Claude(クロード) 3.5 Sonnet(ソネット)とは?使い方をご紹介

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Claude(クロード) 3.5 Sonnet(ソネット)とは?日本語でも使える?有効な使い方をご紹介

「ChatGPT」だけでなく、さまざまな生成AIツールがしのぎを削っている中でも、特に注目度が高いのが「Claude(クロード)」です。そんな、「Claude」から、最新モデル「Claude 3.5 Sonnet(ソネット)」がリリースされました。果たして、この「Claude 3.5 Sonnet」とは、どのようなモデルなのでしょうか。本記事でご紹介します。

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Claude(クロード) 3.5 Sonnet(ソネット)とは?日本語でも使える?

「Claude 3.5 Sonnet」は、Anthropic社が2024年にリリースした「Claude 3」モデルのひとつで、高度な生成AIです。

大学院レベルの推論能力(GPQA)と学部レベルの幅広い知識(MMLU)を兼ね備え、複雑な問題に対して深い洞察を提供できる知的能力を誇ります。プログラミング関連のタスクでは64%という高い問題解決率を達成し、効率的なコード生成と解析が可能です。

以下は、「Claude」の開発元であるAnthropic社が出している性能比較表です。

<性能比較表の項目>
    ・Graduate lvel reasoning(大学院レベルの推論)
    ・Undergraduate level knowledge(学部レベルの知識)
    ・Code(コーディング力)
    ・Multilingual math(マルチリンガル数学)
    ・Reasoning over text(文章を読んで推論する力)
    ・Mixed evaluations(混合評価)
    ・Math problem-solving(数学的な問題解決力)
    ・Grade school math(基礎的な数学力)

これによると、Math problem-solving(数学的な問題解決力)の一点においてのみ、「GPT-4o」が勝っており、他7つの能力においては、「Claude 3.5 Sonnet」のほうが勝っている結果となります。

つまりは「Claude 3.5 Sonnet」は多くの性能で優秀という事が証明されています。

「Claude 3.5 Sonnet」は、これまでのモデルよりもニュアンスやユーモアを含む複雑な指示を正確に理解し、より自然でコンテキストに適した応答ができるよう言語理解が向上しました。

視覚情報処理能力も優れており、チャートやグラフの解釈、画像からのテキスト転写において高い精度を発揮し、マルチモーダルなタスクにも対応できます。

これらの能力により、「Claude 3.5 Sonnet」は学術研究、ビジネス分析、創造的作業など、幅広い分野で高度な支援を提供することができます。

もちろん、日本語入力にも対応しています。

そもそもClaude(クロード)とは?

「Claude(クロード)」は、米国のAI企業Anthropic(アンソロピック)社が開発した先進的な大規模言語モデル(LLM)、生成AIです。

「Claude」は、OpenAIの「ChatGPT」やGoogleの「Gemini」と同様、多岐にわたる言語タスクに対応する高性能AIアシスタントです。その能力は質問応答、文章作成、長文要約、言語間翻訳、さらにはプログラミングコードの生成にまで及びます。

ユーザーフレンドリーなインターフェースを通じて、幅広い知識ベースにアクセスし、複雑な問題解決や創造的タスクをサポートします。「Claude」は常に進化を続けており、最新バージョンでは推論能力、言語理解、そしてマルチモーダルタスクの処理能力が大幅に向上しています。

マルチモーダルとは、文章を入力して画像を生成する、画像を入力して文章を生成するなど、あるコンテンツを入力すると、入力とは形式の違うコンテンツを出力できる性質のことです。

Claude(クロード) 3.5 Sonnet(ソネット)で使えるArtifacts(アーティファクト)機能とは?

「Claude 3.5 Sonnet」で使える「Artifacts(アーティファクト)」機能は、Anthropic社が開発した最新の生成AI「Claude」に導入された革新的な拡張機能です。この新機能により、「Claude」との対話体験が大きく進化し、より創造的で実用的なアシスタンスが可能になりました。

この新しい「Artifacts」機能の最大の特徴は、ユーザーとの対話を通じて視覚的なコンテンツをリアルタイムで生成できる点です。例えば、Webサイト制作においては、ユーザーが概要を説明するだけで、「Claude」がベースとなるページを即座に作成し表示します。さらに、コンテンツの提案も行うため、ユーザーは対話を通じて段階的に改善を加えながら、効率的にサイトを構築できます。

また、「Artifacts」機能はプログラミング分野でも革新をもたらしています。ユーザーが望むミニゲームの内容を説明すると、「Claude」は自動的にプログラムコードを生成します。このプロセスはリアルタイムで進行し、ユーザーはその場で編集や調整を行えます。これにより、プログラミング初心者でも、直感的かつ簡単にゲーム開発を楽しむことができるようになりました。

Claude(クロード) 3.5 Sonnet(ソネット)で使えるArtifacts(アーティファクト)の使い方

「Claude 3.5 Sonnet」で「Artifacts」機能を使う方法をご紹介します。

まず、以下のトップ画面で、左下のプロフィール欄をクリックします。ユーザー名のイニシャルが丸で囲まれている部分です。

次に、「Feature Preview」をクリックします。

「Artifacts」を「On」にします。

すると、以下のように「ゲームを作って」などと命令すると、右半分に実際にその実行された成果物の画面が出てくるようになります。

Claude(クロード) 3.5 Sonnet(ソネット)の料金は?

「Claude 3.5 Sonnet」は、ブラウザ版とアプリ版ともに無料で利用できますが、回数制限があります。有料版であるProプランに加入すると、無料ユーザーの5倍の回数上限や、軽量モデルである「Claude 3 Haiku」を利用できます。Proプランの料金は月額20ドル(税別)です。

また、「Claude 3.5 Sonnet」のAPIは、入力トークンごとに3ドル、出力トークンごとに15ドルで利用できます。

Claude(クロード) 3.5 Sonnet(ソネット)のビジネスでの有効な使い方は?

「Claude 3.5 Sonnet」のビジネスでの有効な使い方をいくつかご紹介します。

コンテンツ作成と編集

数ある生成AIツールの中でも、「性能が良い」という評判が高い「Claude」は、コンテンツ作成と編集に最適です。

まず、アイデア生成とブレインストーミングの段階で、記事のトピックやアングルの提案、キーワードからの関連コンテンツのアイデア展開に役立ちます。次に、ブログ記事やニュースレター、プレスリリースなどの初稿作成、さらには製品説明文やマーケティングコピーの草案作成といった下書きの作成にも活用できます。

コンテンツの最適化面では、SEO向けのキーワード提案と文章への自然な組み込み、ターゲット層に合わせた文体や用語の調整が可能です。編集と校正においては、文法やスペル、句読点のチェックと修正、文章構造の改善と読みやすさの向上に貢献します。多言語対応も強みで、複数言語でのコンテンツ作成や既存コンテンツの他言語への翻訳と現地化をサポートします。

また、「Artifacts」機能を活用して、スライドのアウトラインや図表を生成できます。複雑なデータセットをグラフや図表として簡単に視覚化することも可能です。これにより、アイデアを視覚的に表現し、プレゼンテーションの効果を高めることができます。

さらに、長文から簡潔な要約への変換や、箇条書きからの詳細な説明文の展開といったフォーマットの変換も得意としています。ブランドの声やトーンに合わせたコンテンツの調整、異なる媒体に適したスタイルの提案など、トーンと声の一貫性維持にも役立ちます。

カスタマーサポート

「Claude 3.5 Sonnet」は、カスタマーサポートの様々な側面で活用できる強力なツールです。

まず、FAQ(よくある質問)の生成と管理に大いに役立ちます。顧客からの一般的な問い合わせや懸念事項を分析し、包括的かつ簡潔なFAQを作成できます。これにより、顧客が自己解決できる機会が増え、サポートチームの負担軽減につながります。

複雑な顧客の問い合わせに対する詳細な回答の下書き作成も得意です。技術的な問題や製品の詳細な説明が必要な場合、「Claude 3.5 Sonnet」は正確で分かりやすい回答案を提供し、サポート担当者の業務効率を大幅に向上させることができます。

多言語対応も大きな強みです。グローバルな顧客ベースを持つ企業にとって、「Claude 3.5 Sonnet」は様々な言語でのサポート提供を支援します。回答の翻訳や現地化を行い、言語の壁を越えたスムーズなコミュニケーションを実現します。

製品開発とイノベーション

「Claude 3.5 Sonnet」は製品開発とイノベーションのプロセス全体を通じて強力なツールとなり得ます。

まず、市場調査と競合分析の段階では、「Claude 3.5 Sonnet」を活用して大量のデータを効率的に処理し、重要なトレンドや消費者ニーズを抽出できます。これにより、製品コンセプトの方向性を定める際の洞察を得ることができます。

アイデア創出のフェーズでは、「Claude 3.5 Sonnet」は創造的な思考のパートナーとして機能します。様々な視点から新しいアイデアを提案したり、既存の概念を組み合わせて革新的なソリューションを生み出したりすることができます。また、ブレインストーミングセッションを促進し、チームの創造性を刺激する質問や課題を投げかけることも可能です。

コンセプト開発段階では、「Claude 3.5 Sonnet」を使って初期のプロトタイプや設計図を作成できます。製品の詳細な仕様書や機能リストの作成を支援し、潜在的な問題点や改善の余地を指摘することもできるでしょう。

技術的な側面では、「Claude 3.5 Sonnet」は新しい機能やアルゴリズムの開発に貢献できます。複雑な問題に対する解決策を提案したり、効率的なコードの生成や最適化を行ったりすることが可能です。また、技術的な課題に直面した際には、代替案や解決策を提示することもできます。

トレーニングと教育

「Claude 3.5 Sonnet」はトレーニングと教育の分野で多様な活用方法があります。

個別学習支援では、学習者一人ひとりのペースや理解度に合わせたカスタマイズされた学習プランを提供できます。複雑な概念を分かりやすく説明し、学習者の質問にリアルタイムで応答することで、理解を深める手助けをします。また、学習者の強みと弱みを分析し、個別の復習プランや練習問題を提案することも可能です。

教材作成の面では、教育者のニーズに応じてカリキュラムの開発や教材の生成を支援します。レッスンプラン、演習問題、クイズなどを効率的に作成し、教育者の時間と労力を節約できます。さらに、最新の研究成果や業界動向を取り入れた教材の更新も容易になります。

言語学習においては、文法説明、語彙の提示、会話練習のパートナーとして機能し、学習者の言語スキル向上を促進します。様々な言語や方言に対応できるため、グローバルな言語教育にも貢献できます。

Claude(クロード) 3.5 Sonnet(ソネット)を活用しましょう

以上、「Claude 3.5 Sonnet」をご紹介しました。様々なジャンルで活用可能な「Claude 3.5 Sonnet」をぜひあなたもビジネスに活用してみてください。

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(編集:創業手帳編集部)

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