「READYFOR(レディーフォー)」で資金調達を行うメリット・デメリットは?基本機能も解説

創業手帳

資金調達を行える「READYFOR(レディーフォー)」の基本機能や、メリット・デメリットをご紹介します。

READYFOR
プロジェクトや目的を達成するために、「クラウドファンディング」という手法で、資金調達するケースが増えています。個人での利用だけでなく、新しい商品・サービスを開発する企業にとっても利用価値のある方法です。

本記事では、日本国内で初めて誕生したクラウドファンディングサービス「READYFOR(レディーフォー)」の基本機能を解説します。READYFORで資金調達するメリット・デメリットについても、参考にしてみてください。

※この記事を書いている「創業手帳」ではさらに充実した情報を分厚い「創業手帳・印刷版」でも解説しています。無料でもらえるので取り寄せしてみてください

READYFORとは?


「READYFOR」とは、2011年3月にサービスを開始したクラウドファンディングサービスです。「Crowd(群衆)」と「Funding(資金調達)」を組み合わせた造語で、インターネットを通して、不特定多数の人々から資金を調達することができます。2021年現在、累計支援金額は190億円を超えており、プロジェクト達成に適しています。

READYFORの基本機能


これから、READYFORでクラウドファンディングを進めたい経営者や企業の担当者の方は、基本機能をチェックしてみてください。2つの方法で資金を調達できるほか、プロジェクトの作成自体は無料で行えます。

2つの資金調達方法を用意

READYFORでは、以下の2つの方法で資金を調達できます。

・All or Nothing
・All In

まず、「All or Nothing」は、募集期間中に支援された総額が目標金額を超えた場合のみ、資金を受け取れる方法です。固定ファンが付きやすく、プロジェクト内容が明確であると、多額の支援を受けやすいのがメリットです。ただし、1円でも目標額に達しなかった場合、資金を一切受け取れない点に注意しなければなりません。

一方、「All In」は、目標額に達さなくても資金を受け取れる方法です。少しでもプロジェクトを成功するために、資金を必要としている場合に適しています。しかし、資金調達内容が明確でないと固定ファンが付きにくく、資金が集まりにくいほか、リターンと呼ばれる支援者への返礼が必要となります。

プロジェクト作成費は無料

READYFORで、新たにクラウドファンディングのプロジェクトを作成する際に、一切の費用が発生しません。個人でも企業でも、気軽にクラウドファンディングを始められるのがポイントです。ただし、資金調達に成功すると、運営手数料と決済手数料の2点を支払う必要があります。

READYFORを利用するメリット


次に、READYFORで資金調達を行うメリットについてもチェックしましょう。自社をアピールする場としても活用でるため、固定ファンを獲得しやすくなります。初めての方でも安心なサポート体制も整っており、安心してクラウドファンディングを行えるのがポイントです。

固定ファンを獲得できる

固定ファンを獲得しやすいのも、READYFORのメリットです。READYFORのプロジェクトでは、支援者への返礼として、「購入型」と「寄附型」の2種類を用意しています。

前者の購入型に関しては、自社製品やサービスの割引価格として販売する方法も可能で、支援者にとっても明確な利益を得られるのが特徴です。今後も企業を応援したいという気持ちを与えられるため、企業・支援者双方にメリットがあります。

サポート体制が整っている

READYFORは、初めてクラウドファンディングを利用するユーザーでも安心できるサポート体制が整っています。2つのプランの内、「フルサポートプラン」では、専任の担当者による個別サポートを受けられるのがメリットです。

主なサポート内容としては、クラウドファンディングの目的に合わせて、最大限の効果を得られるようにアドバイスをもらえます。また、ページの作成、スケジュール管理など、初心者でも安心して利用しやすい環境です。

手数料が低く設定されている

数あるクラウドファンディングサービスのなかでも、手数料が比較的低く設定されているのが特徴です。シンプルプランでは12%(運営手数料7%+決済手数料5%)、フルサポートは17%(運営手数料12%+決済手数料5%)で、資金調達の手取金額をしっかりと残せます。手数料が20%ほどかかるサービスも多く、Readyforでは手数料をかけずにクラウドファンディングを進められます。

READYFORで気をつけるデメリット


一方で、クラウドファンディングを行う際には、デメリットにも注意が必要です。確実に資金調達できるとは限らず、PR方法を工夫しなければなりません。また、万が一、プロジェクトや資金に関する問題が発生した場合に、支援者への対応も準備しておく必要があります。

PR方法を考える必要がある

READYFORは、資金調達方法としては便利ですが、必ずしも目標を達成できるとは限りません。プロジェクト内容によっては支援者が集まらないこともあるほか、差別化を図るために支援者にとって魅力のあるPR方法を考える必要があります。プロジェクトで十分な金額を達成するためにも、サポートプランの活用や、告知内容を工夫するなどしましょう。

不測の事態が起きた際の対応が必要

READYFORに限らず、クラウドファンディングで資金調達する場合には、不測の事態にも備えなければなりません。目標金額に届かず返礼品の用意が難しくなったり、当初の目的通りに資金を利用することができなくなったりといったリスクがあります。資金を提供した支援者が納得する説明を行い、企業としての信用性が落ちないように注意が必要です。

READYFORの始め方とプラン


READYFORを始める際には、個人・法人問わず登録が必要です。メールアドレスとFacebookアカウントに対応しており、簡単に登録できます。

また、READYFORには、「シンプルプラン」と「フルサポートプラン」の2つを用意しており、ニーズに合わせて選べます。

シンプルプラン

フルサポートプラン

プロジェクト作成費

無料

無料

手数料

12%(運営手数料7%+決済手数料5%)

17%(運営手数料12%+決済手数料5%)

主なサポート

メール、広報活動のフォロー

利用目的に応じた企画戦略、ページ作成のアドバイス

まとめ

READYFORは、個人や企業にとって気軽に資金調達を行える場です。さまざまな形式でのクラウドファンディングを進められるだけでなく、充実したサポート体制も利用する価値があります。製品やサービスを新たに開発する際に、ファンを獲得する目的としても活用してみてください。

創業手帳別冊版「資金調達手帳」では、クラウドファンディングの特徴やクラウドファンディング運営会社の代表インタビューなど、クラウドファンディングについて色々な切り口から情報を掲載しています。無料で配布をしておりますので、この機会にぜひお申し込みください。
関連記事
教えてREADYFOR米良社長!クラウドファンディング成功の3つのコツ。1200万円募集中の利用者に直アドバイス!
「資金調達方法」は1つじゃない?今さら聞けない資金調達の基本を創業手帳の創業者・大久保が解説

資金調達コンサルティング
この記事に関連するタグ
創業時に役立つサービス特集
このカテゴリーでみんなが読んでいる記事
カテゴリーから記事を探す