会社設立時に集客方法まで考えておくべき理由。集客方法別に解説
起業時に検討しておかねばならない広告と集客方法について、検討するべき理由から主要な集客方法まで徹底解説します
(2020/08/11更新)
これから起業して会社を設立する人も、すでに会社を設立している人も、いかにして安定的に売上を上げるかを日々考えているのではないでしょうか。
安定した売上のためには、提供する商品・サービスを認知してもらう必要がありますし、購入してもらわなければいけません。
そのためにまずは集客を行う必要があります。
集客は、思いつきで始めてもうまくいかないことが多く、効果が出るまでに時間がかかるものもあります。
そのため、会社を設立することにしたら、どのように集客していくかを事前に計画しておくべきなのです。
そこで、今回の記事では、会社設立時に検討しておかねばならない集客の方法について解説していきます。
設立後、ビジネスを継続的に安定させたいのであれば、この記事を読んで集客方法について学んでおくことをおすすめします。
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この記事の目次
会社設立時に集客方法を考えておく理由
会社を安定的に経営するためには、集客は必須項目です。
しかし、なぜ集客方法を会社設立前に考えておくべきなのか。
それは大きく2つの理由があります。
- ・会社経営を軌道に乗せ、生き残るため
- ・金融機関などから創業資金の融資を受けやすくするため
会社経営を軌道に乗せ、生き残るため
いくら起業したとしても、会社経営を軌道に乗せて売上を上げることができなければ、ビジネスを維持することはできません。
だからこそ、ビジネスを維持するためには、毎月どのくらいの売上が必要で、そのためにどのくらいの顧客を集客しなければならないかを事前に検討しておく必要があります。
金融機関などから創業資金の融資を受けやすくするため
起業時、自己資金だけでは不足しているのであれば、金融機関などから創業資金の融資を受けることになります。もし銀行に売上の根拠を提示できなければ、融資を受けることはできません。
事業計画書上においても、融資担当者との面談においても、早期に売上が出る根拠として、集客計画を明確に説明できるようにしておく必要があります。
集客方法の種類とは?
起業時に考えられる集客方法は、大きく以下の2つに分けることができます。
集客方法の種類 | 主な内容 |
---|---|
オンライン集客 |
|
オフライン集客 |
|
現実的に考えて、起業時の集客は時間やコストがかかるイベント開催やテレアポはおすすめできません。
そのため、集客方法として利用するのであれば、オンライン集客・オフライン集客問わずに広告を利用するのが現実的です。
とくに、現在はオンライン広告が最初の集客方法としては有効です。
なぜなら広告規模の配分は近年大きく変わりつつあり、2018年以降はオンライン広告がオフライン広告を抜いて1位になっているのです。
つまり、広告といえば新聞・雑誌などオフライン広告だった時代から、オンライン広告が主力の時代に変わってきているということになります。
各広告の特徴などを詳しく知りたい方は以下の記事も参考にしてください。
おすすめはWeb集客
結論から言うと、起業時の集客方法は“オンライン広告による集客(Web集客)”がおすすめです。
理由は大きく分けて以下の2つです。
- 価格が抑えられる
- 今や年代を問わずWebで調べるのが当たり前だから
価格が抑えられる
オンライン広告を利用したWeb集客は単価が低く設定されているものがあり、コストが抑えられます。
広告例 | コスト | |
---|---|---|
オンライン広告 | YouTubeインストリーム広告 | 10円/1配信〜自由に設定 |
オフライン広告 | 4大マス広告(テレビCM・雑誌・新聞・ラジオ) | テレビCM東京キー局:200万円程度(制作費込) 全国版新聞:300万円程度 |
また、2018年以降オンライン広告が主力になっていることもあり、高い費用対効果が期待できます。
年代を問わずWebで調べるのが当たり前だから
近年では、年代を問わずWebで調べるという行動が当たり前になっています。
つまり、Web集客は年代を問わず、商品やサービスを世間に認知してもらい、集客するために必須の方法なのです。
Web集客の方法一覧とテクニック
それでは実際にWeb集客方法の具体的な方法を解説していきたいと思います。
また、集客方法別にどのように利用すれば良いかテクニックも解説しますので、ぜひご覧ください。
Web集客の方法は大きく分けると以下の2つです。
- 新規顧客に向けた集客方法とテクニック
- 既存顧客に向けた集客方法とテクニック
1.新規顧客に向けたWeb集客方法とテクニック
ひとつ目は新規顧客に向けての集客方法です。
起業後ビジネスを伸ばしていくためには、新規顧客の獲得が必須になるので、まずは新規顧客に向けた集客方法を実践していきましょう。
集客方法 | 内容 | テクニック |
---|---|---|
SEO | 検索エンジンで検索したときに、自社のWebサイトを上位に表示するように工夫すること。 |
|
PPC広告(リスティング広告) | 検索エンジンで検索したときにページの上部分に表示される文字広告。クリック課金制のため、クリックされない限り、費用は発生しない。 | 広告文の書き方が下手な場合やキーワード選定を間違えてしまうと、ターゲット層以外からクリックされるのでコストばかりがかかる。ターゲット層にあったキーワード選定や広告文を書く。 |
SNS広告 | SNS(FacebookやInstagram、twitterなど)内に表示させる広告。 | 過度な広告表示は利用者に嫌悪感を与える可能性が高いため、適切な広告量を意識する。 |
DM広告(号外広告) | リストホルダーの自社リストに対して広告を流してもらう。 | ターゲット層にあったリストホルダーに依頼しなければ、広告費ばかりかかってしまうため、ターゲット層をリストに持つリストホルダーの選定を行う必要がある。 |
ポータルサイト(自社HPを除く) | 各ジャンルごとのポータルサイトに自社の商品・サービスを登録する方法。 | 多数のライバルの中で勝負することになるため、自社の商品・サービスが際立たせるように写真やライティングを工夫する。 |
SNS | Facebook・TwitterなどのSNSを利用して、自社の商品・サービスの情報発信を行う。なお、SNS広告とは違い、広告費は一切かからない。 | 利用者の「共感」が得られる情報を発信することで、情報が拡散、広告としての効果につながる。 |
電子書籍 | 電子書籍などの無料レポートを執筆し、希望者に配布する。 |
|
動画配信(YouTube) | YouTubeなど動画配信のサイトに動画を登録し、情報を発信を行う。 | SNS同様に利用者の「共感」が得られる情報を発信することで、情報が拡散、広告としての効果につながる。 |
上記の集客方法はそれぞれかかる費用や自社の商品やサービスが認知されるまで時間が異なります。
自社の商品やサービスをどのようにアピールして、どう売っていきたいのかを考えてから集客方法を選定すると良いでしょう。
既存顧客に向けたWeb集客方法とテクニック
2つ目は既存顧客に向けた集客方法です。
安定した売上のためには、既存顧客の定着が必須になるので、新規顧客が獲得できたら、次は顧客の定着化を目指しましょう。
集客方法 | 内容 | テクニック |
---|---|---|
メルマガ | メルマガを発行して情報発信していく方法。メルマガスタンドやステップメールなどを使用し、定期的に読者に情報発信をするのが一般的。また、見込み客のリストに対して、一斉にメールを配信して商品の宣伝をすることも可能。 | そこでしか読めない情報を発信することで、読者に価値を見出させる。メルマガで紹介する商品に興味をもたせることができる。 |
オウンドメディア(自社HP) | 自社の商品・サービスはもちろん、自社情報を記載したホームページ。 |
|
Web集客の注意点
オンライン広告を利用したWeb集客は、すぐに大きな効果が得られるものではないので、できるだけ早い時期から準備しておく必要があります。
例えば、顧客が興味を持つ情報を自社ホームページで記事にするのであれば、継続して発信し続けなければ検索サイトで上位表示されませんので、広告効果が発揮されるまで半年から1年程度の時間がかかってしまうのです。
一方で、SNS広告のような広告を大量に打てば効果があるのかというとそうではなく、頻繁な宣伝は逆に反感を持たれる結果につながりかねません。
だからこそ、Web集客をメインに考えていくのであれば、会社設立の少なくても半年前からホームページを立ち上げSEO対策をおこないながら、SNS運用、適正量のSNS広告を打つといったように複数の集客方法を利用して、できるだけ早期に広告効果が発生するように集客していくことをおすすめします。
そうすれば、Web集客で最大限広告方法を発生させることができるはずです。
「そうは言っても、あまりWebについて詳しくないし何から手を付けたら良いかわからない」という場合もあるでしょう。
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【まとめ】起業に向けて集客方法を理解しましょう
安定して売上を上げていくためには、販売する商品や提供するサービスについて、認知させ集客することが必須となります。
だからこそ、起業に向けて集客方法を理解し、販売する商品や提供するサービスについて、広告し集客するための準備をしておくことは非常に重要です。
会社を設立するのであれば、まず集客方法を検討することから始めてみましょう。
そして、一刻も早く広告効果が発生するように集客を始めてください。
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(編集:創業手帳編集部)