favy 高梨 巧|飲食店×グルメメディアのベンチャー 4.3億円調達・急成長の舞台裏 独占インタビュー
急成長の秘密を創業手帳編集部が独占取材
(2017/05/16更新)
グルメメディアのfavyや完全会員制の焼かない焼き肉屋29ON(ニクオン)をヒットさせている株式会社favy。2017年4月に出資3.3億と融資1億円の4.3億円の資金調達を成功させており創業2年としては驚異的なスピードで成長しています。
実はfavyは1年前に、グルメメディアと飲食店をミックスさせた新しい形態の注目企業として取材しています。その時は店をオフィス代わりに運営している時期でしたが、1年前に1億円調達、今回4.3億円調達し、急激に業容を拡大させています。
今回は、拡大の秘密と起業の経緯を代表取締役社長の高梨巧氏に独占取材しました。
急成長の秘密は、飲食店との繋がりと起業前の経験
高梨:favyというウェブグルメメディアと飲食店運営の両方をやっています。当初から変わっていません。無料で登録することができるメディアの方は2万弱加盟頂いています。よりPRできる有料会員も増えています。
高梨:以前取材していただいた1年前は20人いないぐらいですね。今は120人です。100人くらい増えました。
高梨:採用はwantedlyだけです。
つまり採用はそこまでお金をかけていないですが、どんどん採用できています。最近は変わった例だとCA(キャビンアテンダント)からの転職という社員もいます。
高梨:飲食店は60万店ぐらい日本にはあると言われています。favyの起業前にもともと2万店ぐらい接点があったのです。もともとアイレップというネット広告代理店にいました。アイレップでSEMを立ち上げたメンバーの一人です。
デジタルマーケティングのコンサルをやってきました。そういう中で、飲食店、メーカーのつながりができました。
高梨:実は2001年に起業していて、16年くらい経営をやっていました。
favyを始める前に、起業前にネットワークと、ノウハウを持っていたことは大きかったと思います。
高梨:IPOしたわけではないけれども、二周目ということですね。こうしておけば良かった、みたいなこともありますし。2回目なので、割とスムーズにいけました。
最初のラウンドで出資してくれたところが再度出してくれた
高梨:出資が3.3億円、借り入れが1億円。2年目で借り入れ1億は相当に評価していただきました。
高梨:スタートアップはあまり借り入れしないですが、会社を経営していると借り入れの価値というのを認識しているので重さが分かると思います。
出資も大事ですがメガバンクのプロパー融資というのは非常に敷居が高い。そこを貸していただいたのは大きいと思います。
高梨:みずほキャピタル、サイバーエージェントベンチャーズ(CAV)、環境エネルギー投資、エンジェル数名です。
なお、最初のラウンドで出資してくれたところが再度出してくれたんです。
高梨:最初の出資者が出してくれるのは異例ですから、そこに他の投資家も乗っていただきスムーズに行きました。
高梨:今の売上は、それなりにあり、採用を押さえれば黒字になるくらいの水準になっていますので、事業としてのトップラインがしっかりできています。
ビジネスは最後には「人」と「人」
高梨:飲食店の窓口をオフラインで更に作っていこうと思います。飲食店との橋渡しをするストアパートナー人員の採用を強化していきます。
ウェブ業界出身で、ある種、ウェブを知り尽くしているからこそ、あえて言うのですが、ウェブだけでどうにかなると思っているスタートアップが多いんです。でもビジネスですから最後は、人と人というところがあります。
商売ってそういう基本的なところが大事で、そういうのを抑えている会社が強いんじゃないでしょうか。
高梨:好きを仕事にする人を増やしたいです。そこが大きいですね。
苦労もあると思いますが、好きを仕事にする人が増えたらいいですね。
(取材協力:株式会社favy 高梨 巧)
(編集:創業手帳編集部)