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福祉型保護犬猫カフェ「ANELLA CAFE」を運営する「ANELLA Group」が1.55億円調達

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2025年8月20日、株式会社ANELLA Groupは、総額1億5500万円の資金調達を発表しました。

ANELLA Group(旧:株式会社DT)は、福祉型保護犬猫カフェ「ANELLA CAFE」を運営しています。

就労継続支援B型事業とカフェ事業を融合させたモデルで、障害者の社会参加と保護犬猫の家族探しを同時に支援しています。

今回調達した資金は、本部保護施設(シェルター)の拡張と動物管理体制の高度化、FC店舗サポート体制の構築・強化、広告宣伝の強化に活用します。


就労継続支援は、一般就労が難しい人を対象とする障害福祉サービスです。最終的に一般企業や団体での就労を目指し、必要なビジネススキルや職場習慣を身につけることを目的としています。

提供事業所はA型とB型に分かれます。A型では利用者と事業者がパート契約を結び、カフェやレストランでのホールスタッフ業務、データ入力、梱包・ラッピングなど、一般就労に近い環境で働く機会を得られます。

B型では雇用契約を結ばず、利用者の体調や障害特性に応じた柔軟な作業を提供しています。短時間やペース調整などが可能で、自分のペースで取り組める点が特徴です。

就労継続支援から一般企業へ移行した人数は年々増加しており、2003年度の1288人から2019年度には約2万2000人、2023年には2万6586人に達しています。

このように就労継続支援は障害者の社会参加や就労にとって重要な存在となっています。

一方で、就労継続支援事業所は、事業収益性の悪化、利用者マッチングの不十分さ、支援継続性の断絶、地域連携不足といった複数の課題を抱えています。

とくに収益モデルの確立は事業の継続に直結する重要な課題です。

このような背景のもと、ANELLA Groupは、就労継続支援B型事業と保護犬猫ふれあい施設を組み合わせたモデルを展開しています。

動物保護事業は資金面の問題から継続性に課題を抱えていますが、「ANELLA CAFE」では就労支援を組み合わせるほか、入場料、物販、トリミングといった売上により高い収益性を実現しています。

また、障害者にとってもアニマルセラピー効果が期待できたり、スタッフの採用においても犬猫の存在が大きく働くなど、複数の相乗効果を生んでいます。

企業・事業の大きな成長には戦略的な資金調達や提携が重要です。シリーズ累計発行部数250万部を突破した起業ノウハウ集「冊子版創業手帳」の別冊「資金調達手帳」では、VCから出資を受けるためのノウハウなど詳しく解説しています。

カテゴリ 有望企業
関連タグ カフェ 保護犬 動物 就労支援 支援 株式会社 福祉 資金調達 障害者
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