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2023年8月3日突風・乱気流をリアルタイムに可視化する3次元風計測装置を開発・製造する「メトロウェザー」が3.6億円調達

2023年8月1日、メトロウェザー株式会社は、総額3億6,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。
メトロウェザーは、小型ドップラー・ライダー「Wind Guardian」の開発・製造と、風況予測システム「Wind Foresight」の提供を行っています。
「Wind Guardian」は、都市の風況をリアルタイムに可視化する3次元風計測装置(Doppler Lidar:ドップラー・ライダー)です。
従来のドップラー・ライダーと比較し、同等性能を有していながら、小型・高性能・低価格であることを特徴としています。
今回の資金は、ドップラー・ライダーによる不審ドローンなどの物体検知への応用を中心としたユースケース拡大に対応するための開発体制の強化、米国事業展開の加速を目的とした事業開発体制の拡充などに充当します。
ドップラー・ライダーとは、赤外線レーザーなどにより、微粒子(エアロゾル)の散乱光を受信し、ドップラー効果による周波数の偏移を観測することで、対象の移動速度・向きを計測する技術/システムのことです。
マイクロ波を利用する気象レーダーと比較して波長が短いことから、晴天時の大気中のエアロゾルを対象とした測定も可能であり、風向きや風速の観測に利用されています。
メトロウェザーは、京都大学において約30年にわたる大型レーダーの研究で培われた技術により、小型・高性能・低価格化を実現したドップラー・ライダー「Wind Guardian」を実現しています。
都市の風況のリアルタイムでの可視化は、都市におけるドローンや空飛ぶクルマの安全な航行にとって必要不可欠であり、ドップラー・ライダーは重要な役割を果たすと考えられています。
さらに近年は、風況の可視化に加え、不審なドローンなどの検知のニーズが高まっています。メトロウェザーは今回の資金調達により、不審なドローンなどの物体検知機能を開発し、さらに事業を拡大していく模様です。
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