注目のスタートアップ

腸内細菌を活用した革新的な魚類の養殖・育種技術を開発する「ホロバイオ」が2.4億円調達

company

2025年2月25日、ホロバイオ株式会社は、総額2億4000万円の資金調達を実施したことを発表しました。

ホロバイオは、魚類の腸内細菌叢を最適化・機能化する養殖技術の実用化を目指す京都大学発スタートアップです。

魚類の腸内細菌の働きを活用し、養殖魚の成長促進や、免疫力向上、植生転換などを実現する革新的な養殖技術(新規生物育種技術)の開発を進めています。

今回調達した資金は、主に以下の取り組みに充当します。
・魚類の腸内細菌叢を最適化・機能化する革新的養殖技術の実用化に向けた研究開発
・食性変換による環境適応型の養殖技術を推進する研究開発
・研究開発の強化及び事業推進に向けた人材の採用


気候変動や世界的な人口増大の影響により、タンパク質の需要と供給のバランスが崩れる「タンパク質危機」は、早ければ2025年から2030年に始まると指摘されています。

現代において主に供給されているタンパク質は畜産肉ですが、飼料を育てるための土地が限られており、畜産業における大規模な増産は難しいという現状があります。

これに加え、世界的な健康志向や日本食ブームなどが理由で、魚類の需要が高まっており、これに伴い養殖業への注目が高まっています。

一方で、養殖業は気候変動の影響を受けており、安定供給を実現するには、さまざまな環境に対応するための養殖技術・育種技術が必要です。

ホロバイオが実用化を目指す技術は、魚類が持つ機能性腸内細菌叢を養殖魚の稚魚に投与し、生着させることで、成魚の腸内細菌叢を変化させ、魚を大きく健康に育てるというものです。

企業・事業の成長には戦略的な資金調達が重要です。シリーズ累計発行部数250万部を突破した起業ノウハウ集「冊子版創業手帳」の別冊「資金調達手帳」では、VCから出資を受けるためのノウハウなど詳しく解説しています。

読んで頂きありがとうございます。より詳しい内容は今月の創業手帳冊子版が無料でもらえますので、合わせて読んでみてください。
カテゴリ 有望企業
関連タグ ホロバイオ 京都大学 品種改良 技術 新規生物育種技術 株式会社 研究開発 育種 腸内細菌 腸内細菌叢 資金調達 養殖
資金調達手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事
法人の印鑑証明書の取り方 | 手数料は?どこで?郵送は可能?
起業の仕方サムネイル
起業の6ステップ。素人でも失敗しない起業の仕方を大解剖。起業の専門家が体験とデータで解説。
持続化給付金の申請開始!最大200万円給付で事業を下支えー概要やポイントは?
一人会社と個人事業主の違いとは。一人でも法人にするメリット・デメリット
合同会社設立マニュアル|流れの6ステップや費用、必要書類などを解説!
キャッシュフロー計算書のサムネイル
キャッシュフローとは?計算書(C/F)の見方や作り方などをわかりやすく解説!

有望企業の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

音源のサブスク原盤権を販売・購入できるプラットフォームなどを手がける「OIKOS MUSIC」が1.5億円調達
2023年9月20日、OIKOS MUSIC株式会社は、総額1億5,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 音源のサブスク原盤権を販売・購入できるプラットフォーム「OIKOS MUSIC」…
学術領域の専門家による技術スポット・コンサル・サービス「Acaview」事前登録開始
2019年11月19日、株式会社POLは、「Acaview(アカビュー)」の事前登録を開始することを発表しました。 「Acaview」は、学術領域の専門家(研究者や博士など)による、技術スポット・コン…
保険管理アプリ「保険簿」提供の「IB」が2億円超の資金調達を実施
2022年5月20日、株式会社IBは、総額2億円超の資金調達を実施したことを発表しました。 IBは、保険管理アプリ「保険簿」を提供しています。 加入している保険をデジタル管理することにより、保険の請求…
婚活事業展開の「IBJ」が「長野銀行」と業務提携
2019年9月2日、株式会社IBJは、株式会社長野銀行と業務提携契約を締結したことを発表しました。 IBJは、結婚相談所ネットワーク「日本結婚相談所連盟」や、IBJ直営結婚相談所「IBJ直営メンバーズ…
法人向けカーボンオフセットAPI開発の「Sustineri」が5,000万円調達
2021年10月20日、Sustineri株式会社は、5,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 企業にサプライチェーン全体の知識がなくても、手軽にカーボンニュートラルにすることができるク…

大久保の視点

明治大学ビジコンで優勝&100万円獲得はゼファーさん明治大学2年「NEUROGICA」メンタルIoT
2025年3月14日(金)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第3回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各…
(2025/3/14)
日本サブスク大賞2024グランプリはAI英会話スピークバディが受賞!
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
(2024/12/4)
国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
創業手帳 代表取締役 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集