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AIカフェ・ロボット「root C」開発の「New Innovations」が1.7億円調達

2020年6月24日、株式会社New Innovationsは、総額1億7,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。

AIカフェ・ロボット「root C(ルートシー)」を開発しています。

AIによりコーヒー需要を事前に予測してコーヒーの抽出を行い、待ち時間なく上質なコーヒーを提供するロボットです。ユーザーは、アプリから注文することも可能となっています。

過去2回の実証実験により、オフィス・ワーカーを中心とした消費行動のデータ取得や、ユーザー体験の検証などを行い、蓄積したデータをもとに、コーヒーの改良も行っています。

今回の資金は、「root C」の本格導入を見据えた開発の加速に充当されます。

株式会社New Innovations 代表取締役CEO 中尾 渓人氏のコメント

今回のニュースにつきまして、株式会社New Innovations 代表取締役CEO 中尾 渓人氏よりコメントが届きました!

中尾 渓人
14歳で自律型ロボットによる国際的な研究競技大会『RoboCup Junior』に日本代表として出場し、世界大会入賞。また、智辯和歌山高校在学中にシステム開発事業を開始し、大阪大学入学と同時に起業。現在は東京を拠点とし、15年以上行ってきたロボット開発の知見を活かして、AIカフェロボット「root C(ルートシー)」を開発。
ーこの事業を始めた経緯について教えてください。

中尾:New Innovationsは、人が関与しなくても成り立つ業務をロボットが支え、あらゆる業界を無人化、1人1人がより人間らしい生活に時間を充てることができる未来を作ることを目指しています。まずは、人材不足の問題を抱え、今まではオフラインにテクノロジーを反映するのが難しかった「飲食」「小売」業界にて、ロボットを提供しようと、AIカフェロボット「root C(ルートシー)」を開発しました。
当初は待ち時間が長いタピオカを無人店舗の商材として検討しておりましたが、一過性の流行りであることや待つことも含めてエンターテイメント性があるタピオカにおいては、ロボティクス技術を用いた無人化によって生まれる価値がそこまで大きくないと判断したことから商材を変更し、コーヒーに至りました。コーヒーを商材として選定した理由としては、①コーヒー市場の大きさ、②嗜好品としての個人特性、③常飲性、④体験の付加価値要素が高い商材である 以上4点でございます。また、コーヒーを無人カフェロボットの形態で提供することにより、従来のカフェのコスト構造が改革可能でありそのインパクトが大きく、飲食業において、早い、安い、美味しいの基本3大価値を提供することが可能であると判断したためです。

ー今回の資金調達について、どのような反響がありましたか?

中尾:資金調達の反響に関しては、事業提携やroot C設置のご相談が増えました。

ー今後どのような事業展開をしていきたいと考えているか、教えてください。

中尾:1~5年で解消できるような社会課題に対し、社会からフィードバックを得ながらテクノロジーやビジネスでフィードバックした方が日常の一助になれるのではないか、というのが基本的な考え方としてあります。
例えば、rootCはすでに複数回の実証実験も行っており、本格的な市場投入を目の前にしたフェーズにあります。これから先10年20年とrootCだけをやっていくという訳ではなく、rootCを通じて培った技術を展開していくことを考えています。コロナをきっかけに非対面ソリューションへの関心や需要が高まっていて、実際にお引き合いもいただいているところです。

ーありがとうございました。
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