バッティングセンターの開業手帳

  • バッティングセンターはスポーツ施設である反面、ゲームセンターとしての特徴も持ち合わせています。立地面について、市街地と郊外に分類できます。市街地の場合は駐車場やビルの屋上などに設置されるケースが多くなっています。また、郊外の場合その多くは大きな道路沿いに面しており、駐車場スペースも広くなっています。都会で開業する際は若者が多い場所、例えば学生などが多い駅周辺が望ましいと言えます。
  • バッティングセンターの経営は、稼働率が一定以上あれば収益の確保も見込まれるので、いかに固定客を確保できるかによります。固定客確保の為、回数券を発行しているところも見られます。また、店舗ではホームラン賞やライナー賞といった賞を設定し、更に個別に年間ランキングが争えるシステムを構築しているセンターも多くあります。プロ野球選手の握手会やサイン会、また野球教室といったイベントを開催するのも一つの戦略です。

1.開業に必要な手続き

開業の際、許認可などは必要ありません。通常の開業手続きは個人の場合は開業申請を税務署に、また、法人の場合はそのケースによって健康保険や厚生年金関係は社会保険事務所へ、雇用保険関係はハローワークへ、労災保険関係は労働基準監督署へ、そして税金については所轄の税務署へ申請することになります。

2.開業にあたっての留意点・準備

店舗の近辺に学校など、若者が多い施設があることが望ましくなっています。また、幹線道路に沿った場所や駐車スペースが広い場所、さらに列車やバスといった交通の便が良い場所が求められます。

そして待ち時間を有効に使うため、素振りやゲームコーナーといった付帯施設を設ける方法もあります。固定客を増やす戦略が必要になってきます。

バッティングマシンは、昭和39年に登場し全国に普及していきますが、数年でブームも去りました。その原因は以下です。
 (1)サービス内容が単純である
 (2)スポーツ面やゲーム面での楽しみがあまりない
 (3)過剰気味であった
 (4)新規のレジャーに関心が移った
 (5)設備や管理体制の問題があり、事故が多発したことなどがある。

しかし、オイルショックの影響によりブームが再燃してきました。更に新しいピッチングマシンも登場し、イメージが一新されました。最近はバーチャルシステムも充実しています。

「レジャー白書2004」によれば、野球人口は2,060万人になっています。そして、バッティングセンターの利用率をみてみると、実際の参加人口は1,490万人、年間平均活動回数は18.0回、そして年間平均費用は5,600円、1回当たりの料金は310円になっています。男女別の参加率について、男性が21.1%、女性が6.8%となっています。バッティングセンターの参加者はその年齢層も幅が広くなっています。

開業する際の設備としては、ピッチングマシン、自動ボール送球装置、ネット、コインボックス、クラブハウスまた管理センターなどです。ピッチングマシンはその種類もたくさんあるので、施設に見合ったものをそろえる必要があります。また、土地については、300~500坪程度でおよそ6~10打席が可能です。

1打席当たりおよそ600万円前後の資金が必要になります。バッティングセンターの経費のなかで人件費が一番高くなります。バッティングセンター産業にはシーズンとオフシーズンがあり、オフシーズンは稼働率も低下してくることが予想されます。稼働率については平均40%、それがオフシーズンになるとおよそ20%まで低下してきます。

開業する際は球種や球速の内容の充実、また新システムの導入も検討し、スポーツやゲーム両方の楽しさを追求する必要があります。開業前によく検討して計画していくことが大切です。更に事故防止の為の管理体制も必須となります。

3.必要資金例

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4.ビジネスプラン策定例

準備中

5.入っておくべき保険

準備中

6.必要になる契約書

準備中

サービスに関するお店ごとの開業手帳

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