業種別!集客方法最前線

創業手帳

業種別のWeb集客の基礎知識とは?自社にあった施策を!


集客方法は、それぞれの業種によって合うもの、合わないものがあります。
広告宣伝の方法にも様々な種類があり、オンラインやオフライン、無料や有料のものなど、バリエーション豊富です。
また、近年重視されているオンラインのWeb集客には、オフラインとは違った効果が期待されています。

効率的に自社の商品やサービスを知ってもらい、顧客を増やすためには、こうしたたくさんの広告、集客の方法の中から自社に合うものを選ぶことが必要です。
豊富な集客方法の中から、自社に合った施策を探してみましょう。

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基本の集客方法


集客や広告の方法には、オンラインとオフラインのものがあり、いずれもメリットやデメリット、目的が異なります。
基本的な集客方法として知られているものを比較して、自社との相性を考えてみましょう。

Web集客の方法

Web集客の方法としては、自社のホームページやポータルサイトなどがあります。
ホームページやブログを運営する際には、それらに注目させるための工夫が必要です。
広いインターネットの世界で自社を見てもらうためには以下のような広告の方法があります。

SEO

SEOとは、日本語でいう「検索エンジン最適化」のことで、自社のホームページの内容を検索エンジンに理解されやすいように最適化する方法です。
最適化がなされていると、自社のホームページやコンテンツは高く評価され、ユーザーから検索されやすくなります。
対策自体は無料ですが、適切な対策を講じてもらうには外部に依頼することも必要となります。

ホームページやブログサイト、ランディングページを持っている場合には、SEO対策は欠かせないものです。
検索からホームページにたどり着き、商品購入や来店につながる可能性があります。

SNS

SNSは、顧客との接点を持ち、知名度や好感度を上げるために使えます。また、SNS広告は、スピードと拡散性に優れており、広く認知されるためには効果的です。

SNSで顧客と接点を持ち、ファンを増やすためには、継続していく必要があります。
SNSはリアルタイムでの情報発信ができますが、企業としてSNSを運用する際にはある程度の量のコンテンツをストックした上で、計画に沿って投稿していく方が安心です。
1カ月程度のスケジュールでPDCAを回していきます。もちろん、イベントや新商品などの発信は、その都度リアルタイムで行うことが可能です。

SNS広告はタイムラインやストーリーズに表示させることができます。有料で、予算やターゲットを設定し、検索結果に連動して表示される運用型広告です。
商品やサービスを使ってほしい、興味を持ちやすい人へ的確に広告を出すことができ、ムダ打ちを減らすことができます。

PPC広告

PPC広告は、クリックしたときだけ広告料が発生する有料の広告方法です。
ホームページへの集客でよく使われる方法で、アクセス数が少ない時には効率的に使えます。クリックされないと費用が発生しないため、無駄がありません。

PPC広告には、検索エンジン連動型広告、いわゆるリスティング広告やコンテンツ連動型広告などがあります。
いずれもユーザーが検索した内容に応じて関連性の高い広告を出す仕組みになっており、関心のあるユーザーのみに広告を提示することが可能です。

その他の集客方法

インターネットを使った集客以外にも様々な集客方法があります。業種によってはこれらの集客方法の方が効率的な場合も考えられます。

無料セミナー

無料セミナーは、参加者を集めて無料で講義を行い、そのあとで商品を紹介する集客です。
無料とはいえ、そのテーマに興味を持つ人が集まった場であるため、高い成約率が期待できます。講義をするのは、自社の社員の他、外部から招いた講師の場合もあります。

参加者を集めるための集客方法、企画の内容を工夫する必要性や講師への費用といった難しい点もありますが、従来から行われてきた方法で、業種によっては効果的です。

チラシ広告

チラシ広告はアナログな方法ですが、目に止まりやすく反応率は高い方法です。
顧客になりそうな人のいるエリアで郵便受けにチラシを投入することで、自社に注目してもらいます。

エリアや規模を調節できるため、地域に密着したサービスなどには向いています。ただし、チラシにあまりいい印象を持たない住民もいるため注意も必要です。

チラシの作成やポスティングには自社の人員を割く場合と業者に依頼する場合があります。
自社で行うと低コストですが、人員と就業時間が大幅に割かれることとなるため、業者に依頼する方が安心でしょう。

紹介

顧客から新たな顧客を紹介してもらう方法も、信頼関係が必要な業種には効果的です。
第三者の信用によって新しい顧客と会える確率も高くなり、成約へとつながりやすくなります。

ただし、こちらからは依頼しにくく、関係が出きていないと紹介してはもらえません。また、依頼のタイミングによっては不信感を持たれる可能性もあります。

看板

看板は、街中で目に止まりやすく、商品やサービスが一目で分かり、イメージアップ効果が期待できます。
店舗があればお店へと誘導する直接的な集客にも一役買うことがあります。
看板とひと口に言っても、近年ではデジタルサイネージやウェルカムボード、バナースタンドといった様々な種類があるため、種類選びも大切です。

業種別におすすめのWeb集客方法


集客方法は、業種別に向いているもの、向いてないものがあります。
ここでは、Web集客の中で向いているものを業種別に解説します。業種別に向いている集客方法を知ることで、自社向きの集客方法を絞り込みましょう。

ネットショップ

オンライン上で商品やサービスの販売を行うネットショップを持つ企業では、集客もインターネットを駆使したWeb集客がおすすめです。
また、ネットショップをよく好む若年層を意識して行うことで、効率的に集客できるでしょう。

SNS集客

SNSは、ネットショップの集客の場に向いています。フォロワーを増やして、SNS上でショップのアピールをすることによって、効率よく集客できます。
SNSからショップへ誘導すれば、そのまま商品購入につなげることも可能です。

Twitterではリツイート機能による拡散力が狙えますし、Instagramでは画像で魅力を伝えることができます。
若いユーザーが多いため、若年層向けの商品やサービスとの相性は抜群です。幅広い年齢層にアプローチしたい場合には、年代の高いユーザーも多いFacebookも使えます。

リスティング広告

検索結果に自分のショップを表示させるリスティング広告もネットショップには効果的です。自社のショップを目立ちやすくして、流入を増やせます
SEOでの集客に比べて、効果が早く、便利ですが、利用には費用がかかります。需要の高いキーワードを希望する場合には、広告料も高めです。

アフィリエイト広告

アフィリエイト広告は、アフィリエイトサイトやSNSで、アフィリエイターと呼ばれる人に宣伝してもらう集客方法です。
広告を出したい側は、広告主として仲介サイトを通してアフィリエイターに依頼します。
費用は、紹介媒体を通して自社サイトに流入した場合や購入した場合など、発生ベースで支払います。

ブログ集客

ネットショップを運営している場合には、それと並行してブログを立ちあげ、ブログ経由で見込み客を集客するのも効果的です。
アフィリエイトとは違い自社サイトで広告して集客できるので、基本的には費用はかかりません。ただし、このブログに人を集めるためにもSEOなどの対策が必要です。

飲食店

飲食店で行いたいWeb集客の方法は、実際に足を運んでくれるような魅力を発信できるかで選びたいものです。
また、来店しやすいユーザーに向けてピンポイントに情報を発信することも大切になります。

ポータルサイト

ポータルサイトとは、入口となるサイトのことで、ここでは食べログやぐるなびといったグルメサイトのことを指します。
複数のお店が掲載されており、ジャンルや価格帯での絞込み機能、値引きクーポンなど、ポータルサイト独自の特典が魅力です。

飲食店のWeb集客といえばポータルサイトと言われるくらい、これは一般的な方法でした。
ただし、近年ではサイト自体の信頼性が低下しており、店側が支払うコストも割高と言われ、それ以外の集客にも目が向けられています。

MEO

MEOとは、「マップエンジン最適化」の略語で、ローカルSEOと呼ばれるものです。
検索したユーザーの位置や入力したエリア名から、近くにある店を地図に表示させることができます。
近くのレストランを探す人に自分の店を自然な形でアピールできる方法です。

詳細は下記記事をご覧ください。
MEO対策をして、店舗の認知度をアップする方法とは?

SNS(Instagram、Twitter)

SNS集客も飲食店では効果的です。リアルタイムな発信と画像でのPR効果の高さ、拡散力によって、効率的に集客できます。
見栄えのする画像や興味深いイベントや特典があれば、ユーザー自らもリツイートなどで拡散してくれるため、新規顧客の獲得にも役立つでしょう。

カフェやスイーツ系のお店では、店内の様子やメニューなど、映える画像が多いためInstagramがおすすめです。
また、昼と夜で客層が違い、混む時間帯に偏りがある場合には、空席が多い時にクーポンなどの特典を付けて発信することで改善を目指せます。

医療機関・士業

医療機関や士業の集客は探している人に見つかりやすく、通えるユーザーを絞込めること、さらに信用してもらえることが大切です。

ポータルサイト

ポータルサイトは医院や歯科医院の集客方法としてメジャーな方法です。ユーザーは自分に合う医院を探すためにサイトを検索します。
ただし、ポータルサイトでは他院と比較されるため、他より魅力やメリットを感じられないと最終的な来院は期待できません。
保険適用の場合は特に割引などの特典は付けられないため、画像による紹介や他院との違いをアピールしていくことが必要です。

口コミサイト

口コミサイトは、医療機関や士業の事務所の集客に向いています。
なかなか自分で出向いて印象を比較することはできないため、他人の口コミから室内の雰囲気やスタッフの印象を知ることができる便利さが評価されています。
もちろん、悪いことを書かれると集客にならないため、サービスの質を守るといった現場での努力も必要です。

MEO

医院や士業の事務所でも、エリアによって絞込んでもらえるMEOはおすすめです。
実際に出向かなければならないことも多いため、ユーザーも地域で通いやすいところを求めています。

MEOの詳細は下記記事をご覧ください。
MEO対策をして、店舗の認知度をアップする方法とは?

情報サイト運営

医師や弁護士、司法書士などの専門家の発信する情報サイトは、信頼性が高く、直接相談するのに躊躇う人でも気軽に読むことができます。
そういったサイトを作成しておくことは、見込み客を獲得するために効果的です。
もともと情報を集めていたユーザーなので、サイトを閲覧して信頼できると感じたら、直接相談に訪れてくれる可能性も高くなります。

フィットネス系

フィットネス系の集客には、ホームページやランディングページを作成して、そこに見込み客を流入させる方法が適しています。

SNS(Facebook)

SNSの中でも、Facebookは長文での投稿もでき、比較的信頼性も高いものです。
利用する顧客は安くない金額を支払い長期間利用することも多いため、SNSを利用するにしても信頼感が重要となります。

PPC広告

サービスを必要としている人だけを集客したいフィットネスサロンなどには、PPC広告も効果的です。
効果に対してのみ費用が発生するため、コスパが良く、スタートしたばかりの小規模サロンも安心して利用できます。

Web以外の集客もしたい業種


業種によっては、Web以外の集客方法の方が良い効果を発揮することもあります。
特に地元密着型や信頼関係重視の業種や店では、Web広告も取り入れつつもオフラインにも力を入れると良さそうです。

運送業

運送業のうち、小規模な引越しなどの会社では、以下のようなオフラインが適している場合があります。

チラシ広告

チラシ広告は、決まったエリア内だけに配付でき、特定のエリアだけで集客したい時に向いています。
小口の集荷や引越しを扱う運送業の場合、チラシで見てもらい、認知されるのは効果的です。
また、別途ホームページを作成した場合も、チラシで目に止まり、見込み客が検索するという流れでの集客が期待できます。

不動産屋と提携

地元密着の引越し業者は、不動産と提携して紹介を受けるのも効果的な顧客獲得の方法です。
不動産屋で契約が決まった顧客に対し、提案してもらうことで需要のあるユーザーにピンポイントに認知してもらえます。

士業

士業では、顧客からの紹介や情報サイトからの流入のほかにも、オフラインで以下のような集客ができます。

他の士業からの紹介

他の士業からの紹介や連携は、ホームページ作成と同時に進めておきたい集客方法です。
他の士業の先生とつながりをもっておくことで、自分の管轄外の仕事の依頼を受けた時に紹介してもらえる可能性があります。
また、そういったコミュニティに入っておくのも良いでしょう。

セミナー

セミナーからの集客は、士業でもおすすめのオフライン集客です。セミナーの開催で実際に話しを聞いてもらうことで、信頼性が高くなり、依頼のハードルが下がります。

小売店

小売店の集客は、基本的に地元メインとなることが多いため、オフラインが向いています。
販売している商品のジャンルとしても価格競争しにくく、日常的に買いに来てもらうことが多いため、店の認知と親しみやすさ、通う楽しみを高めることを重視しましょう。

交通広告

交通広告とは、最寄り駅の看板や路線バスなどでの広告です。いつも使う駅の構内やバスの中で見聞きすることで、店を印象付けます。
幅広い年齢層に見られやすく、特に路線バスの広告は高齢者の目にも止まりやすいものです。

自治体広報誌

地域に密着したお店の場合には、自治体の広報誌の広告枠を利用するのもおすすめです。
比較的安価な出稿料金で利用でき、公共媒体という安心感もあり、信頼を得ることもできます。ネットや交通機関を利用しない高齢者にも見てもらえます。

ポイントカードによるリピーター獲得

小売店では新規ではなくリピーターの確保も重要な課題です。
他店との差をつけ、通う楽しみをもってもらうためには、自店独自のポイントカードを作成することをおすすめします。
リピートだけでなく購買意欲も促進し、客単価を上げる効果も期待できます。

まとめ

集客方法は、業種別に違います。それぞれの顧客が求める情報や探しやすい環境を考慮して、自社の商品やサービスにあった施策を選ぶことが大切です。

Web集客は全国的に知名度を上げることもできますし、特定のエリアや特定の興味を持つユーザーへ向けても発信できます。
Webを利用する際には、発信するエリアや対象によっても方法を選ぶことが必要です。また、地元密着の商売にはオフラインの集客も役立ちます。

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(編集:創業手帳編集部)

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