確定申告はChatGPTで効率化的に!できること・活用例・注意点を解説
確定申告確定申告の「相談役」としてChatGPTを活用しよう

確定申告は、その複雑さや多くの手間がかかることから、頭を悩ませる人も少なくありません。
慣れていない人はもちろん、何度も確定申告をしてきた人も面倒に感じてしまうものです。
そのような確定申告にChatGPTを活用することで、これまでかかっていた手間を大幅に削減できるようになります。
ただし、使い方には注意すべきポイントもあるため、事前に把握しておくことが大切です。
そこで本記事では、確定申告でのChatGPT活用例から使用するメリット、注意点などを解説します。
毎年確定申告に手間がかかっている、少しでも負担を減らしたいという人は、ぜひ参考にしてください。
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この記事の目次
確定申告でのChatGPT活用例

確定申告をする際に、ChatGPTをどのように活用できるのでしょうか。ここでは、ChatGPTの活用例について紹介します。
経理仕訳・判断のサポート
確定申告では1年間の経費をまとめ、正しく仕訳をする必要があります。
しかし、仕訳作業中に「このお金は経費として計上できるのか?」と悩んでしまうことも少なくありません。
そのような時は、ChatGPTを活用し、経費として計上できるかどうかの判断をサポートしてもらうこともできます。
例えば自宅兼事務所の光熱費を経費として計上したい場合、そもそも計上できるのか、計上できる場合はどのように按分すれば良いのかなどを質問できます。
後ほど正しいか確認する必要はあるものの、いちいち止まらずに経理仕訳の作業を進められるようになるので、ChatGPTの活用がおすすめです。
税務相談の一時判断
税制や控除の適用条件など、確定申告の作業を進めていく中でわからないことが出てくる場合もあります。
わからないからといって適当に進めてしまうと、本来適用されるはずの控除が受けられなかったり、申告内容に不備があり作り直す必要が出てきたりします。
このような事態を回避するためにも、ChatGPTを活用してわからない箇所について相談することも可能です。
ChatGPTならリアルタイムで相談できるため、すぐに問題の解決につながります。
最終的な判断は税理士などの専門家に確認を取るべきですが、一時的な判断をChatGPTに委ねることで、本来自分で調べなくてはいけない部分もカバーしてもらえます。
特に確定申告が初めて、またはまだ慣れておらず、専門用語などもわからないという人は、ChatGPTで確認しながら作業を進めていくのがおすすめです。
控除・必要書類の案内
確定申告では所得から差し引くことができる「所得控除」と、算出した税額から直接差し引ける「税額控除」の申告ができます。
控除を正しく申告することで税負担を抑えることが可能です。
しかし、慣れていないとどのように申告すればいいのか、どのような書類を準備すればいいのか迷ってしまう人もいるでしょう。
控除のやり方や必要書類などは、自分で調べることもできますが、ChatGPTを活用することで素早く調べられます。
また、自分の状況に合わせて必要な書類のリストを作成してもらうことも可能です。
税額の概算・節税のアイデア
確定申告では収入金額や所得金額、控除額、税金の計算などを行い、記入する必要があります。
これらの計算をひとつずつこなしていると時間がかかってしまったり、計算ミスなどヒューマンエラーを起こしてしまう可能性もあります。
どれくらいの税額になるのか概算を出したい場合、ChatGPTに数値を入力することで計算してもらうことが可能です。
ChatGPTに計算をしてもらうことで、ヒューマンエラーのリスクも大幅に軽減できます。
また、ChatGPTを活用すれば、経費を追加で計上する場合に税額がどれくらい抑えられるか、シミュレーションをしてもらうことも可能です。
確定申告に加え、節税対策をしたい場合にも役立ちます。
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【具体例】確定申告で使えるChatGPTプロンプト集

ここでは、確定申告で迷いやすい「仕訳・経費判断・控除チェック」などの場面で
ChatGPTにどのように質問すれば良いか、すぐに使えるプロンプト例をまとめました。
ひと言添えるだけで回答精度が大きく変わるので、実際の作業とあわせてぜひ活用してみてください。
仕訳・勘定科目に迷った時のプロンプト例
以下の支出について、一般的にどの勘定科目を使うことが多いか教えてください。
- 【内容】
-
- 支出内容:〇〇〇〇
- 利用目的:〇〇〇〇
- 金額:〇〇円
- 事業と私用の割合:事業〇% / 私用〇%
※税務判断ではなく「一般的な仕訳の候補」を知りたいです。
※必要なら追加情報を聞いてください。
経費になるか悩む支出を相談するプロンプト例
次の支出が「一般的に経費として認められるケースが多いか」を教えてください。
-
- 支出項目:〇〇〇〇
- 使った場面:〇〇〇〇
- 事業との関連性:〇〇〇〇
※最終判断は会計ソフトや税理士に確認する前提で「一般的な考え方」を知りたいです。
控除漏れを防ぐためのチェック用プロンプト例
個人事業主の確定申告で使われることが多い控除の一覧を教えてください。
私の状況は以下のとおりです。該当しそうな控除があれば候補を教えてください。
- 【状況】
-
- 家族構成:〇〇
- 事業内容:〇〇
- 今年の大きな支出:〇〇
- 保険加入状況:〇〇
- 医療費:〇〇円
※税務判断ではなく、漏れがないかの「確認用チェックリスト」として使いたいです。
作成した内容の抜け・モレを確認するプロンプト例
次の内容で確定申告を作成しようとしています。一般的に「漏れやすいポイント」「確認すべき項目」があれば教えてください。
- 【把握している情報】
-
- 売上:〇〇円
- 経費:〇〇円
- 控除:医療費控除〇〇円、社会保険料控除〇〇円 など
- 会計ソフト:〇〇を使用
※最終チェックの観点だけ知りたいです。
※税務判断ではなく「一般的な確認ポイント」としてお願いします。
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確定申告でChatGPTを使うメリット

確定申告にChatGPTを活用することで、様々なメリットを得ることが可能です。ここで、ChatGPTを活用するメリットを紹介します。
専門用語をかみ砕いて説明してくれるので理解が早まる
確定申告では、普段の業務でも出てこないような専門用語がたくさん登場します。
馴染みのない言葉ばかり登場すると、その都度意味を調べることになり、時間もかかってしまうものです。
また、国税庁のホームページなどで調べたとしても基本的に難しい言葉を使って説明しており、結局どういう意味なのか理解できない人もいます。
しかし、ChatGPTを活用すれば確定申告に登場する難しい専門用語も、かみ砕いて説明することが可能です。
これにより、税務の専門家ではない人も理解しやすくなり、確定申告の作業も進めやすくなります。
また、例えば「高校生でも理解できるように説明してください」「例え話を使ってわかりやすく説明してください」など、自分が理解しやすい形で文章を生成可能です。
検索より早く、自分の状況に近い回答が得られる
ChatGPTを活用することで、Googleなどの検索エンジンを使って検索するよりも、素早く自分の状況に近い回答を得られます。
ChatGPTでは2025年2月からすべてのユーザーに対して、「ChatGPT search」という機能をリリースしました。
この機能を活用すれば、インターネット上の情報をベースとする回答を得ることができ、使用した情報源も得られます。
Googleなどの検索エンジンを使って調べる場合、検索したキーワードに該当するサイトが上位表示されますが、検索結果1位のサイトに必ずしも自分が知りたい情報が掲載されているわけではありません。
そのため、自分が知りたい情報を見つけるまで色んなサイトを見る必要があります。
ChatGPTの検索機能を活用すれば、キーワードではなく文章形式で質問できるため、自分が知りたい回答を素早く知ることができます。
24時間いつでも質問できる「相談窓口」になる
ChatGPTは、24時間いつでも質問できる「相談窓口」の代わりとして活用できる点も大きなメリットです。
昼間は本業で忙しく、経理業務は夜になってから行うという人もいるかもしれません。
特に確定申告の時期は普段の経理業務にプラスして作業することになるため、夜遅くまで作業に時間がかかってしまうこともあります。
そのような時にわからないことが出てきてしまうと、途中で立ち止まることになり、思うように作業を進められなくなってしまいます。
ChatGPTは使用時間の上限は特になく、24時間365日いつでも質問することが可能です。
そのため、例えば夜中に確定申告でわからない部分があっても、すぐに解決できます。
ただし、ChatGPTの回答はあくまで一般論が中心であり、個別具体の判断には限界があるため注意が必要です。
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確定申告でChatGPTを使う際の注意点

ChatGPTを活用することで確定申告の作業もスムーズに進められますが、その一方で注意すべきポイントもあります。
ここでは、どのような点に気を付けたほうが良いのかの解説です。
個人情報や事業情報の取り扱いに注意する
ChatGPTを活用する場合、個人情報や事業情報の取り扱いに注意してください。
ChatGPTはインターネット上にある大量のデータを学習し、素早く回答していますが、実は入力したデータも学習してしまいます。
特に無料版はデフォルトで入力内容を学習利用される場合があります。
データコントロールで無効化することも可能ですが、法的要請によってデータが保存される可能性も否定できません。
実際に、ChatGPTにソースコードを入力し、バグ修正を行っていたところ、社外秘の情報が流出したという事例も発生しています。
確定申告でも個人の氏名や住所、マイナンバー、具体的な金額などをChatGPTに入力することで、情報漏洩につながる可能性が高いです。
個人情報や事業情報の取り扱いには十分に注意し、そのまま入力することを避けてください。
公的情報や会計ソフトで裏取りする
ChatGPTに税務でわからないことを質問すると、瞬時に求めていた回答が得られますが、その回答が間違っているというリスクがあります。
ChatGPTを含め、生成AIはインターネット上にある膨大なデータを学習しています。
しかし、その学習データの中には正しい情報だけでなく、間違ったデータも含まれており、その情報が回答に反映されてしまう可能性があります。
また、AIは学習データが正しいかどうかを独自に判断することができません。
ほかにも、一定期間までのデータを学習しており、最新の税制などに対応していません。
こうした理由から、ChatGPTだけに任せて確定申告を行ってしまうと、間違った内容で申告するリスクが高いです。
すべてChatGPTに任せるのではなく、最終的には必ず公的情報や会計ソフトなどを活用し、裏取りをすることが大切になります。
判断に迷う部分は税理士など専門家に相談する
確定申告は複雑なプロセスを経て税額を確定させることから、すべてをChatGPTに任せてしまうのは危険です。
あくまでChatGPTは「サポート」として活用し、最終的な判断・確認は人間が行うべきです。
しかし、まだ確定申告に慣れていないという人だと判断に迷ってしまう部分が出てくるかもしれません。
そのような時は税理士などの専門家に相談するのがおすすめです。専門家であれば最新の税制にも対応しており、一人ひとりの状況に合わせて確定申告のアドバイスが行えます。
また、税務署の窓口であれば無料相談も可能です。税務署主催の確定申告に関する相談会を実施する場合もあるため、積極的に参加してみてください。
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確定申告でChatGPTを使いこなすコツ

確定申告を作成する際のサポートとしてChatGPTは役立ちますが、うまく使いこなすためにはちょっとしたコツが必要です。
ここで、確定申告でChatGPTを使いこなすコツを紹介します。
「前提条件」と「知りたいこと」をセットで伝える<
ChatGPTで質の高い回答を求める場合、プロンプトの書き方を工夫することが大切です。
特に重要となってくるのが、「前提条件」と「知りたいこと」をプロンプトに盛り込むことです。
ChatGPTは与えられた情報をもとにテキストを生成します。そのため、丁寧に前提条件を設けるとその情報に基づいて、期待する内容に近い回答が得やすくなります。
また、何を知りたいのか、どのような文章を生成してほしいのかを具体的に書き込むことも大切です。
例えば「確定申告に必要な書類を教えてください」と書けば必要書類を教えてくれますが、「私は副業をしている会社員です。確定申告に必要な書類を一覧で教えてください。また、漏れやすい書類や注意点があれば併せて教えてください」と入力することで、一覧でわかりやすく必要書類を出し、さらに注意点などもまとめてくれます。
一度にすべて質問せずに、追加質問で精度を高めていく
一度にまとめて質問したり、すべてを伝えようとしたりすると、ChatGPTは回答の方向性に迷ってしまい精度が落ちてしまいます。
回答の精度を高い状態に保つためには、一度にすべて質問するのではなく、追加質問で段階的に質問することが大切です。
例えば「まずは概要を教えてください」「メリットを教えてください」「どのようなことに注意すればいいか教えてください」「要点をまとめてください」など、質問や指示を一つひとつ分けることで内容が整理され、ChatGPTも回答しやすくなります。
会計ソフト・AI機能と併用して「理解+実務」を分担する
ChatGPTと会計ソフトを併用し、「理解」と「実務」を分担するのもおすすめです。
上記でも紹介したように、ChatGPTは経理仕訳のサポートや相談、難しい専門用語をかみ砕いて教えてくれるなど、確定申告に対する理解を深めることもできるツールです。
しかし、詳しい個人情報・事業情報を入力できなかったり、情報が正しいか裏取りをしたりする必要があるため、実務も任せてしまうと余計に時間と手間がかかってしまう恐れがあります。
そのため、理解を深めるためのサポートとしてChatGPTを活用し、実務面は会計ソフトで補うのがおすすめです。
会計ソフトにもAI機能が備わっており、取り込んだ取引きデータを自動で仕訳をしたり、キャッシュフローや売上実績などのレポートを自動で作成したりすることも可能です。
入力したデータは自動的に集計・転記され、会計ソフトによっては直接e-Taxによる申告もできます。
このように、ChatGPTと会計ソフトを併用することで、理解と実務を分担できます。
さらなる業務効率化を図りながら、税務に関する知識も身に付いていくので、ChatGPTと会計ソフトをうまく活用してください。
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まとめ・ChatGPTをを確定申告の心強い相棒にしよう
ChatGPTは質問に対して迅速に回答し、さらに自然なコミュニケーションを取れることから、確定申告に関する不安や疑問の解消につながるツールといえます。
ChatGPTも完璧ではないためすべての作業を任せることはできませんが、うまく使いこなすことで理解を深めつつ、作業効率をアップできます。
毎年やってくる確定申告もスムーズに済ませるための心強い相棒として、ChatGPTを活用してみてください。
(編集:創業手帳編集部)






