BeReal(ビーリアル)とは?若者に人気のSNS。使い方は?流行りのSNS紹介

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BeReal(ビーリアル)が若者に人気の理由とは?投稿が間に合わないとどうなる?

年々、新しいSNSが登場してきていますが、それらのすべてに目を通すことは難しいです。しかしながら、ある程度流行しているSNSについては、理解しておくことがマーケティング、顧客理解に役立つことは間違いありません。特に、若年層の行動を理解するためには、昨今流行しているSNSの性質や特徴を知ることが役に立ちます。

本記事では、最近流行しているSNS、「BeReal(ビーリアル)」を中心に、流行しているSNSの特徴をご紹介します。

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BeReal(ビーリアル)とは?若者に人気のSNS。使い方は?

「BeReal(ビーリアル)」とは、今、10代〜20代に大流行している新世代SNSです。2020年にフランスでリリースされたばかりのSNSです。

「BeReal」は「飾らない自分」をユーザー同士でシェアするためのSNSとしてリリースされました。そのため、他のSNSのような「自分のタイミングで状況を発信」ではなく、1日に1回、ランダムなタイミングでBeReal側からユーザーに通知が送られてきて、その通知から2分以内に写真を撮らなければ、他のユーザーの投稿を見ることができないという仕様になっています。

「BeReal」は「飾らない自分」をユーザー同士でシェアすることが他のSNSとの違う面白さとなるため、投稿時間の遅れや写真の撮り直しなどをせずに、通知がきたタイミングで即座に写真を撮り、投稿することが推奨されています

また、最大の特徴として、写真を撮ると「インカメラ」と「アウトカメラ」の両方で写真が撮られてしまう、というものがあります。普通、写真を撮る際にはどちらかのカメラのみを使いますが、「BeReal」ではあえてその両方で写真が撮られる仕様になっています。これも、「BeReal」が推奨している「自然体な姿」をユーザー同士が披露し合うための面白い仕組みです。カッコつけた自分のキメ顔を「インカメラ」で自撮りする一方で、その裏にあるモノが散らかった自分の部屋も同時に「アウトカメラ」で撮ってしまうなど、そのギャップに面白さを感じる方も多いでしょう。

他のユーザーの投稿に対しては、コメントや、「RealMoji」と呼ばれる自らの自撮り写真を用いた絵文字のようなスタンプで反応することができます。

自分の投稿を見ることができるユーザーの範囲については、「友達」「友達の友達」「Global(全世界)」のどれかを選ぶことが可能です。

自分で投稿しなければ他のユーザーの投稿が見れないため、結果としてアクティブなユーザーが多いSNSになっています。他のユーザーの投稿を見るだけのいわゆる「見る専」ユーザーはいません。

BeReal(ビーリアル)が若者に流行った・流行っている理由は何?なぜ人気?

「BeReal(ビーリアル)」が若者に流行したのは、その「自然体」を良しとするユーザー体験でしょう。特に若者に人気が高いインスタグラムやTikTokなどは、自らを「盛って」見せるユーザーばかりです。例えば、インスタグラムでは、豪華なレストランやホテルなどに行った投稿などが人気を集めています。しかし、実際にはほとんどのユーザーが、そんな高価な商品・サービスを日常的に購入できるわけではありません。無理をしてそのような「映える」部分だけを投稿し続けることに、多くのユーザーが疲れてしまっていました。

そこで出てきたのが、「BeReal」。「BeReal」は明確に、こうした今までの「盛る」「映える」投稿が良しとされるSNSに対するカウンターとしてリリースされています。その狙いが見事にヒットし、世界中の若者たちに愛されています。

「BeReal」のもう一つの大きな特徴として、「いいね」や「フォロー」がない、という点も挙げられます。

X(旧Twitter)やインスタグラムなど、他のSNSには「いいね」や「フォロー」の数を気にして投稿をするユーザーが多数を占めています。そのため、ある意味では「息苦しい世界」になってきています。そういった「BeReal」以外のSNSの世界では、ユーザーが良い投稿をしていたとしても、その人のフォロワー数が多くなければ誰からも見られない、ということになりがちです。そのため、どうしてもいいね数やフォロワー数を追い求めてしまう構造があるのです。

一方、「BeReal」の世界では「いいね」や「フォロー」がないために、フォロワー数が多い人がむやみに人気になる、といった弊害が避けられます。他人のことを気にせず、自然体な投稿をして、友人たちとコメントを付け合って楽しむ。そんな世界観がアプリの仕様で実現されているからこそ、Z世代を中心とした若者たちから人気が出たのでしょう。

BeReal(ビーリアル)に投稿しない・間に合わないとどうなる?

「BeReal(ビーリアル)」では毎日1回通知がきて、その通知がきてから2分の時間内に投稿をすることが推奨されています。とはいえ、その2分に投稿することができない人も多いでしょう。学校で授業を受けていたり、会社で仕事をしていたりすると、すぐに反応できなくても当然です。

「でも2分以内に投稿しないとどうなってしまうの?」と思う方もいるでしょう。結論としては、どうもなりません。ただ、他のユーザーの投稿が見れなくなるだけです。通知がきて2分以降に投稿すると、「○時間遅れ」などと投稿に表示されます。それによって、他のユーザーには「わざわざ準備して投稿したんだな」「忙しかったのかな」などと思われてしまうだけです。

やはり、この仕様からして、若年層をターゲットにしたSNSであるのでしょう。

また、1件の通知につき、投稿は2回まで削除できます。ただし、2回削除すると、3回目は投稿できなくなる、という面白い仕様もついています。

BeReal(ビーリアル)の危険性

「BeReal(ビーリアル)」はその仕様から、ユーザーは常に「2分以内に投稿しないと」と切迫感を持たされます。そのため、特に若年層は周りの環境なども気にせず、時間内にすぐ撮影して投稿することに熱心になります。

そこで問題になるのが、「BeReal」のアプリの仕様です。「BeReal」で撮影する際には必ず、インカメラとアウトカメラで両方撮影することになります。

インカメラで撮影するのは大抵の場合、自分です。だから良いものの、アウトカメラの方に写る対象が問題になります。例えば、街中などで「BeReal」を撮影した場合、知らない人の顔が写りこむこともあるでしょう。そうした場合、肖像権の侵害や、プライバシー権の侵害に当たる可能性もあります。

また、筆者の知人のお子さんが通う学校では、女子高生が更衣室の中にいるときに「BeReal」の通知がきたために、その場で撮影し、投稿したところ、更衣室で着替えている最中の同級生が写りこんだまま投稿してしまい、大問題になったといいます。

「BeReal」はインカメラとアウトカメラの両方で撮影するからこそ「らしさ」があって人気が出ているSNSですが、この仕様が逆に危うさも同時に秘めているのです。保護者は十分、注意を払わなければなりません。

他にもある新しいSNS!2024年ヒットが期待されるSNSリスト

「BeReal」の他にも、人気がある新しいSNSが続々と出てきています。以下では、2024年に大ヒットが期待されるSNSをご紹介します。

Threads(スレッズ)

「Threads(スレッズ)」は、Facebookやインスタグラムを運営する米メタ社がリリースした、X(旧Twitter)と非常に似た仕様を持ったSNSです。明確に、対X(旧Twitter)を意識したSNSと言えるでしょう。

X(旧Twitter)は米国の実業家イーロン・マスク氏に買収されてからというものの、迷走を続けてきました。仕様がコロコロと代わり、ユーザーが愛想をつかし始めていた頃にリリースされた「Threads」は、ユーザーの「イーロン疲れ」のためか、サービス開始からわずか5日でユーザー数が1億人を突破したことでも話題となりました。

テキストは500文字まで、画像は10枚まで、動画は5分まで、無料で投稿することができます。X(旧Twitter)は140文字まで無料で投稿できますが、それ以上の文字数を投稿するためには、有料サービスである「Xプレミアム」に課金しなければなりません。

インスタグラムから簡単に登録できる仕様であることから、女性ユーザーが多く利用しているSNSとなっています。おそらく今後も、女性ユーザーを中心に集め、展開していくでしょう。

Bluesky(ブルースカイ)

「Bluesky(ブルースカイ)」もまた、X(旧Twitter)と非常によく似ているSNSです。というのも、X(旧Twitter)の創業者であったジャック・ドーシーが、X(旧Twitter)の社内プロジェクトとして2019年に立ち上げたから、というのも大きいです。

「Bluesky」はX(旧Twitter)と非常によく似ているテキストベースのコミュニケーションが中心のSNSですが、大きな違いは分散型SNSであることです。一つの会社が管理している一つのサーバーによって展開されているX(旧Twitter)とは異なり、複数のサーバーによって管理されているのです。それによって、仮に「Bluesky」を運営している運営会社が倒産しても、ユーザーは他のSNSに「Bluesky」の投稿データを持ってアカウントを移行できるようになっています。

「Bluesky」では、1投稿につき500文字まで無料で投稿できます。現状、DM(ダイレクトメッセージ)機能が使えないため、ユーザー同士でクローズドなコミュニケーションはできない状態です。
そのため、親しい友達を作るのではなく、多くの方々に向けて発信していきたいクリエイターなどに向いているSNSと言えるでしょう。実際に、「ちいかわ」の作者であるナガノさんなど、著名クリエイターが登録しています。

Lemon8(レモンエイト)

「Lemon8(レモンエイト)」とは、TikTokを運営する中国のByteDance(バイトダンス)社がリリースした新世代SNSです。ただし、現在の運営元はシンガポールのHeliophilia Pte. Ltd.社になっています。

「Lemon8」では、インスタグラムなどと同様に画像や動画を投稿できます。ではインスタグラムとの違いは何かというと、投稿がジャンル分けされて出てくることです。以下の8つのジャンルのタブがあり、ユーザーは見たいジャンルの投稿が見やすくなっています。

・ビューティー
・スキンケア
・ファッション
・グルメ
・トラベル
・暮らし
・レシピ
・ホビー

その特徴から、やはり若年層の女性ユーザーを中心に人気を集めています。

BeReal(ビーリアル)など新しいSNSをビジネスに活用しましょう

以上、「BeReal(ビーリアル)」を中心に、新しいSNSをご紹介しました。ぜひあなたも、新しいSNSをビジネスにうまく活用してみてください。

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(編集:創業手帳編集部)

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