人事評価システムが社員の成長を変える!おすすめしたい人事評価システム5選
人事評価システムを導入するメリットや社員の成長を促すことができる人事評価システムについてご紹介
(2020/07/02更新)
企業を動かしているのは「人材」です。人は財産であるという考え方から「人財」と掲げている企業もあるほどです。
社員の成長は企業の成長に直結するため、起業家の方にとって社員教育はとても重要な要素の1つとなっています。
社員教育を通して社員の特徴や個性をつかみ、適材適所に配置することで、事業を効率的に運営できるようになります。
社員の成長の先には評価があり、社員を評価する際に利用できるのが「人事評価システム」です。
人事評価システムをうまく活用することによって社員の成長が継続し、その先にある企業の成長へとつながっていきます。今回は、人事評価システムを導入するメリットやおすすめの人事評価システムをご紹介します。
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この記事の目次
人事評価システムとは?
人事評価システムとは、社員の評価や目標をマネジメントするためのシステムです。
人事評価システムを利用することで、評価制度の標準化、目標管理の適正化、そして社員間の評価の公平性を実現することができます。
人事評価システムの多くは、人事情報をデータベース化しており、社員の個人情報はもちろんのこと、これまでの経歴やスキルなどの情報も一元管理できるものが多くなっています。
最近の人事評価システムは社員を評価するだけではなく、組織の目標達成に向けた個人の成長を後押しする仕組みが盛り込まれているものも多くなっています。
また、人事評価システムを活用すれば、評価に必要な間接業務のコストを下げることができ、効率的な運用ができるようになります。
人事評価システムを導入するメリットとは?
起業家の方が人事評価システムを導入するメリットについてまとめます。
社員の情報をデータベース化することができる
社員の数が増えてくると、社員の個人情報や資格情報、経歴などを管理するのがとても大変です。
しかし、人事評価システムを導入することによって、社員の情報をシステム内でデータベース化することができます。人事情報を紙で管理していた起業家は、ペーパーレス化にもつながりますね。
人事評価システムに社員の情報がデータベース化されていると、情報のアウトプットが容易になります。住所を調べることも簡単になり、様々なキーワードで検索することも可能です。
頻繁に検索する機会があるわけではありませんが、いざというときに情報を取り出しやすいのでとても便利です。
目標管理(MBO)が容易になる
人事評価システムを導入すると、期首に立てた社員の目標がどのくらい進捗しているのかを上司がチェックしやすくなります。
起業家が複数の社員の目標を管理する立場にある場合、誰がどのような目標を立てたのかを完璧に覚えておくのは難しいでしょう。
しかし、人事評価システムを利用すれば、社員の目標をすぐに確認することができ、仕事と目標をリンクさせた指示の出し方ができるようになるのです。社員にとっては、立てた目標を自分で定期的に確認できるのもメリットとなります。
人事評価システムを利用すれば、直属の上司、本部長、役員と評価者を階層化させることができます。最終的に起業家の元へ目標の成果と評価が上がってきたときには、上司がどのように評価しているのかを確認することもできます。
起業家は社員の目標への取り組みを確認すると同時に、上司としてマネジメントが正しくできているのかを確認することができるようになります。
企業ビジョンと目標をリンクさせることができる
起業家の方はとくに「企業のビジョン」を重要視します。今後企業が進むべき道、やりたいこと、そのため今期に何を目標にするのかを定めます。
人事評価システムを導入すれば、社員に対してビジョンを共有しやすくなるだけではなく、企業が掲げたビジョンや目標と個人の目標をリンクさせることができます。
社員が目標に対して本気で向き合うことが企業のビジョンにつながれば、個の成長と組織の成長を同時に実現することができるようになります。
社員のモチベーションを向上させることができる
人事評価システムを利用することで、評価の透明性が保たれます。
起業家が社員間の評価を俯瞰的に確認することができるため、上司による評価の不公平さをなくすことができます。社員から「なぜあの人は評価されているのか?」と問いただされても、論理的に回答することができるようになります。
社員間で評価に信頼がもてるようになると、「自分が得意としている分野を伸ばそう!」「不足しているスキルを改善していこう!」と前向きな気持ちが生まれるようになります。
人事評価は運用していると必ず課題が生まれます。
人事評価システムを利用すれば、どこに課題があるのかを把握することが早くなり、それに対して手を打つスピードも速くなります。人事評価を通して、社員のモチベーションを向上させながら正しい経営活動をしていきましょう。
おすすめの人事評価システムを5つご紹介します!
ここで、おすすめしたい人事評価システムを5つご紹介します。
1. HRBrain(株式会社HRBrain)
シンプルでスマートな点が評価されている人事評価システムが「HRBrain」です。
株式会社HRBrainは、社員数がわずか60名弱で起業して4年しか経過していませんが、大企業からベンチャー企業にまで幅広く「HRBrain」を提供しています。
HRBrainは、これまで紙やExcelで管理していた人事情報や評価情報をクラウド上で管理することができます。
過去の人事に関わる情報を検索することが容易になり、HRBrainの運用を続けることで日々情報が蓄積されていくようになります。蓄積された情報は、次の年度の課題解決につなげることができ、PDCAサイクルを回して自社に適した活用ができます。
HRBrainがシンプルだといわれているのは、操作画面の使いやすさにあります。
ITが苦手な年配の方でも、直感的に利用することができるインターフェースになっており、シンプルだからこそ利用頻度も向上していくようになっています。
人事評価が見える化できる点も、HRBrainの強みです。一緒に仕事をしている上司の感覚で評価をするのではなく、明確な基準を作ることで、絶対的評価と相対的評価の両面から正しい評価をすることができるようになるのです。
社員は目標達成に向けた進捗を報告しやすく、上司は正しいマネジメントがしやすくなります。起業家からすれば、上司がしっかりと評価をフィードバックしているのか確認することができ、1社員の評価が様々な社員に効果を与えるようになっています。
2. タレントパレット(株式会社プラスアルファ・コンサルティング)
人材を分析することができる人事評価システムが「タレントパレット」です。
タレントパレットの管理画面で特徴的なのが、社員の顔写真を基本として操作をするところです。文字だけで人事情報を把握するよりも親近感がわきますし、顔写真になっているからこそ評価の手を抜くこともありません。
タレントパレットでは、組織構成をシミュレーションすることができます。
起業家にとって、個々のスキルの組み合わせには悩むものです。Aさんは優秀だけれどもBさんと相性が悪い、CさんとDさんはまだ一緒に仕事したことがないから面白いコンビになるかも、といった組織構成をタレントパレット上で行うことができます。
さらに、人材情報分析機能を備えているのがタレントパレットの特徴です。タレントパレットに蓄積された人材情報から、スキルの掛け合わせを分析してくれます。
モチベーションをどのようにアップさせていくのかを考えることもできますし、離職率防止にもつながります。
人材データを多角的に分析してくれるため、起業家の方は適材適所に人材を配置でき、組織としての生産性を向上させることができるようになるのです。
これもまた、社員の顔写真を見ながら実施するので手を抜くわけにもいかず、文字だけのスキルで考えるよりも「心のこもった」組織戦略を立てることができるようになります。
3. サイレコ(株式会社アクティブアンドカンパニー)
定型業務を自動化・効率化してくれるクラウド型人事評価システムが「サイレコ」です。
人事情報の管理ができていれば、組織を考えたり評価をしたりすることは容易になります。しかし、「人事業務」という観点では他にも様々な業務が存在しています。
勤怠管理をしなければならない、給与計算をしなければならない、新人には適性検査をしなければならないなど、人事がしなければならない業務はたくさんあります。
サイレコは、人事に関連する業務を効率化してくれる外部のシステムと連携できるようになっています。専門的なシステムを展開している企業と提携することによって、人事評価システムをより活用しやすくしているのです。
また、サイレコは定型業務を自動化して生産性をアップさせることに注力しているクラウドシステムといえます。
社内申請を電子化し、評価プロセスを効率化、RPAとの連携にも積極的です。人事が本来するべき「人事戦略」に注力でき、起業家とともに次の成長への経営戦略を立てる時間を捻出してくれるのがサイレコです。
4. HR-Platform(フォスターリンク株式会社)
カスタマイズ性に優れているクラウド型人事評価システムが「HR-Platform」です。
「人事評価をシステム化したいけれど、うちの人事制度は特殊だからな・・・」と諦めている起業家の方もいらっしゃるかもしれません。
システムに合わせて評価制度を見直すのも悪いことではありません。その企業が掲げている理念や方針に沿って人事評価にこだわりたい、という考えも重要です。
そんな起業家の方にぴったりなのが「HR-Platform」です。導入を検討する際には、システムエンジニアが訪問して内容をヒアリングするなど、カスタマイズ性に優れているため、特殊な人事評価制度にも対応しやすくなっているのです。
ヒアリングの中では、他社の情報を仕入れることもできますし「こうしてみたらいかがでしょう?」といった提案も期待できます。
また、HR-Platformでは目標管理を見える化しています。目標の進捗はもちろんのこと、他の社員へ公開することもできます。
見える化されることで、進捗遅れを早くキャッチアップすることができ、他の社員が立てた目標を参考にすることもできます。目標が見える化されると、評価の不公平さが無くなるといった効果もありますね。
5. カオナビ(株式会社カオナビ)
イエローのメインカラーでインパクトのある人事評価システムが「カオナビ」です。広告も多数出しているため、ネット上やSNS上でよく目にされる方もいるのではないでしょうか。
カオナビでは「人材マネジメント」をメインテーマに掲げています。
企業では、様々な評価スタイルを作り出していると思います。起業家の方も、これからの時代や人材のタイプに合わせた評価制度を検討されていることでしょう。
昨今、部下が上司を評価する360度評価を取り入れる企業が増えています。評価とは、上司が部下にするものだけではない、上司も部下から評価されるべきだ、という評価スタイルです。評価が複雑になればなるほど、評価に必要な時間は増えていきます。
しかし、カオナビを利用すれば360度評価を始め、様々な評価を効率化することができます。
人事評価システムの生産性が向上すれば、本来じっくりやるべき面談やフィードバックに時間を割くことができるようになります。
カオナビという名前の通り、社員の顔写真が常に表示されている中で評価やスキル確認、組織検討などを実施します。社員と一緒に成長を続けていく上で、リアルなコミュニケーションのきっかけとなるでしょう。
まとめ
今回は、起業家の方におすすめしたい人事評価システムをご紹介しました。
人事評価システムの中には、目標を管理するもの、組織を管理するもの、個人を管理するものなど様々な機能が付随しています。
起業家の方は、人事評価システムを利用して自分が目指すべき目標を社員と共有し、一緒に成長して成功を勝ち取っていきましょう。
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(編集:創業手帳編集部)