情報親方外伝|マンガでサービス紹介サイトを制作してみた(前編)
マンガで商品やサービス紹介コンテンツをつくるメリット・デメリット
マニュアル作成のプロ、情報親方が突然、マンガでサービス紹介サイトを作ってしまった。どうやら、前々からマンガというツールが気になっていたようだ。
マニュアルは「誰でも」「理解できる」作り方をするのが必須。それはマンガにも共通する。もしかしたら、マンガでマニュアルを作れば、誰もが簡単に理解できる最強のマニュアルができるのでは!?と考えているのかも...
今回から、前編・後編の2回に分けて、マンガで商品やサービス紹介コンテンツを作るメリット・デメリットと、実際に作成するときの基本的な流れを情報親方に解説してもらおう。今回は、前編としてマンガで商品やサービス紹介コンテンツを作るメリット・デメリットについてだ。
この記事の目次
サービス紹介コンテンツ、まず出来たものを見てみて!
情報親方が作ったのは、マンガを使ってサービスを紹介するサイトだ。欲張りにも2つも! さっそく、どういうサイトか見てみよう。
情報親方がマニュアルの作り方を教えるセミナーを紹介するサイト。マニュアルを組織内で作ろうとする人をターゲットにしている。
情報親方にマニュアル制作を依頼するメリットを紹介するサイト。マニュアル制作を外注しようと考えている人がターゲットだ。
これらを偶然みつけた創業手帳編集部「マンガ、見た目、凄く良いかも!」。
マニュアルを作るのは難しいが、中身は分かりやすくしないといけない。それをマンガで表したことで「分かりやすさ」「作りやすさ」のイメージが強調されてきたように思える。
どちらもサイト構成として大きな流れは同じだが、マンガで読む人の課題提起と解決ストーリーを描き、「あるある!」という共感や親しみも引き出そうとしている。
後半の吹き出し風のやりとりでは、よくある質問をピンポイントでやりとりしていて、わかりやすい。
さて、ここからは、実際に作成した情報親方に詳細を解説をしてもらおう。
コンテンツを作って分かったマンガのメリット
マンガでコンテンツを作って分かったのは、「ビジュアルであること」「登場人物の活用」「ストーリー化」が最大のメリットということだ。このメリットを使うとマンガは独特の世界観を出すことができる。これは、普通のマニュアルにはできないことだ。
「登場人物の活用」と「ストーリー化」に注目すると、例えば、電話からの商品注文窓口があるような業種に利用できる。問合せへの対応や、電話をかけてきた潜在顧客に対し、新しいサービスを分かりやすく紹介し、商品の注文を促すのである。
また、「ビジュアルであること」を利用すれば、社内教育用テキスト等に活用できるだろう。社内教育は会社からの命令で嫌々きている人も多い。もともと興味のない生徒に、最初の一歩を踏み出しやすくしてもらうのにマンガは最適なのだ。
マンガを使うことで、取り扱うテーマにあわせて最適なコンテンツを作ることができる。
- 文字や文章が嫌いな人にも、見てもらいやすい。
- イメージでコンテンツを伝えられる。
- インターナショナルな表現なので、文化や国境を越えて伝わりやすい。
⇒ 情報親方には、実際にフランスから問合せが来た!
- 読む人がコンテンツに滞在する率が高く、記憶に残りやすい。
- 登場人物が主導で説明するストーリーを作りやすい。
- 時系列に沿ったコンテンツでも理解しやすい。
- 製品やサービスへの親しみや、開発の情熱を伝えられる。
- 意外性(堅い業界では特に)を出せる。
コンテンツを作って分かったマンガのデメリットやリスク
マンガをつかって商品やサービス紹介コンテンツをつくることには、もちろんデメリットもある。作り方によってはリスクやデメリットも多いので、注意点を押さえた上で、事前に解決できるところはできるだけ解決しておきたい。
- マンガのクオリティーに、理解や興味の度合いが影響される。
⇒ イラストレーターの作風(タッチや雰囲気、指向性)を確認したい。 - マンガを描く人が、対象(今回はマニュアル)の特性や位置づけを理解していない場合、全体的に「ぼんやり」してしまう。
⇒ コンセプトをはっきりイラストレーターに伝えることが必要。 - マンガに凝りすぎると飽きられる。
⇒ 作り手が思うほど込み入った部分は読む人には理解されないので、ほどほどにしたい。 - 第一印象で読むかどうかが決まってしまう。
⇒ 「読みたい」と思わせる第一印象を作りたい。 - マンガの内容や狙いがピンポイント過ぎると、途中で飽きられてしまう
⇒ ストーリーに工夫をすることで、最後まで興味をキープすることはできる。 - マンガが嫌いな人がいる。
⇒ 一定数は必ずいるので、あまり気にすることはない。
【後編】情報親方外伝|マンガでサービス紹介サイトを制作してみた(後編)
(監修:Polaris Infotech 株式会社 代表 東野 誠(ひがしの まこと) )
(編集:創業手帳編集部)