【速報】3月31日は経理の日。弥生×Misocaイベントに今年も創業手帳編集部が潜入取材してきました
数字を冷静に判断することが経理のコツ
(2018/03/27更新)
多くの企業が決算を迎える3月31日。その日は会計年度・経理業務の区切りとしても大切な日です。弥生株式会社と株式会社Misocaは、3月31日を、経理業務の大切さを認識し、新たな気持ちで新年度迎える日として【経理の日】と定めました。
今回は3月27日(火)にLIFORK AKIHABARAで開催された「経理の日イベント2018」の様子を、昨年に引き続きお届けします。
「経理の日」とは
多くの企業が決算日を迎える3月31日は、会計年度・経理業務の区切りとしても大事な日です。「経理の日」とは、弥生株式会社と株式会社Misocaが、その3月31日を「新たな気持ちで新年度を迎える日」として定めたものです。
弥生とMisoca、それぞれの社名が、事業者の経理業務を効率化し、お客様の業務を楽にしたい、という想いから命名されています。
昨年に引き続き、今回も創業手帳編集部が潜入取材してきました!
しかも今回はゲストスピーカーとして、160万部のミリオンセラーとなった「さおだけ屋はなぜ潰れないのか?」の著者である、公認会計士の山田真哉氏が登壇し、「明日からつかえる”世界一やさしい会計学”~さおだけ屋から紐解く、数字・会計センス〜」をテーマにしたセミナーを行いました。
昨年の様子はこちら
>>3月31日は【経理の日】弥生×MISOCAイベントに創業手帳編集部が潜入取材!
公認会計士 山田真哉氏のセミナー
今回の「経理の日イベント」の目玉、ベストセラーとなった「さおだけ屋はなぜ潰れないのか?」著者、公認会計士の山田真哉氏が登壇。「明日からつかえる”世界一やさしい会計学”~さおだけ屋から紐解く、数字・会計センス〜」というテーマにしたセミナーを行いました。
「よく誤解されているのですが、会計は文系です。数字は一切必要ありません。必要なのは知識と意識なのです。」と語る山田氏。初心者にもわかりやすいように、クイズを交えて会計の基本を解説していただきました。
例えば、「数字センス」クイズ。
こんな問題が出ました。
【問題】
ライバル会社が買い物時に5%還元というキャンペーンを始めた。しかし、あなたの会社は2%還元するキャンペーン予算しかない。
どのように宣伝する?
一見どう頑張っても不利に見える状況ですが、あとから宣伝するあなたの企業は、どのように宣伝すればいいのでしょうか?
この問題の答えは、「50人に1人無料キャンペーン」と打ち出す、です。2/100に還元されるということは、1/50に人が無料になるということです。このように、数字の見方が変わると印象がだいぶ変わりますね。
「2%還元だからと言って、相手と同じ土俵で戦わなきゃいけない訳ではありません。後出しじゃんけんができる状況ですから、言い方を変えることで、数字の印象がものすごく変わるものです。実は、数字は「言い換え」・「割り算」・「単位変換」で意外とテキトーに変わります。数字とは事実ではなくあくまで表現の仕方なのです。」
続いては「会計センス」クイズ
こんな問題が出てきました。
【問題】
コストを削減したい場合、次のうち、どちらがお得でしょうか?
①:1,000円のものを500円で買う
②:101万円のものを100万円で買う
一見①の方がお得そうに見えますが、よく見ると、①は500円しか値引きされていません。正解は1万円値引きされている②です。
「お得を考えるならパーセンテージではなく絶対額を重視しましょう、ということですね。ですが、人間は金額が多いほどマヒしてきます。絶対額が大きいほど節約効果も大きいことを忘れないでくださいね。「感情」ではなく「勘定」で判断する、ということです」
最後に山田氏は経営における数字の考え方について、こう話していました。
「経営は、不定期高収入なものと、定期低収入なもののバランスでできています。このバランスをうまく保って、現金を手元に残しておくことが、経営における数字の考え方、キャッシュフロー経営と呼ばれるものです。これを意識して経営していきましょう。」
今回の参加者は弥生会計のユーザーで、自分で経理業務を行なっている経営者の方が多くいらっしゃいました。
山田氏の熱のこもった講演に、みなさん真剣な眼差しで聞いていたのが印象的でした。
会場の「LIFORK AKIHABARA」の情報はこちらからどうぞ!
(編集:創業手帳編集部)