FCのプロに聞け!失敗しないフランチャイズの選び方
目先の利益だけでフランチャイズを選んでいませんか?
(2016/10/28更新)
フランチャイズの加盟にあたり、失敗しないフランチャイズを選ぶ方法はあるのか、誰しも気になるところです。多くの場合、業界の成長率やフランチャイズの業績などの目先の利益に振り回されてフランチャイズの選定をしがちですが、実はフランチャイズを選ぶために理解するべきことがあります。
この記事の目次
「失敗する」フランチャイズ選びとは?
まず、どのような基準でフランチャイズを選ぶのか考えてみましょう。
- 成長している業界である
- フランチャイズの評判がいい
- フランチャイズの利益率がいい
このような基準を思い浮かべる人が多いのではないでしょうか。
これらは確かにフランチャイズを選ぶ時に考慮しなければいけないポイントです。
でも、こういった基準だけで選んでしまうと失敗する可能性も高くなるのです。
実は失敗しないフランチャイズの選び方より以前に、「フランチャイズは経営戦略の一つである」ということを理解する必要があります。
そう聞くと当たり前の話に思えますが、実際には多くの人がそのことを理解せず、目先の利益だけで選択をしています。
「フランチャイズ=経営戦略」とは?
それでは目先の利益だけで選択をしないためにどのようなことを理解すればよいでしょうか。
フランチャイズとはどのようなものなのか?
まず、フランチャイズの本質を理解しましょう。
フランチャイズは、本部が加盟店を募り、加盟店に対して経営指導を行うなどの支援をするほか、原材料や商品の供給を行います。
それに対して加盟店が加盟金、保証金、ロイヤルティを支払う仕組みです。
フランチャイズとは経営ノウハウ・資本・人材・モノを交換することによって本部と加盟店が共に成長していく仕組みで、経営戦略のひとつなのです。
つまり、加盟する側も経営戦略のひとつとしてフランチャイズへの加盟があるということを理解しないと、経営に行き詰まり、そもそも何がしたかったのかわからなくなってしまうかもしれません。
自社の経営戦略を明確にする
このようにフランチャイズへの加盟は経営戦略のひとつです。フランチャイズの選択をする前にまずは自社の経営戦略を明確にして、加盟することが戦略に合致しているのかを具体的に考えてみましょう。
「既存事業の成長に役立つノウハウが学べる」「既存事業のキャッシュフローを補うことができる」というようにフランチャイズへ加盟することによる経営へのインパクトを具体的に考えていくと、「既存事業を伸ばした方が利益率が高いのでフランチャイズへの加盟はやめておこう」という結論も選択肢に入ってきます。
まとめ
このようにフランチャイズも経営戦略のひとつととらえて戦略立案の能力を磨くことが経営者に求められます。
「フランチャイズ=経営戦略」という原点に立ち戻ってもう一度フランチャイズ選定を見直してみてください。それが失敗しない唯一の方法なのです。
(監修:AT カンパニー株式会社 代表取締役 浅野 忍土(あさの しのただ))
(編集:創業手帳編集部)