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2022年8月18日株式会社ペンマーク 横山直明|大学生向けの履修管理SNSの事業開発で注目の企業
大学生向けの履修管理SNSの開発・運営事業で注目されているのが、横山直明さんが2018年12月に創業した株式会社ペンマークです。
大変だった受験を終え、晴れて大学に合格し、これから始まる初めての大学生活を控え、どんな出会いや学びがあるのかと期待やワクワク感で胸いっぱい、というのが新入生の心境かと思います。中には地元を離れ、一人新しい場所で大学生活を始めるという学生さんもいらっしゃることでしょう。
大学での授業は今までの形式とは違って、自分が受講したい講座を選択し、自ら積極的にその学びと研究を深めていくことになります。つまり、大学生として過ごす時間をいかに能動的に活用しきれるか、ということが、学習面においても生活面においてもその質を左右すると言えるかもしれません。
講座の選択をする際、多くの場合は大学から配られるシラバス内容を見て、自分の求めている内容かどうかを判断します。この最初の選択がその後の学びの質や将来のベクトルにも関わるので、とても大切な瞬間です。
しかし実際のところ、大学での講義について何もわからない新入生たちが、自分一人でこうした選択をすることは困難なことです。説明書きからだけでは判断しきれないリアルな実情であったり、同じ系列の講座であっても、講師の違いによってその内容や得られるものに差が出る場合もあります。この選択を間違えたことで、せっかく苦労して入学した憧れの大学生活がつまらないものになってしまった、ということもあり得るやもしれません。
そうした失敗を踏まないためにも、経験者を含め他の学生との相談や情報交換が大事です。
また、講義選択の場面のみならず、実際の研究や探究を行っていく際においても、様々な視点からの意見交換は肝要です。どんな人たちとどんな議論が繰り広げられるか、もまた、大学生活を有意義に彩るポイントとなるわけです。
入学したばかりで、まだ友人も少ない状態の中、一早く人と繋がり、自分に必要な学びを選択でき、その大学生活を思う存分謳歌できるように、DXでの支援を行っているある若手起業家に、今大きな注目が集まっています。
株式会社ペンマークの横山直明さんに、事業の特徴や今後の課題などについてお話をお聞きしました。
・このプロダクトの特徴は何ですか?
「Penmark」は、時間割を登録するだけで、同じ大学に在籍する学生とつながることができ、授業やテスト、就活等に必要な情報を効率よく収集できる履修管理アプリです。
合計で数百万件を超える、大学ごとに固有の授業データや口コミを元に時間割を作成することが可能です。またノートや課題・出席を管理する機能や、同級生とトピックごとに自由に情報交換ができる学内掲示板などを搭載し、大学生の学習活動を一貫してサポートしています。
アプリのリリースから約2年で、対応大学数は4,000校(※)を超え、累計インストール数は約50万件を突破しています。また、当社が提供するその他の時間割アプリを含めると、累計インストール数は200万件以上となります。 ※短大・専門学校等を含む
・どういう方にこのサービスを使ってほしいですか?
大学1-2年生に特に使っていただきたいです。
理由は、入学したてでまだ不慣れな履修申告を行う際に、Penmarkアプリの時間割機能を使って、大学の公式シラバスデータや過去の授業の口コミを参考にしながら効率的に履修を作成することができるからです。
また、同級生と交流できるSNS機能も搭載しているため、入学後の友達作りにもご利用いただけます。
・このサービスの解決する社会課題はなんですか?
①大学内の情報格差
従来の大学では、所属するコミュニティや交友関係によって、試験や就職活動などに関する情報へのアクセシビリティに大きな非対称性が存在しました。「Penmark」アプリは大学生活における情報プラットフォームとして、授業の口コミや試験対策の情報、サークルの情報などがユーザーから投稿される形で一点に集まるため、この情報格差の是正に寄与できると考えています。
②コミュニティの希薄化やサークルの弱体化など
新型コロナウイルスの影響により、ほとんどの授業がオンラインに移行し、新入生のなかには東京の大学に進学するも、上京はせず、地元でオンライン授業を受けていた人も多数いました。現在でも8-9割が対面授業に戻っていますが、コミュニティが上手く作れていない状況は続いています。コロナ禍に、新入生歓迎会ができず、思うように所属するメンバーを集められなかったことやコロナ以前の活動をしていた先輩も最終学年になっていることから、サークルの弱体化が進んでいるとも耳にします。
(実際に従業員の3割を占める学生や、各大学を拠点に活動している学生支部の20名の学生からも同様の声が上がっています。)
・創業期に大変だったことは何でしょう?またどうやって乗り越えましたか?
2018年12月に学生団体から法人化し、2019年4月に慶應生向けのβ版「Penmark」アプリをリリースしたところ、1ヶ月で1万人以上の慶應生ユーザーを獲得することができ、その勢いでシードラウンドの資金調達を実施しました。
しかし、調達が完了してまさにこれからという段階で、同期の中心メンバーやエンジニアが就職活動などを理由に続々とチームを離れることになってしまったため、資金はあるが人的リソースが皆無という厳しい状況となってしまいました。
なんとか個人的なつながりを辿ってコアメンバーを採用し、サービス運営を継続できる体制に持っていくことができましたが、初めて直面した組織課題ということで、開発プロジェクトの引き継ぎやサービス運営のオペレーション構築などが大変だった記憶があります。
・どういう会社、サービスに今後していきたいですか?
これまでペンマークは履修管理SNSとして、大学生活の学習管理や情報交換をサポートする機能を提供してきましたが、今後は「学生の一生を豊かにする」というミッションを果たすため、入学から卒業まで、学生生活を一貫してサポートできる会社に成長していきたいと思っています。
直近では、「大学生協のDX」をテーマに掲げ、これまで大学生協が果たしてきた機能をオンラインで代替していきます。大学生協は、教科書や電子機器などの購買事業、旅行・資格・家探し・就職支援などのサービス事業、その他食堂や共済等の事業を展開しており、その売上は年間約2,000億円に上ると言われています。弊社はこの「大学生協関連市場」の中で、まずは教科書・電子機器の販売、賃貸、アルバイト等の領域において事業会社と連携し、学生1人1人に最適化した情報を提供できるようサービスを強化し、大学生活をテクノロジーで変革していきます。
・今の課題は何ですか?
大学生をターゲットにしていることもあり、ユーザーのアプリ利用や消費活動が季節によって大きく変動してしまうことが挙げられます。例えば、時間割アプリは履修申告を行う際にインストールするモノなので、4月に年に1回の勝負を行うような形になります。慶應義塾大学での成功を受けて、一気に100大学にサービスを展開した2020年4月のプロモーションでは、コロナの直撃によりオフラインのプロモーションチャネルが全滅してしまい、ユーザーの新規獲得に非常に苦労しました。現在では、季節性に左右されない新規ユーザー獲得施策を確立すべく、PDCAを回しているところです。
・読者にメッセージをお願いします。
僕が大学3年生の時に創業してから早3年半、時間割アプリ事業を軸に、ペンマークのサービスは200万人以上の学生の皆様にご利用いただけるまで成長しました。
これまでペンマークは履修管理SNSとして、大学生活の学習管理や情報交換をサポートする機能を提供してきましたが、今後は「2000億円市場」とも言われる「大学生協」の役割をオンラインで代替していきます。
ペンマークが向き合うのは「日本の将来を担う学生」です。「テクノロジーの力で大学生活を変革し、学生の一生を豊かにする」という私たちのミッションを実現するには心強い仲間のサポートが必要です。弊社の事業に興味を持っていただける方がいらっしゃいましたら是非、まずはカジュアル面談からお話しましょう!
会社名 | 株式会社ペンマーク |
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代表者名 | 横山直明 |
創業年 | 2018年12月 |
社員数 | 9名 |
資本金 | 868,110,738円(資本準備金含む) |
所在地 | 153-0063 東京都目黒区目黒1-6-17 Daiwa目黒スクエアビル3F |
サービス名 | 大学生向けの履修管理SNS「Penmark」 |
代表者プロフィール | 1997年生まれ。奈良県出身。慶應義塾大学経済学部4年。 高校時代からフリーランスとしてウェブ制作やアフィリエイトなどの活動を行う。 大学進学後はSNSマーケティングや株式投資などに活動の幅を広げ、2018年12月に株式会社ペンマークを設立。 自身が留年した経験を元に履修管理SNS「Penmark」をリリースし、1年で慶應生の約60%が利用するサービスに成長する。2022年7月には前澤ファンドよりシリーズAに続き、シリーズBで約4.1億円の資金調達を実施。累計調達額は、約10億を突破している。「テクノロジーの力で大学生活を変革し、学生の一生を豊かにする」というミッションを掲げ、「2000億円市場」とも言われる「大学生協」の役割をオンラインで代替していく。 |
カテゴリ | 有望企業 |
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関連タグ | DX SNS アプリ ペンマーク 大学生活 横山直明 |
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