イケアのオフィス家具で理想のオフィス・施設の内装デザインを実現しよう

イケアの新たなオフィス家具シリーズMITTZON/ミッツォーンとIKEA Business Networkの魅力を紹介

オフィス家具とは、オフィスや施設で使用する家具で、耐久性や拡張性など、一般家庭の家具とは異なる特徴を持っています。イケアでは、2024年4月から新たなオフィス家具シリーズMITTZON/ミッツォーンを販売開始しました。環境や働くひとに配慮したオフィスデザインを考えている起業家の方に、おすすめの家具シリーズといえます。

この記事では、オフィス家具の基本的な特徴やイケアの新商品MITTZON/ミッツォーンの魅力をまとめました。また後半では、イケアの法人向けサービスIKEA Business Networkについても紹介します。オフィスデザインの在り方に悩む起業家の方は、ぜひ参考にしてください。

※この記事を書いている「創業手帳」ではさらに充実した情報を分厚い「創業手帳・印刷版」でも解説しています。無料でもらえるので取り寄せしてみてください

オフィス家具とは?


オフィス家具は、文字どおり主にオフィスで使用する家具類を意味します。たとえば次のような一般にオフィスに配置し、使用する家具群のことです。

  • オフィスデスク
  • オフィスチェア
  • パーテーション
  • ロッカー/金庫
  • ホワイトボード
  • 応接用品

機能性や耐久性、モデルの継続性などにおいて、家庭で使用する家具とは異なる特徴を持ちます。まずは、オフィス家具の特徴や選び方についておさえておきましょう。

家庭用の家具との違い

家庭用の家具とオフィス家具では、つぎの点に違いがあります。

  • 耐久性
  • 転用性
  • モデルの継続性
  • 価格帯
  • デザイン性

それぞれの特徴について、順番に説明していきます。

耐久性

オフィス家具には、耐久性に優れた製品が多くみられます。不特定多数の社員が日々長時間使用するうえ、長期間使い続けるケースが多いためです。そのため、厳しい耐久性実験をクリアしたうえで販売されています。

転用性

ふたつ目に、転用性に優れた製品が多いのも特徴です。転用性とは、移転・移設しても使い続けられる、という意味です。解体・組み立てがしやすかったり、運搬・移設しやすい構造をしていたりします。

オフィスは組織の変化により移転やレイアウト変更を定期的に行うケースが多いため、転用性は重要な特性のひとつです。

モデルの継続性

オフィス家具は、ひとつのモデルを継続的に生産する傾向にあります。オフィス家具は、組織の拡大に応じて頻繁に数を増やしていく必要があります。

同じモデルが継続的に生産されていた方が、オフィスを拡大するときに統一感のあるオフィスデザインを保ったまま新しい家具を導入可能です。そのため、頻繁なモデルチェンジを行わない傾向にあります。

デザイン性

デザイン性については、モデル継続性と関連する部分もありますが、シンプルで機能性を重視したデザインを維持する傾向にあります。過度に個性的でないほうが、後で家具を追加してもオフィス内装の統一感が崩れにくいためです。

一方で、近年はオフィス家具にもリラックスできるデザインを取り入れるケースもみられます。アットホームなデザインや、カフェのような内装を実現できるデザインの家具などがみられます。

価格帯

最後に価格ですが、平均的には家庭用家具より高価な傾向にあります。高価な製品は家庭用・オフィス用に関わらず存在しますが、汎用性の高い製品については家庭用の方がリーズナブルな製品を見つけやすいでしょう。耐久性や転用性の高さを追求する分、価格が上乗せされがちです。

オフィス家具の選び方

オフィス家具を選ぶときには、つぎのようなポイントに着目しましょう。

  • 予算
  • 拡張性
  • 会社のイメージにあったデザイン
  • 環境に配慮した素材・商品

まずは、オフィス家具の導入にかけられる予算を立てましょう。組織の状況を踏まえて追加が必要な家具の種類と個数をリストアップしたうえで、企業経営から鑑みてどれだけの費用をかけられるか整理してください。

オフィスのレイアウトや規模は頻繁に変動するケースが多いため、後々追加しやすい製品を選ぶのが重要です。奇抜すぎず、長期間統一されたモデルが生産されているものを選ぶのがセオリーといえます。

企業のコンセプトは、しばしばオフィスの内外装にも出ます。企業のイメージにマッチした家具を選ぶのも大切です。その前提として、オフィスをどのようにデザインすべきか、統一されたイメージを持っておく必要があります。

最後に、近年はさまざまな側面でESGへの配慮が求められます。家具についても同様で、再生材を積極的に使用している、耐久性が高く廃棄時にゴミが出にくいなど、環境に配慮した家具を取り入れましょう。

イケアでは、サステナビリティに配慮して家具を生産しています。たとえば、バリューチェーン全体で排出される温室効果ガスを、2016年度対比で遅くとも2050年までにネットゼロとすることを目指しています。

さらに、イケア・ジャパンはすべてのイケアストア(大型店舗)で太陽光パネルを導入し、全ての電力を再生可能エネルギーで産み出された電力を使用しています。イケアの家具は、以上のようにさまざまな側面でESGに配慮して生産されています。

イケアはオフィス家具シリーズMITTZON/ミッツォーン新発売


イケアでは4月から全店舗で新たなオフィス家具シリーズMITTZON/ミッツォーンを販売しました。さまざまな作業に適応し、快適なオフィス空間を実現する全78のシリーズを順次投入予定です。

「ローコストで施設をつくりたい人」「オフィスや施設のデザインに困る人」におすすめのオフィス家具シリーズといえます。

快適なオフィス空間を柔軟にデザインできる柔軟性

MITTZON/ミッツォーンは、オフィスがさまざまな作業に柔軟に適応し、従業員が健康的かつ効率的に働けるよう配慮されてデザインされています。たとえば、多くの家具はキャスター付きで、状況に応じて配置を簡単に替えられる仕組みです。

使用しないときには折りたたんで、スペースを確保しやすい構造になっている製品も多くみられます。拡張性や転用性をふまえて、シンプルな形状・デザインを意識しているのも特徴です。

現代のオフィスは、ITツールや照明の点在により、配線が複雑化しがちです。イケアの家具類は、ケーブルを隠してオフィスの景観を維持する「ケーブルマネジメント」にも優れています。

人間工学に基づく設計

MITTZON/ミッツォーンの製品は、さまざまな人びとの好みや活動内容に適応すべく、人間工学に基づいたデザインを徹底しています。

良好な姿勢を保つのはもちろんのこと、集中力やオフィス滞在時間のウェルビーイングの観点も踏まえて形状や色彩などデザインを最適化しています。

たとえばオフィスチェアは、座ったときに疲れにくい、集中しやすい姿勢を保てるように工夫されています。さらに、立つ・もたれるといった座る以外の姿勢に切り替えられる機能も付与されています。

デザインでは、たとえば砂の模様や木の仕上げなど、スカンジナビアの屋外から自然の要素を取り入れて、リラックスしやすい環境を作り出すのに有効です。

プライバシー確保と音響環境の改善

MITTZON/ミッツォーンは音響効果にも工夫をほどこしているため、導入すればオフィスの騒音を軽減できます。音響は、MITTZON/ミッツォーンの開発において特に重視したポイントのひとつです。

職場の音が集中力やウェルビーイングに与える影響は大きいと考えています。MITTZON/ミッツォーンに使用されている素材は、音を吸収しブロックするだけでなく、視覚的な気を散らす要因を防ぎ、集中作業に必要なプライバシーを提供します。

耐久性と環境に配慮した素材の活用

MITTZON/ミッツォーンは、建物の断熱材などに使用されるリサイクル可能な木繊維を使用しています。この繊維が前出の音響効果を高めると共に、耐久性があり長持ちする家具の設計に役立っています。

処分するときにも素材を再利用できるため、環境にも配慮した設計です。また、MITTZON/ミッツォーンモジュール式となっていて、分解や組み立て、改修・修理がしやすい設計です。企業の環境変化に適応しながら、長きにわたり使用できます。

デスクや会議テーブルの天板には色あせにくい木製突板が使用され、一部のデスクには高強度の鋼を取り入れるなど、耐久性も優れています。

IKEA Business Networkでオフィスや施設をデザインしよう

イケアではIKEA Business Networkというメンバーシップクラブを運営しています。ビジネスニーズに役立つサービスやさまざまな特典を提供しています。イケアの家具を活用したオフィス・施設をデザインするうえでも有効です。なお、年会費・入会費は無料です。

IKEA Business Networkの3つの特典

IKEA Business Networkに加入すると、主につぎの3つの特典があります。

  • メンバー限定価格
  • イケア Familyメンバー特別価格商品
  • インテリアデザインサービス料金の割引

メンバー限定価格での製品販売

IKEA Business Networkメンバーは、イケア店舗およびオンラインショップにおいてさまざまな割引キャンペーンを利用できます。イケア Family価格で製品を購入することで、オフィスデザインや拡張のコストを抑えられます。

インテリアデザイン・アドバイスサービスを無料でご提供

IKEA for Business専任のデザイナーへのご相談を、最大1時間まで無料で利用できます。模様替えやオフィス・施設の室内の活用方法にお悩みの方に便利です。

インテリアデザインサービス料金の割引

イケアが提供するインテリアデザインサービスを、メンバー限定の特別料金で利用可能です。イケアのインテリアデザイナーとともに、オフィス・施設のビジョンやニーズを踏まえた最適な空間設計をサポートします。

ローコストでオフィス・施設(レストラン、民泊、商業施設等)をスタートさせたい
、おしゃれなオフィスや施設空間を作りたいけどアイデアがないという起業家におすすめのサービスです。

IKEA Business Networkの活用事例

IKEA Business Networkの各種サービスは、すでに多くのビジネスオーナーに活用されています。ここでは(株)宮下観光と東北復興の事例についてご紹介します。

蔵迫温泉さくら|(株)宮下観光の事例


蔵迫温泉さくらは、熊本県にある旅館で、2021年にコテージ「もみじ」のリフォームプロジェクトにおいて、イケアのアドバイスのもと内装デザインを一新しました。

創業から16年経過したため、老朽化や競合施設との差別化などが課題になっていました。豊かな自然に囲まれ、温泉付きという最高のロケーションをもっと楽しんでもらうためにも、リニューアルが必要と考えたのです。

そこでIKEA for Businessを活用して和と北欧の融合、ジャパンディ(Japandi=Japanese<日本の要素>とScandinavian<北欧の要素>をミックスした空間デザインを進めるとことにしました。

リビングには、ログハウス風のウッディな空間を引き立てるシンプルでナチュラルな手織りのラグを敷き、座り心地の良いソファLANDSKRONA/ランズクローナやコーヒーテーブルを置きました。「特別感」と「くつろぎ感」を両立した仕上がりになりました。

イケア製品は自然素材を多様したものが多いため、壁に飾るフレームや小物もうまくコテージの雰囲気と調和しました。そのほかキッチンやディスカッションエリア、リラクシングエリアと、隅々までイケア製品とデザインアイデアを導入しました。

蔵迫温泉さくらでは、今後はほかの5棟も順次リニューアルを検討しています。イケアを活用して「新しい滞在体験ができる施設にしたい」とプランを膨らませているそうです。

この事例について詳しくはこちら。
ホテル・民泊レイアウト事例集 : 蔵迫温泉さくら(株式会社宮下観光)様 

いろどりの丘の事例


宮城県東松島市のいろどりの丘は、震災10年目の復興地にて建てられたレストラン・カフェや温浴施設、クリニックや介護施設などが一体となった複合施設です。その多くの空間をIKEA for Business を活用してコーディネートしました。

レストラン・カフェ空間「アトリウム」では、イケアの心惹かれるようアートのような照明を設置。また、カントリー調のソファやカラフルなクッションの数々をレイアウトしました。スタイリッシュさとリラックス感を絶妙なバランスで両立した居心地の良い空間を形成しています。

植物が人間にもたらす癒しの作用を重視し、至るところに植物をおいています。生の植物の設置が難しい吹き抜けの壁面には人工観葉植物を使用して、景観にこだわりました。

2階のホテルスペースは、表情の違う5部屋が並んでいます。5部屋すべてがそれぞれに個性あるインテリアを備えています。いずれも大部分がイケアの家具を使用していて、まるでショールームに宿泊しているような気分が味わえます。

壁色もイケアがコーディネートしており、さらにドアなども壁色と調和の取れたカラーを採用。細部にまでこだわった、シンプルで美しいホテル空間に仕上げました。

客室内のカウンターテーブルには、キッチン用家具のMETOD/メトードを使用しています。洗面台とテーブルを一つにまとめて限られたスペースを有効活用しています。さらに、カウンターテーブルの直線ラインがモダンで洗練された印象を醸し出しているのも特徴です。

いろどりの丘のコンセプトである「集い、愉しみ、健康になる。新たなライフスタイルの発信地」をうまく具現化できたと評価をいただいています。

この事例についての詳細はこちら。
教育・福祉施設デザイン事例集:いろどりの丘 

イケアの製品とサービスで洗練されたオフィス・施設をデザインしよう

イケアでは、2024年4月よりオフィス家具シリーズMITTZON/ミッツォーンの取り扱いを始めました。78もの多様な製品は、いずれも耐久性や拡張性など、オフィス家具に求められる性能を高いレベルで充足しています。さらに、人間工学を取り入れて、人々のウェルビーイングにも配慮したオフィス家具となっているのが特徴です。

低コストで洗練されたオフィス・施設を形成したいと考えている起業家の方は、ぜひお買い求めください。

同時に、IKEA Business Networkへの入会もぜひおすすめしています。理想を叶えるオフィス・施設のコーディネートが決まらないという方は、ぜひ加入したうえで、インテリアデザインのアドバイスを受けてみてください。今回紹介した事例のように、イメージやビジョンを具現化したオフィス・施設が手に入ります。
イケアのオフィス家具をお買い求めの方、IKEA Business Networkへの入会をご検討の方はこちらから。

(監修: イケア・ジャパン株式会社
(編集: 創業手帳編集部)

この記事に関連するタグ
このカテゴリーでみんなが読んでいる記事
カテゴリーから記事を探す