在宅勤務での集中方法を知り、オフィスにいるような室内環境を作ろう!
在宅勤務で集中できない人のために!メリハリをつけて落ち着いて就労するための工夫とコツを紹介
在宅勤務では、集中力が欠けたり、オンオフのメリハリがつけられず苦労している人も多いようです。
普段はくつろいで過ごすはずの自宅で仕事するため、やりにくさを感じる人が多いのもうなずけます。
今回は、そんな環境の中でも集中して、仕事の効率をアップさせるための方法を紹介します。
集中できない原因を考えることで、ピンポイントに対策していくとより効果的な工夫の仕方が見えてくるはずです。
心身共に集中力が衰える原因を理解した上で、対応しましょう。
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この記事の目次
在宅勤務で集中力がなくなる理由・原因
在宅勤務は、通勤電車に揺られる必要もなく、比較的自由に働けるため、良い働き方のように見えますが、在宅勤務で集中できず、働き方に悩む人は多いものです。
その原因には、自宅という慣れた、そして閉鎖的な環境が深く関係しています。
在宅勤務で集中できない理由・原因を理解し、改善のヒントを見つけましょう。
時間にメリハリがなくなる
在宅勤務で集中できないのは、オンとオフの時間のメリハリがなくなってしまうためです。
オフィスに通勤するのは大変ですが、通勤時間や出社するための身支度など全てが私たちの「よし働こう」と思うスイッチを「オン」にしてくれました。
そして、勤務終了後、社外へ出ることで自然とスイッチは「オフ」になり、プライベート時間をリラックスして過ごせるようになっていたのです。
ところが、在宅勤務では、その切り替えのタイミングがあいまいになりました。
そのため、労働時間とプライベート時間のメリハリがなくなり働いていても集中できない状態になってしまいます。
在宅勤務で集中力を上げるためには、まずは自宅の中でもオンとオフの時間をはっきり分けることが大切です。
環境が落ち着かない
在宅勤務で集中できないのは、働くのに適した環境になっていないためでもあります。
当然のことですが、自宅には働く時に必要のないものがたくさんあります。そのため、働いていても、つい身の回りのものが気になってしまい、集中できなくなるのです。
また、自宅では、家族以外の人はいません。他人から見られていないため、緊張感も保ちにくく、つい気が緩んで集中力も減ってしまいます。
体を動かすチャンスがなくなる
在宅勤務では、あまり体を動かすこともなくなり、運動不足になりがちです。在宅勤務やリモートワークが可能な仕事内容は、主にデスクワーク、PC作業です。
そのため、自宅のパソコンの前から動かずにいる時間が多くなります。同じデスクワークでも、出社している時には、最低でも通勤やランチタイムの移動があります。
しかし、自宅での作業では、そんな最低限の動きさえもする必要がありません。
体を動かさず運動不足になると、血行が悪くなり、慢性的な疲労を感じやすくなります。
血行不良と慢性疲労は、脳を疲れさせ、効率を落とす原因の一つです。また、運動不足が続くと、ストレスも感じやすくなると言われています。
コミュニケーションがなくなる
在宅勤務では、社員同士のコミュニケーションが激減します。オンライン会議やチャット
ではつながっていても、やはり社内で肩を並べて働いていた頃とは違うものです。
電話やビデオ通話では相手の邪魔をしないか気になり、気兼ねなく話しかけられる状況ではありません。
そのため、コミュニケーション不足から孤独を感じやすくなり、メンタルが不安定になることもあります。
在宅勤務で集中力を高める工夫とコツ
在宅勤務では、さまざまな面でオフィス勤務とは違った環境になり、集中して働けなくなってるようです。そこで、在宅勤務の問題点を軽減し、集中力を高められるような環境づくりや働き方の工夫をしてみることをおすすめします。
実務的な工夫とコツ
実務的な工夫としては、仕事やスケジュールの管理を一人でもうまく行えるようにすることが重要です。効率的な働き方を助ける工夫やメソッドを紹介します。
TODOリスト作成
TODOリストを作成し正しく運用することで、自分の行動を自身でコントロールし、効率的な仕事の段取りができるようになります。
自宅での勤務で、つい漫然と過ごしてしまいがちな場合でも、TODOリストを作ることで意識的に自分を次の行動へ向かわせやすくすることが可能です。
TODOリストをチームで共有することで、仕事の進捗状況をお互いに理解、管理し合うのはモチベーションアップにも役立ちます。
メンバー同士で役割を認識し合いフォローし合うこともでき、チームワークを意識しやすくもなるでしょう。
また、自宅で家事や家族サービスが気になる人は、仕事だけのTODOリストだけでなく、家庭の仕事も合わせたTODOリストを作るのもおすすめです。
優先順位の決定
TODOリストより一歩進めて、その日の行動の優先順位を決定することも集中力を上げて仕事を捗らせるやり方の一つです。
在宅では、自己判断で仕事を進めることが増えますが、それによって何をしていいか迷うことも増えます。しかし、仕事に優先順位を付けることで迷いを減らせるでしょう。
優先順位を意識した働き方のためには、アイビーリーメソッドが役立ちます。
アイビーリーメソッドでは、前夜に「明日やるべきこと」として6つの仕事をメモします。
さらに優先順位をつけたら、当日はその順序の通りに実行するだけという簡単なものです。
これによって、多すぎる選択肢の中で迷い、決断に疲れることを回避でき、仕事の効率を上げることができます。
タイマーでリズムを作る
タイマーでリズムを作り、仕事にメリハリをつけることも集中力を高める方法として役立ちます。
特に世界中から支持を集める「ポモドーロテクニック」は、在宅勤務の時間管理と集中力の向上のためにおすすめです。
ポモドーロテクニックとは、仕事を25分続けた後に5分間の休憩を取るという時間管理テクニックです。そのサイクルを最大4回続けた後は、長い休憩を取ります。
ポモドーロテクニックは、研究によって人間に最大の生産性と効率性を引き出せる時間を割り出して作られました。
ただし、現実的には実行できないこともあります。その際は自身のできる範囲で行ってください。
また、次の成功を目指すことでモチベーションアップにも繋がります。
環境面の工夫
在宅勤務では、身の回りの環境が働くのに適しておらず、集中できないことも多いです。そのため、集中力が落ちたと感じたら、環境面の整備から行ってみましょう。
環境が変わることで気分も変わり、落ち着いて仕事に集中できるようになります。
ワークスペースを整える
在宅勤務では、まず自分の働くワークスペースを確保し、整えることが大切です。机やいす、デスクライトなど、就労に適した環境を作り、集中力を高めましょう。
住宅事情により、難しい面もありますが、できるだけ快適に働けるワークスペースが必要です。
作業用BGMを準備する
在宅勤務では、孤独になりがちで、気分も落ち込むことがあります。そこで、無音が寂しい場合にはBGMを取り入れることがおすすめです。
選ぶ音楽は自由ですが、歌の入っていないものやミドルテンポまでの激しくないものを選ぶと仕事のパフォーマンスも高くなります。
温度や湿度も整える
自宅は、空調のしっかりしたオフィスと比べて環境が悪くなっていることもあります。
室温もオフィスとは違い、誰にも気兼ねなく自分の好みに合わせられるので、しっかりと調整し、快適な空間を作りましょう。
冷暖房はもちろん、加湿器で湿度の調整もしてください。肌やのど、目の乾燥を防ぐことで不快感が集中力を削ぐリスクを減らせます。
メンタル面の工夫
メンタル面の工夫は、在宅勤務のモチベーションを向上させ、やる気と集中力を高めます。
基本的には自分自身でコントロールが必要ですが、一人きりでは解決できない問題もあります。
そのため、時には周りの人も巻き込んで対策していくことも大切です。自分の心理状態を改善するメンタル面の工夫を紹介します。
仕事前のルーティンを決める
在宅勤務のモチベーションを高めるためには、仕事を始める前に簡単に実行できるルーティンを設定すると効果的です。
デスク周りの整理整頓や今日やるTODOリストの見直し、コーヒーを入れる、毎日同じBGMをかけるなど、仕事の準備を整えるような行動をルーティン化しましょう。
毎日続けているうちに、心身がルーティンによって仕事モードへの変わり、メリハリをもって働けます。
仕事に身が入らない、ダラダラしてしまう人におすすめです。
適度なコミュニケーションを行う
在宅勤務では、オフィスのようにちょっとした会話がなくなり、コミュニケーション不足を感じるものです。
孤独を感じ、チームの同僚が何をしているか、進捗はどうかなど、気になって仕事に集中できなくなることがあります。
また、在宅勤務で孤独や閉塞感を感じ続けているうちにメンタルヘルスに重要な問題を抱えることもないとは言えません。
そのため、チャットツールで適度なコミュニケーションを積極的に取りに行くことが大切です。
コミュニケーション不足はお互いに誤解を生むこともありますし、仕事の進捗を妨げることもあります。
不安や疑問が生じたら、こまめにオンラインミーティングで話し合うことが必要です。
服を着替えて気分を切り替える
在宅勤務では、身支度もおろそかになりがちですが、気持ちを仕事モードに切り替えるためには外見を整えることも重要です。
仕事中はパジャマや部屋着で過ごさないようにし、外見からメリハリを付けましょう。身だしなみを整えることで、気持ちも切り替えられます。
スーツの着用やメイクまではしなくても、部屋着ではなくフォーマル感のあるシャツに変えるだけで効果的です。
体調面の工夫
在宅勤務では、体調を崩さないようにすることが大切です。
在宅勤務は感染予防にはなりますが、自宅にいるからこそ、運動不足や生活リズムの乱れが起こりやすく、体調管理が難しいこともあります。
体調を整えるための工夫をチェックしておきましょう。
運動不足の解消
自宅で仕事をしているからと言って、丸一日自宅にこもり切りではいけません。少なくとも1日一度は外に出るようにし、体を動かす機会を作りましょう。
運動不足にならないようにすることで、脳が活性化して集中力を高められます。
自宅から出られない日には、室内でできるストレッチがおすすめです。
やり方が分からない人にも、動画サイトでもストレッチやヨガのレクチャー動画があります。
生活リズムを整える
在宅勤務で毎日定例のオンライン会議などがない人は、生活リズムが乱れがちです。しかし、生活リズムの乱れは自律神経を乱し、体調を崩すリスクになりかねません。
ついつい気が緩みがちですが、在宅勤務で時間に制約がなくても、起床、就寝時間を変えないようにしましょう。
起床と就寝の時間が乱れると、食事時間も乱れ、きちんと3食取れなくなったり夜更けに飲食をして肥満の原因になったりすることもあります。
在宅勤務で集中するためのツール
在宅勤務で集中するためには、自分の行動を変えるだけでなく、便利なツールを取り入れるのもおすすめです。
在宅勤務での働き方を向上してくれるおすすめのツールを紹介します。自宅を快適に、便利にすることで、仕事が捗ります。
ノイズキャンセリングイヤホンの使用
在宅勤務で集中力を削ぐ原因の一つに、家庭内の雑音や家族の声などがあります。
リラックスしているプライベート時間はワイワイするのも良いですが、仕事中は全てシャットアウトしたいものです。
そのために役立つのがノイズキャンセリングイヤホンです。外部からの音をカットして、集中力を高めます。
家の外の電車や自動車、工事の音もカットすることができるので、快適な環境で仕事に集中できそうです。
座り心地の良いオフィスチェアに変える
座り心地の良いオフィスチェアを自宅のデスクにも導入しましょう。座り心地の良いチェアは、落ち着いて仕事できる環境を作り、作業効率を高めてくれます。
また、肩こりや腰痛などの体の痛みを軽減し、健康維持にも役立ちます。
オフィスチェアの買い替えでは、自宅にマッチするデザインにこだわることもおすすめです。
自宅のインテリアに馴染むデザインを選ぶことで長く愛用できるでしょう。
また、チェアの中には座るだけで運動効果が望めるものもあります。自身の好みや期待する効果にあったものを選ぶことが大切です。
現在使っているチェアを買い変えられない場合には、チェアクッションを良いものに変えるだけでも効果が期待できます。
スタンド型ワイヤレス充電器の追加
スタンド型ワイヤレス充電器も在宅勤務で快適に作業を行うために役立ちます。
スタンド型のため充電したままで、メッセージやメールの受信を確認することができ、スマートフォンからオンライン会議に参加することもできます。
またワイヤレスであればどこに置いても充電可能です。デスク周りの使い勝手がさらに良くなります。
卓上空気清浄機
自宅作業で室内環境にこだわりたいけれど、大きな空気清浄機が購入できないという場合には卓上空気清浄機の導入がおすすめです。
価格的にも気軽に買える小型の空気清浄機は、近年機能が大幅にアップしており、大型のものと同様に花粉やハウスダストを除去してくれます。
卓上空気清浄機を購入するなら、空気清浄効果はもちろんのこと運転音の静かさや携帯性にも注意したいところです。
また、USB 給電型や水洗いできるフィルターなど細かい利便性にも注意して選んでください。
ノートPC用スタンドを使用する
ノートパソコンを使用して在宅勤務に当たっている方は、ノートパソコン用スタンドを取り入れるのもおすすめです。
スタンドを使用することでパソコンに向かう姿勢を正し、快適に作業を行えます。
在宅勤務での座ったままの姿勢が気になる人は、スタンディングデスク機能の付いたスタンドがおすすめです。
運動不足や腰痛解消になるので、様々な高さに変えて、自分の姿勢をコントロールしながら作業しましょう。
まとめ
在宅勤務では集中力が切れやすい環境が多くなります。 集中力をアップさせたい時には、集中できない原因を探り、具体的に原因に合わせて対応することが必要です。
在宅勤務では仕事の仕方がオフィスとは変わりますが、できるだけオフィスと同じような環境を作り、オフィスと同じような働き方をするなど、メリハリを持つことが大切です。
また、コミュニケーションや運動量を確保することなど、閉塞感を減らし、心身の健康状態を改善することも重要となります。また、便利なアイテムを導入することで解決できることは解決しましょう。
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(編集:創業手帳編集部)