会社のホームページは自作で!簡単・綺麗・無料の軸でサービス比較
外注しなくてもコーポレートサイトは作れる!コーディング不要のホームページの作り方
(2016/11/30更新)
会社を立ち上げてまずやらなければならない事の一つに会社ホームページの作成があります。(ホームページは主に法人口座開設の条件を満たす為に必須となるため)若い創業者の方であれば小学校や中学校でHTML言語(ホームページを作るためのコンピューター言語)を習った事があるかも知れませんが、多くの方はホームページは外注を考えるのでは無いでしょうか。
もちろん外注でも構いませんが、創業期にかかる費用は一円でも節約したいもの。それにせっかく自分の会社を立ち上げたのですから、ホームページも自分の満足するものを立ち上げたいですよね。
そこで今回はHTML言語を使わなくても簡単にオリジナルの会社ホームページが作れるツールやサービスをそれぞれのデメリット・メリットと併せて紹介したいと思います。
1.オンラインで簡単・無料のホームページが作れちゃう!WixとJimdo
通常ホームページというのは、自分のパソコンにメモ帳などのテキストエディタか高価な専用ソフトを使ってキーボードでHTML言語を記述し、更にそれを自分でレンタルしたサーバーにアップロードして初めて公開されると言う仕組みです。ホームページ制作の現場で働くプロであればともかく、これは初心者にとっては非常にハードルの高い作業となりますし、非常に多くの時間がかかってしまいます。
WixとJimdoでHP作成すれば、オンラインで完結できる
そこで登場したのがWix(http://ja.wix.com/)やJimdo(http://jp.jimdo.com/)に代表されるオンラインで完結出来るホームページ作成ツールです。
これらはHTML言語の知識を一切必要とせず、予め用意されたレイアウト(テンプレート)の中から好きなものを選択し、後はページ上でwordファイルを修正する様な感覚で直接写真や文章を変更していくだけで、オリジナルのホームページが作成出来てしまうという優れモノです。予め用意されたテンプレートとは言ってもどれも非常に美しいデザインで、またその数も豊富に用意されているので「気に入ったテンプレートが無い」と言う事にはまずならないと思います。
サーバーをレンタルする必要がない!
更に自前でサーバーをレンタルする必要も無く、公開ボタン一つ押すだけであっと言う間にあなたの会社を全世界に向けて発信する事が出来ます。もちろん公開後も修正や編集が行えるので、例えば会社の住所や電話番号が変更になった際でもすぐに対応できます。
初心者にはJimdoがおすすめ
そしてこれらの基本的な機能であれば無料で使える点が最大のメリットと言えるでしょう。
ちなみにWixかJimdoのどちらでも上記の範囲内であればほぼ同じ様に使う事が出来ますが、初心者の方であればJimdoをお勧めします。Wixは日本語対応もされていますが、もともと海外製のサービスなので日本語化が不十分である点、また日本語のフォントが少ない点などが弱点です。
一方Jimdoは日本のKDDIが運営しているサービスなので、日本人にとっては馴染みやすく、また分からない事があっても945円/月のサービスに加入すればメールサポートを含む様々なアップデートサービスに加入出来るのでより安心です。またスマートホン対応も現段階ではJimdoの方に軍配が上がっている印象です。
WixとJimdoを使用する際のデメリットは?
非常に魅力的なこれらのサービスですが、もちろんデメリットも有ります。まず基本的にテンプレートの画像や文字を修正していく手軽さの反面、どうしてもカスタマイズ出来ることに限界が有ります。またドメインに○○○.jimdo.comや○○○.wix.comなどそれぞれのサービス名のドメインが差し込まれてしまう事、フッター等にそれぞれの会社のロゴなどの広告が差し込まれてしまう事もデメリットと言えるでしょう。
デメリットはオプションで解決可能
しかし前述した様な月1000円以下のオプションプランに加入すればドメインや広告の問題は解決されますので、その点を差し引いてもあまり凝ったページでなければ外注するよりも遥かに安上がりですし、創業間もない会社であれば十分なクォリティのホームページが作れるでしょう。
2.ブログでお馴染みのWordPress
WordPressはかなり昔からあるCMS(コンテンツ・マネジメント・システム。比較的更新頻度の高いコンテンツを効率良く管理・運営するシステム)なのでご存知の方も多いかも知れません。WordPressの他にも有名なCMSとしてMobable Typeと言うものもありますが、特別な事情が無い限りそちらを使う事はまず無いでしょう。
WordPressと言うとブログのためのツールの様に思われますが、「固定ページ」と言う機能を使えばブログではなく一般のwebサイトと同じ様な形でページを構築する事が出来ます。
また、もちろんブログ投稿にも特化したツールですので、同一のサイト上及び管理画面上でブログを投稿する事も出来、マーケティングとしてブログも活用したいと考えている方にとっては一石二鳥と言えるでしょう。
WordPressの特徴は豊富なデザインとプラグイン
またWixやJimdoと比べるとやや古い印象がしてしまいますが、こちらも豊富なデザイン・テンプレートが用意されていますので、気に入ったデザインのものをベースにすれば簡単にオリジナルのホームページが作れますし、スマホ対応も自動で行われます。
WixやJimdoに無い最大のメリットはWordPressには豊富なプラグインが用意されている点が上げられます。プラグインと言うのは色々と後付できる拡張機能の事で、例えばメールフォームとか画像のスライド(コンテンツスライダー)等をボタン一つで追加する事が出来ます。ただし最初からこれらの機能を使おうとすると思わぬ苦労を強いられる事になりますので、最初は何も入れずに、徐々に機能を拡張していく事をお勧め致します。
WordPressはカスタマイズ性も高い
またwordpressは直接プログラムのコードに手を加える事が出来ますので、後々エンジニアやデザイナーがメンバーに加わった際に、大幅な改修が行える点も魅力の一つです。
WordPressのデメリット
ただしデメリットとしてはやはりこちらは自前でレンタルサーバーを借り、自身で設置及び設定をしなければならない事、また最低限の機能であっても最初にある程度の学習コストが必要となる点などが挙げられます。
とは言え最近はサーバーレンタル会社の中にも、ボタン一つでWordPressをインストール出来る様なオプションを持つ所も多いですし、使い方も大幅な変更を加えなければ数日でマスター出来るレベルですのでそれほど身構える必要は有りません。
3.実はあの企業も使っている!Bootstrapテンプレート
最後にご紹介する「Bootstrapテンプレート」ですが、実は昨今のウェブ制作の現場ではどこでも利用している業界標準の優良なテンプレートです。
最近ワンライナー、ページをスクロールするとコンテンツが流れる様に表示されるページを目にする機会が多々あるかと思いますが、実はそれはこのBootstrapテンプレートをベースに制作されているからなのです。
見た目や操作感も非常に洗練されており、更にスマホ対応まで自動でされてしまうので、非常に高度な事をやっているように見えますが、それはテンプレート自体が元々備えている機能であり、製作者はそう言った事には一切煩わされずにデザイン作業等に集中するが出来ます。例えば私の会社(http://byte-road.com/)もこのBootstrapのテンプレートを使って作っています。
Bootstrapが便利すぎてこんなトラブルも
余談ですが制作会社の中にはこのテンプレートを使用し、実際には作業する必要の無いスマホ対応やデザイン価格を見積書に盛り込み請求してくるケースがあるので注意が必要です。中にはこのテンプレートを使って文字と写真を変更しただけで6万円程請求されたというケースも有ります。もちろんビジネスとして捉えれば不正では有りませんが、この様なものがある、という知識さえあれば、その点を指摘し、見積価格を圧縮する事も可能になるでしょう。
少し敷居が高いのがデメリット
詳しい使い方は「Bootstrap」で検索するとたくさん出てきますのでそちらに譲りますが、やはりメリットとデメリットは自由に修正や変更が出来、面倒な登録やシステムのインストールが必要ない反面、自分でテキストエディタなどを用いて生のソースコードを直接編集し、サーバーへの設置まで行う必要があるので少々敷居が高いと言う点が挙げられるでしょう。
よって全くの異業種であれば敢えてこれを選択する必要は有りませんが、もしIT系で創業を目指しており、自分でもホームページの作成や編集程度のスキルが欲しいと思うのであれば、挑戦しても決して損にはならないと思います。技術や知識に興味と理解のある経営者の下には優秀なエンジニアやデザイナーが多く集まりますし、ITでは前述した様に僅かな知識の差が後々思いもよらない大きな助けになる場合が多々有ります。
まとめ
いかがでしたでしょうか?とにかく早くスピーディーに立ち上げたいなら1を、将来的に拡張性を持たせ、ブログ等も同時に立ち上げたいのであれば2を、コーディングにも興味が有り、知識としてITのスキルも身につけたいのであれば3をそれぞれお勧め致します。
現在では数年前とは違い、ホームページは特別な技術や知識が無くても簡単に作れる様になりました。創業時に会社の看板とも言えるホームページを自分達で作り、それを全世界に公開すると非常に誇らしい気分になると共に、今後に向けてのモチベーションも高まります。創業を一つの機会に、是非会社のホームページ作りにも挑戦してみてください。
(監修:ByteRoad株式会社CEO・CTO 小島直弘(こじまなおひろ))
(編集:創業手帳編集部)