注目のスタートアップ

AquaAge株式会社 包娜仁(ほう なにん)|肌管理プラットフォームの開発・運営事業で注目の企業


肌管理プラットフォームの開発・運営事業で注目なのが、包娜仁(ほう なにん)さんが2019年に創業したAquaAge株式会社です。

血圧や血流状態、体重管理、生活習慣病や3大疾病防止など、体の健康を保つことへの意識は年々高まりを見せています。今ではスマートウォッチなどウェアラブル機器も普及し、個々人の健康状態に合わせた最適な運動プログラム、薬の調合や治療法が実施出来るようになり、パーソナライズドされた健康管理が普及してきました。

一方で、未だそこまでの意識が向ききらない身体管理の領域も残されています。‶肌” ケアに関することもその一つと言えるでしょう。
アレルギーやアトピーといった疾患に対する対応策・予防・治癒もそうですが、人生100年時代の今、いつまでも若々しく艶やかな美肌を保ち続けられることは、気持ちをも前向きに若々しく保つことに繋がりますし、自信を持ったり、人や社会とのつながりを保ち続けることにも繋がり、結果、健康寿命を伸ばすことにも繋がるものだと思います。

しかし、自分の肌の状態を的確に理解できており、それに最適なスキンケアを行えている、という方はさほど多くはないのではないでしょうか?
なんとなく広告や口コミで話題になっていたり、店員さんがお勧めしてくれるからという理由だけで市販の様々なスキンケア商品を試した結果、あまり効果を感じられずに次から次へと様々な商品を買い漁ったり、最悪の場合は肌に合わず、かえってアレルギーや肌荒れを起こしてしまったりする方もいらっしゃることでしょう。

オーダーメイドの服や、パーソナライズドされた医療のように、これからは肌ケア領域においてもオーダーメイド・パーソナライズドされていくことが求められる時代になってきています。

そんな今、データ駆動型の肌管理プラットフォームを作り上げ、個人の肌状態を誰もが簡単に管理でき、最適なスキンケアを実践できる近未来を切り開こうと挑戦を続ける起業家に注目が集まっています。

AquaAge株式会社の包娜仁(ほう なにん)さんに、事業の特徴や今後の課題などについてお話をお聞きしました。

・このプロダクトの特徴は何ですか?

■手軽にスマホだけでプロの肌診断■
Keyword①:手軽
┗肌診断はスマホで顔写真を取るだけ!自宅にいながら、手軽に肌診断が可能。
Keyword②:早い
┗機械学習、クラウド技術の応用で、わずか6秒で肌解析が完了。
Keyword③:詳しい
┗肌状態が水分量、シミ、シワ、くま、キメ、毛穴、ニキビ、黒ずみの8項目で確認できる。さらに、顔の部位別分析により、肌タイプがすぐに分かる。
Keyword④:変化が分かる
┗肌状態を月単位で記録でき、肌状態の変化が一目瞭然。肌状態のチェック及びスキンケア用品の効果確認に役立つ。

■オンラインカウンセリング
肌の悩みをプロに相談して解決したい方に、オンラインにてビューティーアドバイザーに相談可能なサービスを開発中。

・どういう方にこのサービスを使ってほしいですか?

HADABONは日本語の“HADA”(肌)とフランス語“BON”(良い)の造語で、良い肌の意味で、良い肌づくりをお手伝いしたい、開発者の願いがこめられています。
女性はもちろん、世界初男性向けのUIUXも搭載しているため、健康の美肌を手入れしたい方全員に使って欲しいです。

・このサービスの解決する社会課題は何ですか?

今までのスキンケア業界は大量生産、大量消費によってMarketing-Orientedでした。そして大量浪費の時代で、地球環境への負荷が高い上に、ユーザーも自分に合うものが分からず、Marketing(広告など)による消費活動の中、本当に自分に合うスキンケア商品は主観で選んできました。

AquaAgeのミッションは“AIテクノロジーでUser-Oriented時代を切り拓く”ことです。
Marketing-Orientedでものがどんどん大量生産されるのではなく、ユーザーが本当にほしい・客観的に合っているものを提供します。データとサイエンスに基づいて測定、解析、最適化ができれば、「30年後の未来は」誰でも健康なお肌を手に入れ、社会全体も間違ったスキンケア商品による過剰生産がなくなり、母なる地球の環境がよりよくなり、人々の心も穏やかになると信じています。

・創業期に大変だったことは何でしょう?またどうやって乗り越えましたか?

創業期に大変だったことは大きく二つあります。

1. 化粧品業界の理解
今までmarketingが全てと認識されていました。その中我々が取り組んでいるデータオリエント式の方式ではマーケットをとれるかについて、VC、事業会社も含め、理解していただくことが難しかったです。
今は積極的にピッチやSNSなどの発信しAquaAgeの信念を説明し、プロダクトをリリースしてから、ユーザーのフィードバックでどんどんプロダクトをアップデートしていくことでPMFの検証を行なっています。

2. 人材の獲得
良いサービスを開発するのは人材は必須ですが、やはり日本の優秀なエンジニアは化粧品業界に興味を示す人が少なかったです。
その中我々は海外の戦力を取り入れることを選び、海外の優秀なエンジニア・デザイナをハンティングし、今は一緒に仕事をしてます。

・どういう会社、サービスに今後していきたいですか?

弊社のサービスHADABONは今肌診断機能を中心に展開していますが、今後スキンケアに関わるすべてのニーズを満たすプラットフォームとして展開していきます。
具体的に言うと、スキンケア商品の認知・選品・カウンセリング・購入・効果確認・商品管理まで垂直統合型のサービスになることを目標としています。
なお、実際の機能はユーザーインサイトから得られるデータで判断します。

・今の課題はなんですか?

まずはスキンケア・肌管理習慣によって、健康な美肌につなげることをより多くのユーザーに認知していただきいです。
そしてHADABONサービスをより多くのユーザーに使って頂き、機能をアップデートしていきます。

・読者にメッセージをお願いします。

自分に合ったスキンケアを使い続けることで、老後は健康な美肌を手に入れることができます。スキンケア選びの悩みはもういらない、全部数値化することで、本当に自分に合った商品に出会えます。我々はそのサポートをしています。

会社名 AquaAge株式会社
代表者名 包娜仁(ほう なにん)
社員数 7名
住所 〒450-6627 愛知県名古屋市中村区名駅1丁目1-3 JRゲートタワー27階
サービス名 HADABON
事業内容 データ駆動型肌管理プラットフォームの開発・運営
代表者プロフィール AIx顔診断ベンチャーAquaAge CEO/データ駆動型制御研究者/名古屋大学情報学研究科PhD Candidate/スキンケアAIサービスHADABON開発者/ 文科省リーディングプログラムRWDC3期生/The Ohio State University Visiting scholarです。

Publications
—— 2022——
Naren Bao, Alexander Carballo, and Kazuya Takeda, “Driving Risk and Intervention: Subjective Risk Lane Change Dataset,” in 33rd 2022 IEEE Intelligent Vehicles Symposium (IV), Aachen, Germany, June, 2022.

Naren Bao, Linda Capito, Dongfang Yang, Alexander Carballo; Chiyomi Miyajima; Kazuya Takeda, “Data-driven Risk-Sensitive Control for Personalized Lane Change Maneuvers,” in IEEE Access, Jan. 2022, doi: 10.1109/ACCESS.2022.3163267.

—— 2021——
Naren Bao, Alexander Carballo, and Kazuya Takeda, “Prediction of Personalized Driving Behaviors via Driver-adaptive Deep Generative Models,” in 32nd 2021 IEEE Intelligent Vehicles Symposium (IV), Nagoya, July, 2021.

—— 2020——
Naren Bao, Alexander Carballo, Chiyomi Miyajima, Eijiro Takeuchi, and Kazuya Takeda, “Personalized Subjective Driving Risk: Analysis and Prediction,” Journal of Robotics and Mechatronics, Vol.32 No.3, June, 2020.

—— 2019——
Naren Bao, Dongfang Yang, Alexander Carballo, Umit Ozguner and Kazuya Takeda, “Personalized Safety-focused Control by Minimizing Subjective Risk,” in 2019 IEEE Intelligent Transportation Systems Conference (ITSC) Auckland, NZ, October 27-30, pp. 3853–3859, Oct. 2019.

—— 2018——
Naren Bao, Chiyomi Miyajima, Akira Tamamori, Eijiro Takeuchi, and Kazuya Takeda, ”Estimating Subjective Driving Risk Feeling using Random Forest,” 2018 IEICE General Conferences, Tokyo, Mar. 2018.

—— 2017——
Naren Bao, Chiyomi Miyajima, Eijiro Takeuchi, Kazuya Takeda, Shinichiro Honda, Toshiya Yoshitani, and Masayoshi Ito,”Estimating Risk Levels Perceived by Individuals for Lane Change Scenes,”The fourth Internetional Symposium on Future Active Safety Technology Toward zero traffic accidents, Nara, Sept. 2017.
Naren Bao, Chiyomi Miyajima, Eijiro Takeuchi, and Kazuya Takeda, ”Analysis of Individual Risk Perception during Highway Lane-Change Scenes,” The 79th National Convention of IPSJ, Nagoya, Mar. 2017.

—— 2016——
Naren Bao, Daiki Hayashi, Chiyomi Miyajima, and Kazuya Takeda, ”Prediction of Individual Driving Behavior on Highway Curves,” The third Workshop on Naturalistic Driving Data Analysitics, IEEE Intelligent Vehicles Symposium (IV), Gothenburg, June 2016.

カテゴリ 有望企業
関連タグ 女性
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