具体的な例を挙げます。

メールの自動応答と分類

Claude3を使って、受信メールを自動的に分類し、よくある問い合わせに対して定型の応答を送信することができます。これにより、顧客対応の効率が大幅に向上します。

データ入力と処理

Claude3を使って、構造化されていないデータ(請求書、領収書、フォームなど)から必要な情報を抽出し、データベースに自動的に入力することができます。これにより、手作業によるデータ入力のコストと時間を削減できます。

文書の自動生成

Claude3を使って、テンプレートに基づいて文書(レポート、契約書、提案書など)を自動的に生成することができます。これにより、文書作成の時間を大幅に短縮できます。

スケジューリングと予約管理

Claude3を使って、会議の日程調整や予約の管理を自動化することができます。参加者の空き時間を分析し、最適な日時を提案することができます。

ワークフローの自動化

Claude3を使って、承認プロセスや文書の回覧など、様々なワークフローを自動化することができます。これにより、業務の効率化とコンプライアンスの強化を実現できます。

画像認識と分類

Claude3を使って、画像データの分類や、特定の物体の検出を自動化することができます。これは、品質管理や在庫管理などの用途で役立ちます。

プログラム開発支援

Claude3のようなAIモデルは、プログラム開発のさまざまな場面で強力な支援ツールとして活用できます。以下に、Claude3ができるプログラム開発支援の具体例を紹介します。

コード生成

Claude3は、自然言語で与えられた仕様やコメントから、対応するコードを自動的に生成することができます。これにより、開発者は、ボイラープレートコードの記述に費やす時間を大幅に削減できます。

コード補完

Claude3は、開発者が入力したコードの文脈を理解し、次に来るべきコードを予測して提案することができます。これにより、開発者は、より速くコードを記述することができます。

コードレビューと最適化

Claude3は、開発者が書いたコードを分析し、潜在的なバグ、パフォーマンスの問題、セキュリティの脆弱性などを特定することができます。また、コードの可読性や効率を改善するための提案を行うこともできます。

ドキュメンテーション生成

Claude3は、コードを分析して、関数やクラスの使用方法を説明するドキュメントを自動的に生成することができます。これにより、開発者は、ドキュメンテーションの作成に費やす時間を大幅に削減できます。

コードの翻訳

Claude3は、あるプログラミング言語で書かれたコードを、別のプログラミング言語に自動的に翻訳することができます。これにより、開発者は、異なる言語を使用するプロジェクト間で、コードを再利用することができます。

アルゴリズムの説明

Claude3は、複雑なアルゴリズムを分かりやすく説明することができます。これにより、開発者は、新しいアルゴリズムをより早く理解し、実装することができます。

デバッグ支援

Claude3は、バグの原因を特定し、修正方法を提案することができます。また、開発者とのインタラクティブなデバッグセッションを通じて、問題の解決を支援することもできます。

技術的な質問への回答

Claude3は、プログラミングやソフトウェア開発に関する幅広い知識を持っています。開発者は、技術的な質問をClaude3に投げかけることで、迅速かつ的確な回答を得ることができます。

顧客体験価値の向上

Claude3は、顧客体験価値の向上に向けて、さまざまな施策を支援することができます。以下に、具体的な例を挙げます。

パーソナライズされたコミュニケーション

Claude3は、顧客データを分析し、個々の顧客の嗜好や行動パターンを理解することができます。これを活用して、パーソナライズされたメールやメッセージを自動的に生成し、顧客とのコミュニケーションを最適化することができます。

チャットボットとバーチャルアシスタント

Claude3を活用して、インテリジェントなチャットボットやバーチャルアシスタントを構築することができます。これにより、顧客は24時間365日、自然言語で質問や要求を伝えることができ、迅速かつ的確な応答を得ることができます。

感情分析と感情への対応

Claude3は、顧客の言葉遣いや表現から、感情を読み取ることができます。これを活用して、顧客サービスの担当者は、顧客の感情に合わせて適切に対応することができます。また、ネガティブな感情を示す顧客を自動的に特定し、優先的に対応することもできます。

製品推奨とクロスセル

Claude3は、顧客の購買履歴や閲覧履歴を分析し、その顧客に最適な製品を推奨することができます。また、関連製品のクロスセルや、アップセルの提案を行うこともできます。

顧客フィードバックの分析

Claude3は、顧客レビューやソーシャルメディア上の投稿など、大量の顧客フィードバックを分析することができます。これにより、製品やサービスの改善点を特定し、顧客の要望により迅速に対応することができます。

自動化されたカスタマーサポート

Claude3は、よくある質問への回答や、簡単な問題の解決を自動化することができます。これにより、カスタマーサポートの効率が向上し、人間のオペレーターは、より複雑な問題に専念することができます。

法務支援

Claude3は、法務部門の業務を幅広くサポートすることができます。以下に、Claude3ができる法務支援の具体例を紹介します。

契約書のレビューと分析

Claude3は、大量の契約書を迅速に読み込み、重要な条項や潜在的なリスクを特定することができます。これにより、法務担当者は、契約書のレビュープロセスを大幅に効率化できます。

法的研究と分析

Claude3は、膨大な法律関連の文書(判例、法令、規制など)を分析し、特定の問題に関連する情報を抽出することができます。これにより、法務担当者は、法的研究に費やす時間を大幅に短縮できます。

法的文書の作成

Claude3は、契約書、法的意見書、訴状などの法的文書のドラフトを生成することができます。これにより、法務担当者は、定型的な文書作成のタスクを自動化し、より戦略的な業務に集中することができます。

コンプライアンスの管理

Claude3は、規制の変更を追跡し、社内のポリシーや手続きがコンプライアンス要件を満たしているかどうかを確認することができます。また、コンプライアンス違反のリスクを特定し、対処方法を提案することもできます。

法的な質問への回答

Claude3は、従業員からの法的な質問に自動的に回答することができます。これにより、法務部門は、よくある質問への対応にかかる時間を削減し、より複雑な問題に専念することができます。

Claude3(クロードスリー)を使いこなそう

以上、Claude3の使い方などについてまとめてご説明しました。ぜひ本記事を参考に、Claude3を使いこなしてみてください。

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ChatGPTのGPT-5(ジーピーティーファイブ)はいつ出る?機能・性能は?

(編集:創業手帳編集部)

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