コロナ禍でも起業はできる!8月にストレッチサロンを開業した武居氏にコロナ禍起業について聞いた
リモートワークで肩こりがヒドイ・・・硬くなった体をほぐすおすすめストレッチも教えてもらいました
(2020/10/25更新)
コロナ禍で起業したストレッチサロン「Relux SWAN」主宰の武居由記さん。
前半では、起業に至るまでの苦労やプロセス、やりがいや喜びなど「コロナ禍×起業」のリアルな声をお届けします。
後半では、肩こりや腰痛などに効果的なストレッチを紹介します。今すぐ実践できるものなので、リモートワークで凝り固まった身体をほぐしてリフレッシュしてみてください。
幼少期からバレエを始め、柔軟な身体と姿勢の良さを仕事にしたいと模索。ストレッチトレーナーの資格を取得し、2020年8月に女性専用ストレッチサロン「Relux SWAN」を開業。
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この記事の目次
女性専用ストレッチサロン「Relux SWAN」主宰、武居由記さんインタビュー
コロナ禍で自粛ムードが続いていた2020年8月、女性専用ストレッチサロンを開業した武居由記さん。そんな武居さんに起業に至るまでの経緯やコロナの影響などを詳しくお話していただきました。
起業しようと思ったきっかけとは?
武居:子供のころからバレエを習ったり、ハードなスポーツをしたりしており、体を動かすことが大好きでした。若い頃は練習の前後にストレッチを行っていれば、身体の状態を保つことができました。
しかし、年齢を重ねるにしたがって、身体の柔軟性が衰えてきてしまいました。そこで、日常的にストレッチを行うようになったのです。ストレッチはとても気持ちが良く、身体も心地良い刺激を受け、疲労回復につながる実感があります。
私は以前から友人等に「姿勢の良さ」を褒められたり、ストレッチに関する質問を受けることが多くありました。柔軟性の衰えを感じている方がたくさんいることを実感し、「身体に心地良いストレッチをしながら、姿勢についてのアドバイスを実施する」ことで、自分の特性をいかした仕事にしようと考えたのが起業のきっかけです。
もともと人と接することが好きだったので、お客様に対して「日々の仕事の疲れやストレスなどを解消できる、リラックスした楽しい時間をお届けしたい」とも考えました。それは同時に「人を喜ばせる仕事をしながら生きていく」という私の人生の目標でもありました。
コロナ禍の起業で影響を受けたり苦労したところ
武居:キャリアや学歴がなかったため、アルバイトやダブルワークをこなした時期がありました。休みなく働き、とてもハードな生活でした。その時にこつこつと貯めたお金が、今回の開業の資金となっています。
ストレッチサロンということで開業準備にさほど資金は必要ありませんでしたが、資格取得などが必要でした。開業までに約10ヶ月くらいの準備期間を要し、ストレッチトレーナーの資格を取得しました。実技だけではなく解剖学等の勉強もあり、筋肉や骨の名前、またそれがどこの位置にあるのかなどがとても複雑で、覚えるのが大変でした。今でも日々勉強です。
武居:コロナの影響で、資格の試験を受ける時期が遅れてしまいました。
また、店舗がお休みになってしまったため、サロンで使用する備品の購入がスムーズに行かなかったりもしました。
開業の手続きに関してはスムーズに終わりました。
武居:自分が提供したいサービスで、お客様が満足してくださるだけではなく、採算が取れる価格設定にすることは経営上外せないポイントです。そこの部分の検証をどのようにするかで大変悩みました。
同業他社の価格をたくさん見て参考にしましたが、全く同じサービスをしているところはありません。実際に身内や友人にお試しで受けてもらい、感想やアドバイスを参考にして決定しました。
やりがいや喜びを感じるときや努力していること
武居:施術が終わった後に「気持ち良かった!」と言ってくださった時です。
また、当サロンはティータイムを設けており、その時に色々とお話をお伺いするのですが「楽しくて時間があっという間でした」という言葉を聞いた時は嬉しいですね。
そして、お客様が笑顔でお帰りになった時に、とても喜びを感じます。
武居:姿勢を褒めていただくことは良くあるのですが、特に意識していることはありません。ただ、子供の頃バレエの先生から「美しい姿勢と所作を常に意識しなさい」と指導を受けていましたので、それが潜在意識の中にあり自然と良い姿勢が保たれているのだと思います。
食事は、なるべく加工品ではなく自然の物をいただくように心掛けてはいますが、あまり神経質なこだわりはないですし、サプリメントもとっていません。それよりも、目の前に用意された食事をいただけることに感謝して、なんでも美味しく食べるようにしています。でも、食べ過ぎには注意しています。(笑)
それから、毎日軽く30分のストレッチ、筋力トレーニングのエクササイズをしています。
起業を目指す方に伝えたいこと
武居:「起業する」と決めてから、起業に関する知識を得るために受けた講座があり、そこでとても大切なことを学びました。当初は、一番必要なのはお金の知識だと思っていたのですが、最も大切なのは自分の軸を持つことであると気付かされました。自分のビジョンを見つめ信念をあぶりだすワークを繰り返すことで、ぶれない自分の軸がしっかりとできました。
「お客様にリラックスした楽しい時間を提供して、その対価を受け取る」この強い思いがあるので、もっともっと自分の技術を高めたいという気持ちになります。
これから様々な出来事が待ち受けていて、ずっと順調に進んでいくわけではないと思います。そのような時にも、「使命感を持って諦めないで続ける」そんな強い思いが大切ではないでしょうか。経営は簡単ではないから面白いと考えながら進んでいきたいと思います。
それくらい自分にとって魅力的でやりがいを持てることなら、きっと成功できるはずです。私もまだスタート地点から一歩踏み出したばかりです。
起業したら、一緒に頑張りましょうね!
リモートワークの際の肩こりや腰痛などに効果的なストレッチ
リモートワークでは、PC画面に長時間向き合うため、肩こりや腰痛に悩まされる方が多くいらっしゃいます。
そこで後半では、武居さんおススメのストレッチをご紹介します。
肩こり解消ストレッチ
肩こりを解消できるストレッチを3つご紹介します。
肩こり解消のストレッチその1
- 椅子に座ったら、両脚を肩幅くらいに広げてバランスを取る。
- 胸の前で手を組み大きく息を吸う。
- ゆっくりと吐きながら腕を前に伸ばし、背中は後ろに引いていく。
- ゆっくりと8カウント(8秒)呼吸しながら数えて、伸びきったらゆっくりと元に戻す。
1~4を2回繰り返す
肩こり解消のストレッチその2
- 両手を上げて手首を掴み、大きく息を吸う。
- ゆっくり息を吐きながら肩甲骨から脇の下を斜め下に引くイメージで、腕を斜め上にのばす。8カウント(8秒)キープする。
1~2を左右2回ずつ行う。
肩こり解消のストレッチその3
- 無理に力を掛けずに、手の重さでゆっくり頭を横に倒していき、8カウント(8秒)のばす。
- そのまま斜め前に倒していく。そこで8カウント(8秒)のばす。
左右1回ずつ行う。
首筋はデリケートなので、強く力を入れすぎずに優しく行ってください。
腰痛解消ストレッチ
腰痛を解消できるストレッチを3つご紹介します。
腰痛解消のストレッチ1
- 足を反対側の膝に乗せ、大きく息を吸う。
- 息を吐きながらゆっくりと上半身を前に倒していく。
- カウント(8秒)数えてゆっくり元に戻す。
1~3を2回繰り返す。反対側も同じように行う。
腰痛解消のストレッチ~腹筋(上部)運動~
- 仰向けに寝て膝を立てる。
- 手を頭の後ろで組み上半身を胸まで起こし、元に戻す。これを8回繰り返す。
- その後、胸まで起こした状態で8カウント(8秒)キープする。
腰痛解消のストレッチ~腹筋(下部)運動~
- 仰向けに寝る。
- 膝を伸ばしたまま足を上げていく。(地面と足が垂直になるように)
- ゆっくりとおろして行き、床に足がつく寸前で止める。
2~3を16回繰り返す。
上部と下部をセットにして、2回〜3回行う。
強度は個人差があるので、無理のないところから徐々に強めていくのがオススメです。
足のむくみ解消ストレッチ
リモートワークで移動範囲が狭くなり運動不足に陥りがち。さらに、足が下がった状態でデスクワークを行っていると血液の循環が悪くなり、足にむくみが出たりします。
むくみ解消のストレッチを紹介します。
足のむくみに効くストレッチ
- 膝を曲げ、足を手前に引くようにしてふくらはぎを伸ばす。カウント(8秒)キープする。
- 膝を伸ばして同じように足を手前に引く。
ふくらはぎから腿の裏側までじんわりと伸ばす。8カウント(8秒)キープする。
1~2を左右2セット行う。
写真では椅子に座っていますが、床に座った方がやりやすい場合はそれでも効果は変わりません。
とにかく「美しい姿勢をキープする」という意識が大切です!
※ストレッチは痛みを感じない程度に、無理せず行ってください。
変革は新たなスタートのチャンス
武居さんは、好きなこと、得意なことで一人でも多くの方を幸せにしたいという想いを開業して形にしました。
withコロナ時代の幕開けで、社会が目まぐるしい変化を遂げていく中で起業するのは、平時よりもより勇気がいる決断かもしれません。
しかし、武居さんのように大きな一歩を踏み出している方も多くいらっしゃいます。
皆さんも是非、創業に関するヒントがギュッと詰まった「創業手帳(冊子版)」と一緒に、一歩を踏み出してみてはいかがでしょうか。
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(取材協力:
Relux SWAN代表 武居由記)
(編集: 創業手帳編集部)