創業手帳が選ぶ起業経営ニュース
2024年3月8日toC向け簡易型脳波計を開発・提供する「VIE」が3.05億円調達

2024年3月7日、VIE株式会社は、総額3億500万円の資金調達を実施したことを発表しました。
VIEは、イヤホン型脳波計「VIE Zone」「VIE Chill」や、脳波音楽アプリ「VIE Tunes(ヴィーチューンズ)」を一般消費者向けに開発・提供するほか、脳波計測アプリ「VIE Streamer」の開発・提供、ニューロテクノロジーに関する研究開発、研究者・共同研究パートナー向けに脳波解析プログラムのライセンス販売を行っています。
イヤホン型脳波計「VIE Zone」と防水モデル「VIE Chill」は、イヤーチップが電極となり、耳から脳波を取得できるウェアラブルデバイスです。
脳波測定により、集中状態・リラックス状態であるかどうかの情報を得ることができます。
「VIE Tunes」は、ユーザーが現在の状態となりたい状態を選択することで、脳に作用する音楽ニューロミュージックを流し、最適な脳状態に誘導する脳チューニング音楽アプリです。
集中・リラックス・熟睡といった状態をターゲットに、さまざまなアーティストが制作したニューロミュージックを聴くことができます。
今回の資金は、toC向けプロダクトのさらなるグロース、医療を含むパイプラインの研究開発加速に充当します。
近年のテクノロジーの発展により、脳波を測定するデバイスの小型化や、脳波の活用が進められています。
脳波は、脳が活動する際に発生する微弱な電気信号のことです。
医療では、脳波を計測・分析することで、脳梗塞・脳腫瘍などの脳血管障害、てんかんなどの発作性意識障害、外傷による中枢神経異常、薬物中毒に伴う意識障害などの診断に活用されていたり、各種研究のために利用されています。
そして近年は、民生用の脳波計の実用化が進み、ビジネスや企業での研究開発においても脳波測定や脳波を活用したサービスの開発・提供が始まっています。
脳波測定は人間の感情などを定量化できるため、さまざまな領域への応用が可能です。すでにビジネスではパッケージデザインの効果測定や、コミュニケーションの可視化などで活用されています。
ほかにも個人向けとしてはヘルスケア領域での活用が期待されています。
ヘルスケアでは、スマートウォッチなどバイタルデータをリアルタイムで取得できるウェアラブルデバイスが一定の市場を確立しています。
小型脳波計はこうしたヘルスケアの領域で、次世代のウェアラブルデバイスとしても注目されています。
事業のさらなる成長には戦略的な資金調達が重要です。シリーズ累計発行部数200万部を突破した起業ノウハウ集「冊子版創業手帳」の別冊「資金調達手帳」では、VCから出資を受けるためのノウハウや、融資を受ける際の注意点など詳しく解説しています。
読んで頂きありがとうございます。より詳しい内容は今月の創業手帳冊子版が無料でもらえますので、合わせて読んでみてください。カテゴリ | 有望企業 |
---|---|
関連タグ | BCI Brain Computer Interface BtoB VIE VIE Chill VIE Streamer VIE Tunes VIE ZONE ウェアラブルデバイス ニューロサイエンス ニューロテクノロジー ニューロテック ブレインテック ヘルスケア リラックス 健康 状態 脳 脳波 脳波計 脳科学 |
有望企業の創業手帳ニュース
関連するタグのニュース
2022年4月20日、株式会社NATURE FITNESSは、資金調達を実施したことを発表しました。 NATURE FITNESSは、アプリ完結型従量課金フィットネスクラブ「PocketFitness…
2023年10月11日、株式会社エスポリアは、総額5億2,200万円の資金調達を実施したことを発表しました。 エスポリアは、越境ECビジネスをサポートするため、輸入業、輸出業、倉庫業を展開しています。…
2021年11月15日、株式会社SandBoxは、総額3,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 脳波による感性分析サービス「ノウミーリサーチ」と視線推定AI「ノウミーマップ」を提供してい…
2025年2月5日、MOSH株式会社は、総額22億5000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 MOSHは、ネットでサービスを売れる個人ブランド支援サービス「MOSH」を運営しています。 サー…
2025年3月28日、株式会社LOOVは、資金調達を発表しました。 LOOVは、プレゼン動画を制作・活用するSaaS「LOOV」を開発・提供しています。 対象者の属性に応じてプレゼン内容が自動的に変化…
大久保の視点
2025年3月14日(金)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第3回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各…
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…