【会場から創業手帳記者が速報】ベンチャー・カップCHIBA・イベントレポート

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創業手帳の記者がどこよりも早くベンチャーイベントの結果を会場からお届けします。

11月18日、公益財団法人千葉市産業振興財団、ベンチャークラブちば、千葉大学経済人倶楽部「絆」の共催で、将来性のある千葉市発の新ビジネスを生み出すビジネスプランコンテスト、「第14回ベンチャー・カップCHIBA ビジネスプラン発表会」が行われました。

会場の三井ガーデンホテル千葉には悪天候の中200名近い関係者が詰めかけ、1次審査と2次審査を通過した5団体が15分間ずつのプレゼンテーションを実施。

プレゼンテーションの前には、株式会社ドリームインキュベータ 代表取締役社長・山川隆義氏による「事業創出を考える上での7つの質問」をテーマとした基調講演も行われ、会場は熱気に包まれました。

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今回発表されたビジネスプランは5つ。

グランプリを受賞したのは株式会社BAN-ZI『環境配慮型の錆転換塗料「サビキラーPRO」の拡販・普及』でした。

審査委員長を務めた千葉大学の吉川明彦名誉教授は、
「 今年は32件の応募があり、どこが受賞してもおかしくないほど粒ぞろいで接戦だった」とコメント。

準グランプリおよびソーシャルビジネス賞には視覚障害者用の腕時計開発を行うアイスマップ有限会社が選ばれました。

学生部門では、千葉大学医学部の田中顕氏のビジネスプラン「ゲノム価値創造データベースの開発」がグランプリを受賞。各社熱の込もったプレゼンテーションは、今後の展開を期待させる独創性に富んだものとなりました。

受賞者と主催者のコメントは以下の通り。

グランプリ「環境配慮型の錆転換塗料サビキラーPROの拡販・普及」
株式会社BAN-ZI 代表取締役 宮原万治氏

周囲の方々から応募を後押しする声をいただき、社員総出で協力し合い、締め切りの2日前に応募いたしました。会社は創業して6年目になりますが、今回発表させていただいた商品は最初の1、2年はほとんど売れない状態でした。サビ止めというのは塗ってすぐには効果が出ませんから、当時はどこへ持って行っても「こんな高い塗料誰が買うんだ」と言われる日々。心折れそうになることもありましたが、今回このような賞をいただけて、今まで諦めずに頑張ってきて本当に良かったと思っています。また、このような会に参加することによって皆様にご支援いただく機会が増えるので、今後も積極的に参加させていただきたいと思っています。

準グランプリ /ソーシャルビジネス賞「触感による視覚障害者用腕時計の開発および拡販」
アイスマップ有限会社 代表取締役社長 伊藤一男氏

3年ほど前に視覚障害を持つ方と出会ったことがきっかけで、この度発表した「触感による視覚障害者用腕時計」の開発に取り組むようになりました。実は私たちは12年前にもベンチャー・カップに応募し、優秀賞をいただいた経緯があります。前回に続き、今回も賞をいただくことが狙いではなく、少しでも多くの方に商品を知ってもらいたいという思いで応募いたしました。実際、1次審査、2次審査と進む中で、述べ100人以上の方々に商品を知っていただき、手応えを感じています。視覚障害者の皆さんは、それぞれこだわりを持って生き生きと生活していらっしゃいます。その方たちの声に応えるべく、私たちはこれからも商品の普及に取り組んでいきます。

公益財団法人千葉市産業振興財団 理事長 北村彰英氏
今年は全体的に質がとても高く、最終審査でもどこがグランプリを取ってもおかしくない状況でした。また、皆さんプレゼンテーションが素晴らしく、会場の方々にも本当に良い物なんだということが伝わってきたのではないでしょうか。これだけ良い物が千葉市に集まってくれているということは大変喜ばしいことですし、またこのベンチャー・カップを継続する価値は大いにあると改めて実感しました。残念ながら1次審査と2次審査の段階で落とさざるを得なかった企業の方には、ぜひ来年もまた応募してくださいとお伝えしたい。そのぐらいクオリティの高いところが多かったと感じています。

千葉市長 熊谷俊人氏

今回は1つ1つが粒ぞろいだったという審査委員長のお言葉通り、資料を見るだけでも楽しいビジネスプラン発表会となりました。
グランプリを受賞したサビキラーPROは、実はもともと個人的に購入しようと考えていた商品で、「まさかこの千葉市発のビジネスプランコンテストで出会えるとは」と二重の驚きです。

また、準グランプリ を受賞した視覚障害者用腕時計は、社会的にも価値のある優れた商品です。

今後は私たち千葉市がお付き合いのある障害者団体と協力し合いながら、ぜひ普及のお手伝いをさせていただければと思っています。

これからも、千葉と、日本の経済が盛り上がる、創業者が生まれる街を目指して頑張ってまいりますので、さまざまな取り組みにご支援ご協力をいただければ幸いです。

読んで頂きありがとうございます。より詳しい内容は今月の創業手帳冊子版が無料でもらえますので、合わせて読んでみてください。
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