注目のスタートアップ

頭痛治療用アプリ開発を目指す「ヘッジホッグ・メドテック」が1.45億円調達

company

2022年11月30日、株式会社ヘッジホッグ・メドテックは、総額1億4,500万円の資金調達を実施したことを発表しました。

ヘッジホッグ・メドテックは、片頭痛をターゲットとした医療用アプリの開発を目指しています。

偏頭痛治療において有効な認知行動療法をスマートフォンのアプリを用いて行うことで、より効果の高い治療を実現します。

今回の資金は、CXO・エンジニアなどの採用強化、医療機関と連携した臨床試験の推進に充当します。

今後、頭痛治療用アプリの治験を行い、薬事承認・保険収載を目指し、さらに海外展開に向けた準備を行います。

治療用アプリとは、デジタル技術によって病気を治療する手法のことです。より専門的な言葉ではDTx(デジタルセラピューティクス)といいます。

DTxは国内ではまだ正確に定義されていませんが、米国では「エビデンスに基づき臨床的に評価されたソフトウェアを利用して患者に直接医療行為を行うことにより、疾患・障害の治療・管理・予防を行うもの」と定義されています。

米国で2010年にWellDoc社の糖尿病管理用アプリ「BlueStar」が承認を取得したのが世界初のDTxであり、その後米国を中心にDTxの開発が進められています。

現在は、うつ病、耳鳴り、パニック障害、アルコール依存症などのDTxが承認され、実際の治療で利用されています。

DTxはスマートフォンのアプリによって治療を行うものであるため、患者に継続的に介入して行動変容を促したり、患者の情報の取得・把握したりすることで治療できる、もしくは治療効果が向上する疾患において適用できます。

片頭痛(偏頭痛)は、頭痛の一種で、発作的な痛みや吐き気・嘔吐などの症状を伴います。

片頭痛の原因は完全には明らかにされていませんが、タバコ・ストレス・酒・肩こり・食事や飲み物などの誘引によって引き起こされます。

ストレスの誘引によって引き起こされる片頭痛の場合は、認知行動療法という治療法が実施されることがあります。

認知行動療法はうつ病などの心の病などに対する心理療法であり、患者の「認知」と患者が症状に対してとる「行動」に介入し、認知の歪みを修正し、症状にアプローチします。

研究開発型のビジネスでは資金調達が非常に重要になってきます。シリーズ累計発行部数200万部を突破した起業ノウハウ集「冊子版創業手帳」の別冊「資金調達手帳」では、VCから出資を受けるためのノウハウなど、資金調達に関するノウハウを詳しく解説しています。

読んで頂きありがとうございます。より詳しい内容は今月の創業手帳冊子版が無料でもらえますので、合わせて読んでみてください。
カテゴリ 有望企業
関連タグ DTx デジタルセラピューティクス 株式会社 治療アプリ 治療用アプリ 資金調達
資金調達手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事
一般社団法人設立サムネイル
「一般社団法人」の設立方法完全ガイド|流れ・費用・必要書類など解説
キャッシュフロー計算書のサムネイル
キャッシュフローとは?計算書(C/F)の見方や作り方などをわかりやすく解説!
【記入例つき】事業計画書の書き方を初心者向けに解説|起業・融資対応テンプレートあり
あなたの会社に合った補助金・助成金がすぐわかる!自動マッチングツールを導入しよう
家族を従業員にする4つのメリットと注意するべきポイント
酒類販売業免許とは?お酒の販売には免許が必要!飲食店開業のための酒販免許取得を専門家が解説

有望企業の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

高高度ガス気球と気密キャビンによる宇宙遊覧を目指す「岩谷技研」が4億円調達
2023年12月8日、株式会社岩谷技研は、総額4億円の資金調達を実施したことを発表しました。 直近では、10月に5.7億円調達しています。 岩谷技研は、気球による宇宙遊覧を目指し、高高度ガス気球と気密…
リテールデータプラットフォーム「Urumo(ウルモ)」を提供する「フェズ」が18億円調達
2022年11月10日、株式会社フェズは、総額18億円の資金調達を実施したことを発表しました。 引受先は、株式会社電通グループと、住友商事株式会社です。 また、株式会社電通プロモーションプラスと、住友…
空港送迎マーケットプレイス運営の「SmartRyde」が1.8億円調達
2021年10月6日、株式会社SmartRydeは、総額約1億8,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 空港送迎マーケットプレイス「SmartRyde(スマートライド)」を運営しています…
「フューチャーベンチャーキャピタル」が学生支援キャリアカフェ「知るカフェ」を運営する「エンリッション」に投資実行
2023年4月21日、フューチャーベンチャーキャピタル株式会社は、株式会社エンリッションに投資を実行したことを発表しました。 エンリッションは、学生限定キャリア支援カフェ「知るカフェ」「BiZCAFE…
災害対策長距離無人航空機の実用化を目指す「テラ・ラボ」が3億円調達
2020年5月20日、株式会社テラ・ラボは、総額3億円の資金調達を実施したことを発表しました。 大規模災害発災直後の人命救助や救援・復旧作業のために、被災地情報を迅速に収集・分析できる長距離無人航空機…

大久保の視点

明治大学ビジコンで優勝&100万円獲得はゼファーさん明治大学2年「NEUROGICA」メンタルIoT
2025年3月14日(金)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第3回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各…
(2025/3/14)
日本サブスク大賞2024グランプリはAI英会話スピークバディが受賞!
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
(2024/12/4)
国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
創業手帳 ファウンダー 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集