注目のスタートアップ

toC向け簡易型脳波計を開発・提供する「VIE」が3.05億円調達

company

2024年3月7日、VIE株式会社は、総額3億500万円の資金調達を実施したことを発表しました。

VIEは、イヤホン型脳波計「VIE Zone」「VIE Chill」や、脳波音楽アプリ「VIE Tunes(ヴィーチューンズ)」を一般消費者向けに開発・提供するほか、脳波計測アプリ「VIE Streamer」の開発・提供、ニューロテクノロジーに関する研究開発、研究者・共同研究パートナー向けに脳波解析プログラムのライセンス販売を行っています。

イヤホン型脳波計「VIE Zone」と防水モデル「VIE Chill」は、イヤーチップが電極となり、耳から脳波を取得できるウェアラブルデバイスです。

脳波測定により、集中状態・リラックス状態であるかどうかの情報を得ることができます。

「VIE Tunes」は、ユーザーが現在の状態となりたい状態を選択することで、脳に作用する音楽ニューロミュージックを流し、最適な脳状態に誘導する脳チューニング音楽アプリです。

集中・リラックス・熟睡といった状態をターゲットに、さまざまなアーティストが制作したニューロミュージックを聴くことができます。

今回の資金は、toC向けプロダクトのさらなるグロース、医療を含むパイプラインの研究開発加速に充当します。


近年のテクノロジーの発展により、脳波を測定するデバイスの小型化や、脳波の活用が進められています。

脳波は、脳が活動する際に発生する微弱な電気信号のことです。

医療では、脳波を計測・分析することで、脳梗塞・脳腫瘍などの脳血管障害、てんかんなどの発作性意識障害、外傷による中枢神経異常、薬物中毒に伴う意識障害などの診断に活用されていたり、各種研究のために利用されています。

そして近年は、民生用の脳波計の実用化が進み、ビジネスや企業での研究開発においても脳波測定や脳波を活用したサービスの開発・提供が始まっています。

脳波測定は人間の感情などを定量化できるため、さまざまな領域への応用が可能です。すでにビジネスではパッケージデザインの効果測定や、コミュニケーションの可視化などで活用されています。

ほかにも個人向けとしてはヘルスケア領域での活用が期待されています。

ヘルスケアでは、スマートウォッチなどバイタルデータをリアルタイムで取得できるウェアラブルデバイスが一定の市場を確立しています。

小型脳波計はこうしたヘルスケアの領域で、次世代のウェアラブルデバイスとしても注目されています。

事業のさらなる成長には戦略的な資金調達が重要です。シリーズ累計発行部数200万部を突破した起業ノウハウ集「冊子版創業手帳」の別冊「資金調達手帳」では、VCから出資を受けるためのノウハウや、融資を受ける際の注意点など詳しく解説しています。

読んで頂きありがとうございます。より詳しい内容は今月の創業手帳冊子版が無料でもらえますので、合わせて読んでみてください。
カテゴリ 有望企業
関連タグ BCI Brain Computer Interface BtoB VIE VIE Chill VIE Streamer VIE Tunes VIE ZONE ウェアラブルデバイス ニューロサイエンス ニューロテクノロジー ニューロテック ブレインテック ヘルスケア リラックス 健康 状態 脳波 脳波計 脳科学
創業手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事

有望企業の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

Being 小林眞咲惠|オーダーメード型 企業人に特化したパフォーマンスUP「BizYoga+®」の事業展開で注目の企業
オーダーメード型の企業人に特化したパフォーマンスUPのためのヨガ事業で注目されているのが、小林眞咲惠さんが2020年6月に設立したBeingです。 従来からの ‶うつ病” とは異なる、「現代型うつ病」…
造血幹細胞を利用した細胞治療・遺伝子治療製品を研究開発する「セレイドセラピューティクス」4.6億円調達
2024年5月8日、セレイドセラピューティクス株式会社は、総額約4億6,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 これにより、既存のシリーズA資金調達額5億円とNEDOの「ディープテック・ス…
コミュニケーションプロデュース事業やタレントプロデュース事業などを展開する「FOR YOU」が1億円調達
2024年3月6日、株式会社FOR YOUは、総額1億円の資金調達を実施したことを発表しました。 FOR YOUは、デジタルやソーシャル領域を中心としたコミュニケーションプロデュース事業(広告事業)や…
藻類による有用脂質生産の研究開発を行う「ファイトリピッド・テクノロジーズ」が資金調達
2024年10月2日、株式会社ファイトリピッド・テクノロジーズは、資金調達を実施したことを発表しました。 ファイトリピッド・テクノロジーズは、東工大発ベンチャーとして2021年に設立された企業です。 …
製造業・卸業・商社の受注入力を自動化する「受発注バスターズ」を提供する「batton」が2.2億円調達
2024年10月23日、株式会社battonは、総額2億2000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 battonは、製造業・卸業・商社の受注入力を自動化する「受発注バスターズ」を開発・提供し…

大久保の視点

国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
「JX Live! 2024」JX Awards大賞はNYでイチゴが大ヒットの古賀大貴さん(Oishii Farm 代表)
2024年10月9日、虎ノ門ヒルズフォーラムにて、「JX Live! 2024」が新経済連盟主催で行われました。 「JX Live!」は、「JX(Japan…
(2024/10/9)
「スタートアップワールドカップ2024」世界決勝を現地速報!優勝はEarthgrid(米代表・プラズマでトンネル掘削)
2024年10月4日、世界最大級のビジネスピッチコンテスト「スタートアップワールドカップ(SWC)2024」の世界決勝戦が、米国・シリコンバレーで開催されま…
(2024/10/5)
創業手帳 代表取締役 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集