お店を開くための流れは?お店を繁盛させるコツまで解説!

お店を繁盛させる秘訣は「店舗運営効率化」「事前予約」「経営状態可視化」

お店を開くための流れは?お店を繁盛させるコツまで解説!
「いつか自分のお店を持ちたい」「好きなことを仕事にして独立したい」と気持ちを抱いても、実際にお店を開くとなると、「何から始めればいいの?」「手続きや資金はどうすれば?」と不安に感じることもあるでしょう。

そこで、今回はお店を開くための基本的なステップから、繁盛店を目指すための成功のコツまでを解説します。

店舗運用ではPOSレジやキャッシュレス決済、予約システム、モバイルオーダーなどが必要になり、全てを揃えるのは大変です。しかし、「STORES」のフリープランなら無料で利用できます。お店を開業する際の心強い味方となるサービスのため、導入してみてはいかがでしょうか?

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お店を開く際の手順

お店は9ステップで開けます。

  • お店のコンセプトを決める
  • 市場調査を行う
  • 店舗と内装会社を探す
  • 開業形態を決める
  • 事業計画書を作る
  • 資金調達を行う
  • お店を開くための資格を取得する
  • 店舗オープンに向けて準備する
  • 集客活動を行う
  • 1.お店のコンセプトを決める

    お店のコンセプトを決める

    まずは、お店を開く際のベースとなる考え方(コンセプト)を決めましょう。
    コンセプトを決めることで、お店づくりの過程でブレが生じなくなり集客しやすくなります。

    例えば、ヘアサロンで子育て中のママがリフレッシュできるサロンというコンセプトを決めれば、
    ・キッズスペースが完備されている
    ・ベビーカーを押して入店できる
    ・キッズ向けのカットメニュー
    ・親子で一緒に施術できるブースがある
    ・モニターが用意されておりアニメを流せる
    を用意すると集客しやすくなるでしょう。

    しかし、コンセプトを決めなければ、自分好みの落ち着いた雰囲気の内装にしてしまいかけ離れたサロンになってしまいます。そのため、7W1H(※)を活用して誰にどのような価値を、どのように提供するのかを考えましょう。
    (※)Why(何のためにやるのか)How(どうやって実現するのか)Who(誰がやるのか)What(何をするか、何ができるのか)When(いつやるか)Where(どこでやるのか)Why not(なぜ、そうしないのか)Why it(もし、そうしたら)

    2.市場調査を行う

    市場調査を行う

    次にマーケットを把握するために市場調査を行いましょう。出店エリアの競合状況を調べれば、開業予定の店舗の位置付け競争力を見極めることができます。

    気になる店舗がある場合は実際に訪れてみてサービスを受けてみましょう。競合他社のサービスを受ければ、どのように差別化するかを考えられるようになります。また、出店エリアの人口密度、所得水準などを分析しておくと需要が見込めるかどうかを見極めやすくなります。市場データを参考にしながら、出店場所を再度検討しましょう。

    3.店舗と内装会社を探す

    店舗と内装会社

    コンセプトと出店エリアを決めたら、店舗と内装会社を探します。

    不動産会社に物件を探してもらうために「立地」「広さ」「賃料」「駐車場の有無」など優先順位を決めておきましょう。そして物件を紹介された場合は「ターゲット顧客を集客できそうか?」「コストが膨らみ過ぎていないか?」を検討します。

    内覧したい店舗が見つかった場合は内装会社に連絡して同行してもらい、次のようなポイントを確認しておきましょう。

    • 歩行者は多いか
    • 坂道や渋滞など商圏バリアが発生していないか
    • 第一印象を良く見せられる外観であるか
    • 希望する客席・レイアウトが叶えられそうか
    • 電気・ガス・水道などのインフラ設備に問題ないか
    • エントランスの雰囲気や照明の明るさ、清潔感を確認する
    • 店舗の日当たりはよいか
    • 共有部分は清潔で使いやすいか

    また、前テナントの退去理由をヒアリングしておくと契約すべきかどうかを判断しやすくなります。

    4.開業形態を決める

    開業形態

    次にお店の開業形態を「個人事業主」と「法人」のどちらにするかを決めます。

    個人事業主は税務署に開業届を提出するだけで開業できます。起業に必要な手続き、確定申告が簡単に行えます。また開業手続きの費用がかかりません。

    しかし、個人事業主は累進課税方式に従わなければならず、所得に応じて税額が増えます。売上から経費を引いた課税所得が900万円を超えたら法人化の目安となります。そのため、一人または家族で小さなお店をはじめたい場合は個人事業主がおすすめです。

    法人は社会的信用が高いとみなされて、資金調達や人材採用、取引などで有利になります。また、法人は比例課税方式が採用されており、所得額に関わらず一律の税率が適用されます。売上から経費を引いた課税所得が900万円以上超えしたら法人化した方がお得です。

    法人化するには登記が必要で、手続きに20~50万円程度の費用がかかります。また、社会保険への加入が義務付けられたり、役員報酬額を決めたりしなければなりません。また、会計や税金の申告が複雑になります。このような特長があるため、将来的に事業拡大を検討している場合に法人化することをおすすめします。

    5.事業計画書を作る

    事業計画書を作成する

    次に金融機関から資金調達するために事業計画書を作成しましょう。
    事業計画書には、事業目的や事業内容、財務計画などをまとめていき、お店を開いて採算が取れることを根拠で示します。

    資金調達を成功させるためには、金融機関から「貸したお金が戻ってくる」と信用してもらわなければなりません。事業計画書は金融機関を説得するためのものなので、入念に作成するようにしましょう。
    また、事業計画書は「どこにお金を重点的にかけるのか?」「どのような経営戦略で売上を伸ばすのか」を店舗メンバーと認識を合わせる際にも活用します。

    6.資金調達を行う

    資金調達

    お店を開業する際に必要な資金は、不動産取得費と設備投資費、数カ月分の運転費と多額の資金が必要になります。これらを自己資金だけで賄えるならよいのですが、大半は用意できないのが実情です。そのため、次のような方法で資金調達をしましょう。

    • 日本政策金融公庫の融資制度を利用する
    • 金融機関(メガバンク、地方銀行、ネット銀行、信用金庫)の融資を利用する
    • クラウドファンディングで出資を募る
    • 親族から出資をしてもらう
    • 知り合いから出資をしてもらう
    • 補助金・助成金を利用する

    7.お店を開くための資格を取得する

    業界・業種によってはお店を開くために資格の取得が求められます。

    業界・業種 必要な資格
    飲食店 ・食品衛生責任者
    ・防火管理者
    ・調理師免許(※)
    マッサージ店 ・あん摩マッサージ指圧師
    ・はり師・きゅう師
    ・柔道整復師
    ・アロマテラピー検定(※)
    リサイクルショップ ・古物商許可
    ・リユースバイヤー検定(※)
    ・リユース業務士(※)
    小売店 ・酒類販売業免許(※)
    ・食品衛生責任者(※)
    サロン ・美容師免許
    ・理容師免許

    補足:(※)は店舗開業に必須の資格ではなく、所有しておくとよい資格です。

    8.店舗オープンに向けて準備する

    オープン

    次に、店舗オープンに向けて準備していきましょう。コンセプトに合った店舗の外装、内装、看板デザインを制作したり、商品を調達したりメニュー開発したりします

    これらの準備を進めるときも、ターゲット顧客の好みに合っているかどうかを意識すると顧客満足度を高められます。また、開業前にデモを実施してみて、商品やオペレーションに問題がないかを検証しておきましょう。

    9.集客活動を行う

    集客

    店舗オープンの準備ができたら集客活動を行っていきます。集客は商圏エリアに合った手法を選ぶことが大切です。

    例えば、店舗周辺に人がいる場合はチラシを配布したり、のぼりを立てたりするのが効果的です。一方で、店舗から離れた場所にいる人にアプローチしたい場合はWeb広告などを使用します。

    下記に集客方法をまとめたので、ぜひ参考にしてみてください。

    分類 具体的な集客手段
    オフライン 折り込みチラシ、ダイレクトメール、イベント、看板など
    オンライン ホームページ、ブログ、Googleビジネスプロフィール、インターネット広告、SNSなど

    お店を繁盛させるためのコツ

    お店の繁盛
    お店を開き成功させるためのコツは6つあります。

    1.サービスに付加価値をつける

    店を選ぶ理由は「価格」や「商品力」だけではありません。近年は、そのお店でしか得られない体験や価値が重視される傾向にあります。

    たとえば、ヘアサロンであれば「施術中にハーブティーを提供する」「アロマの香りが漂う癒し空間を演出する」「ヘッドスパの時間を選べる」など、小さな工夫でも十分な付加価値になります。

    顧客との関係性を深めるために、来店後のフォローメッセージや次回予約時の特典提供などを組み合わせることも有効です。

    2.お店の運用を効率化する

    店舗運営では、会計、予約管理、在庫管理、顧客対応など多くの業務が発生します。これらを人力で対応しているとミスが増え、効率も低下しかねません。

    そのため、POSレジや予約システム、キャッシュレス決済などデジタルツールを導入して業務効率化を図りましょう。業務効率化を図れば、接客に専念すれば顧客満足度の向上にもつなげられます。

    3.事前予約ができるようにする

    店舗運営において、事前予約できるかどうかは集客に影響します。顧客も「待たずに施術やサービスを受けられる」「希望の時間に確実に予約できる」と利便性の高い店舗としてリピートされやすくなります。

    営業時間外でも予約を受け付けることもできて「とても便利な店舗だ」と思ってもらえるでしょう。事前予約システムに搭載されているクーポン配布やリマインドメールなどの機能を活用すれば、キャンセル率の低下や来店率のアップも目指せます。

    4.ライバルが少ないエリアを選ぶ

    開業する場所を選ぶ際、立地の良さや人通りの多さも重要ですが、同業他社の出店状況(競合の有無)を見極めることも非常に大切です。

    すでに多くのライバルがひしめくエリアでは、価格競争や集客競争に巻き込まれやすく、安定した運営が難しくなることもあります。

    一方で、まだ競合が少ないエリアであれば、地域のニーズに対して独自のサービスを提供することで、選ばれるお店となります。住宅地の近くや商業施設の周辺など、人が集まりやすいにも関わらず競合が少ない場所は狙い目です。

    5. 振込が早い決済サービスを選ぶ

    クレジットカードやQRコードなどのキャッシュレス決済に対応したPOSレジを導入するお店が増えていますが、「振込までに数日〜1週間以上かかる」サービスも少なくありません。こうしたタイムラグが長いと、資金繰りに不安を感じる場面も出てくるでしょう。

    そこでおすすめなのが、決済後の振込が早いサービスを選ぶことです。売上金がすぐに手元に入ることで、急な支払いにも対応しやすくなり、運営の安定化に大きく貢献します。

    6.お店の状況をデータで可視化する

    お店を長く続けていくためには、データに基づいた判断が欠かせません。売上や利益、客単価、来店数、予約数、キャンセル率などをデータで把握することで、現状の課題を洗い出し次のアクションに繋げやすくなります。

    たとえば、売上が落ちている場合でも、「そもそも来店数が減っているのか」「客単価が下がっているのか」によって対策は変わります。データが可視化されていれば、こうした細かな変化にもすぐに気づけるのです。経営の勘に頼らず、見える数字で判断し、改善する力が店舗運営を安定させていきましょう。

    お店に必要な機能が全て揃い無料で利用できる「STORES」


    店舗運用ではPOSレジやキャッシュレス決済、予約システム、モバイルオーダーなどが必要になります。開業時に全てを揃えるのは大変です。そのため、店舗運用に必要な機能が全て揃いフリープランから利用できる「STORES」を利用してみてはいかがでしょうか?ここでは、STORESの魅力をご紹介します。
    ※年間のキャッシュレス決済総額が3,000万円未満であれば、フリープランが利用できます。

    店舗運用に必要な機能が揃っている

    STORESはあらゆる業種に対応できるように、店舗運営に必要な機能をワンストップで提供しています。

    開業時にありがちな「何を用意すればいいのかわからない」といった不安も、STORESならまるごと解決できます。

    必要な機能がすべて一元管理できるため「開業準備の手間を減らしたい」「無駄な業務をなくしたい」と考えている方におすすめです。

    サービス・機能 説明
    キャッシュレス決済 クレジットカード、電子マネー、QRコード決済を行う
    POSレジ 商品、サービスの会計、精算作業を行う
    請求書あと払い 請求書の支払いをクレジットカード決済することで、支払い期日を実質延長できる
    ネットショップ ネットショップを簡単に立ち上げることができる
    予約システム 店舗予約、決済、月謝回数券、会員管理などが行える
    モバイルオーダー 事前に商品が注文できる
    請求書決済 請求書のクレジットカード決済ができる
    データ分析 店舗の売上、商品別の売上を把握できる

    豊富な決済手段が利用できる

    STORESを導入するだけで、さまざまなキャッシュレス決済手段を一括で利用できるのが大きな魅力です。

    決済端末は1台あたり19,800円(税込)で導入でき、初期コストを抑えながら高機能な決済環境を整えることができます。

    対応している決済手段は以下のとおりです

    • クレジットカード決済(Visa、Mastercardなど)
    • 交通系電子マネー(Suica、PASMOなど)
    • その他の電子マネー(iD、QUICPayなど)
    • QRコード決済(PayPay、楽天ペイ、LINE Payなど)

    これだけ多彩な決済手段に対応していれば、お客様の利便性が高まり、購買機会の取りこぼしを防ぐことができます。
    クレジットカード決済手数料も業界最安水準1.98%と安くて利用しやすいです。

    最短翌日入金で資金繰りの強い味方となる

    STORESの大きな魅力のひとつが、決済後の振込スピードの速さです。通常、キャッシュレス決済は入金までに数日〜1週間かかることもありますが、STORESでは以下のように最短翌日での入金が可能となっています。

    決済種別 入金タイミング
    対面決済 最短翌々日入金
    ネットショップ決済 最短翌日入金
    予約・モバイルオーダーの決済 最短翌日入金

    このスピード感は、開業初期や仕入れが多い時期、売上の波が大きい業態において資金繰りの安定化に大きく貢献します。売上を早く手元に戻すことができれば、事業運営にも余裕が生まれ、急な支払いにも柔軟に対応できます。

    最短3営業日で導入できる

    STORES(ストアーズ)は、申し込みから利用開始までがスピーディー。最短3営業日ではじめられるのも大きな魅力です。

    1.お申し込み
    オンラインでの申し込みは、最短5分で完了。パソコンやスマートフォンから簡単に手続きが可能です。

    2.審査
    クレジットカード決済の一次審査は、最短2営業日で完了します。

    3.決済端末のお届け
    審査通過後、ご注文が完了すれば翌営業日に端末が発送されます。

    4.ご利用開始
    決済端末が届いたら、セットアップは最短5分。すぐに店舗での利用を開始できます。

    まとめ

    お店を開くには、「コンセプトの明確化」「市場調査」「物件・内装の選定」「開業形態の決定」「事業計画書の作成」「資金調達」「資格取得」など、段階ごとにやるべきことが数多くあります。

    また、店舗を成功へと導くために店舗運営も重要です。「付加価値提供」「業務効率化」「事前予約」「経営の可視化」といった工夫が、繁盛店をつくる鍵となります。

    今回ご紹介したSTORESを導入すれば、店舗運営を効率化することが可能です。また、決済後の振込スピードも早いため資金繰り面で恩恵を受けられます。とても便利なサービスのため、これからお店を開く予定の方は、ぜひ利用してみてください。

    (監修: STORES 株式会社
    (編集: 創業手帳編集部)

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