【チェックリスト付】飲食店の開業準備は何が必要?設備や備品、申請書類等を紹介

飲食店を開業するには、物件探しから行政手続きまで、さまざまな準備が必要です。準備をスムーズに進めるには計画的な進行が欠かせません。
この記事では、開業までの流れや必要な設備、書類作成のポイントを網羅的に解説します。タスクを整理し、夢の実現に向けて着実な一歩を踏み出しましょう。
この記事の目次
飲食店の開業準備の流れ

飲食店の開業には、事業計画書の作成や資金調達、資格取得など多岐にわたる準備が必要になります。そのため、オープンの1年前には動き始めるのがベストです。
店舗の規模や立地、業態等によって異なりますが、一般的には開業資金として1,000万円前後の金額が必要といわれているため、自己資金の確保や融資による資金調達の計画も入念に考える必要があります。
開業に向けた主な流れは以下の通りです。
【12〜11か月前】:コンセプト設計・事業計画書の作成
- どのような店を、誰に、どこで提供するかを明確にする
- 売上目標と損益分岐点を試算し、事業計画書を作成する
【10〜7か月前】:物件契約・資金計画
- コンセプトに合致したエリア・立地の物件を契約する
- 自己資金を確認し、不足分を融資で賄うための計画を立てる
- 融資の申し込みを行い、資金を確保する
- 必要な厨房機器やインフラ設備(レジ等)など経営に必要な設備を検討する
【6〜4か月前】:内外装工事・仕入先・メニュー策定
- 業者、デザイン、設備を決定し、施工を依頼する
- 提供するメニューの開発・策定を行う
【3〜2か月前】:スタッフ採用・資格取得・行政への届出
- 求人を出してスタッフを採用する
- 食品衛生責任者などの必要資格を取得し、保健所や消防署への届出を完了させる
【1か月前〜開業】:備品購入・トレーニング
- 食器や消耗品を購入する
- オペレーションのトレーニングを実施する
飲食店を開業する際に準備すべき設備

設備選定は、内装設計や配管工事にも深く関わります。そのため、物件契約後の早い段階で検討を始めましょう。また、食器などの買い替えが容易な備品とは異なり、「空調・換気用設備」などの大型設備や「レジスター」などの店舗経営に大きく関わる設備は一度導入すると交換が困難です。そのため、機能や耐久性、コストパフォーマンスを十分に検討してから導入する必要があります。
厨房に必要な設備
厨房設備は、作業効率や提供スピード、そして衛生管理に直結する重要な要素です。限られたスペースを有効活用し、スタッフがスムーズに動けるよう配置を考える必要があります。
特に重要度が高く、事前のスペック確認が欠かせない主要な5つの厨房機器について、選び方のポイントを解説します。
ガステーブル・ガスレンジ
ガステーブル等の熱調理器具は、提供するメニューの種類や一度の調理量に応じた火口数と、適切な火力を選定することが重要です。
その際、物件のガスの種類(都市ガスかプロパンガスか)への対応はもちろん、機器の総ガス消費量が物件に供給されているガスの容量(号数)に対応しているか、必ず事前に確認しておきましょう。
冷蔵庫・冷凍庫
冷蔵庫・冷凍庫は、食材の鮮度維持に必要な容量を確保することに加え、作業動線に合わせて縦型かコールドテーブルかを選ぶ必要があります。また、頻繁な扉の開閉に耐える高い冷却能力や、フィルター掃除などのメンテナンスのしやすさ、製氷機能の有無も重要な比較ポイントです。
調理台
調理台は、毎日の激しい使用に耐えられる耐久性と、スムーズな作業を支える効率性が選定の基準となります。衛生的で長期間清潔に使えるステンレス製で、かつ調理担当者の身長や作業内容に合ったサイズが望ましいです。
厨房はスペースが限られるため、引き出しや棚付きなど収納力を備えたタイプを選び、作業スペースを有効活用すると良いでしょう。
シンク
シンクは、保健所の営業許可基準(サイズや2槽設置など)を満たすものを選定し、別途手洗い器の設置も必要となります。大量の食器が出る店舗の場合は、食洗機対応のソイルドシンクを選んだり、汚染を防ぐために野菜洗浄用と汚れた食器用で分けたりすることで、作業効率と衛生レベルを向上させられます。
食器棚
洗浄後の清潔な食器をホコリや油煙から守るため、錆びにくい扉付きのタイプが推奨されます。盛り付け台の近くに配置して移動を減らしたり、スペースが限られる場合は吊り戸棚や作業台上部の棚を活用したりすることで、調理から盛り付け、提供までの動線を短縮できるでしょう。
ホールに必要な設備
ホール設備は、デザイン性だけでなく、スタッフの使いやすさや機能性も考慮することが大事です。ここでは、内装の雰囲気を左右する家具や照明から、スムーズな会計や店舗運営を支えるインフラ設備まで、主要な項目を紹介します。
テーブル・椅子
テーブルや椅子は、店舗のコンセプトやターゲットに合わせ、デザイン、高さ、座り心地等を考慮して選びましょう。長時間利用してもらうなら快適さを、回転率重視なら座りすぎない硬さを優先するなど、目的に応じた選択が重要です。また、食べこぼしなどの汚れに対する清掃のしやすさや、耐久性の高さも考慮したい要素です。
照明器具
照明器具は、単に明るくするだけでなく、店舗の雰囲気を演出したり、料理をより美味しそうに見せたりする重要な役割を担っています。客層や提供メニューが変わる店舗では、シーンに合わせて光の色合いや照度の調整を行えるものを選ぶと、コンセプトを再現しやすくなります。
レジスター
レジは、会計・精算の際に欠かせない設備であり、売上管理を行う心臓部ともいえます。もし開業後にシステムを変更することになれば、データ移行やスタッフの再教育が発生し、店舗運営が止まるリスクさえあります。そのため、導入段階で将来的な運用にも耐えうる十分なスペックかを確認しましょう。
飲食店で使われるレジは大きく分けて3種類に分類されます。店舗の業態や客数、オペレーションに合わせて最適なタイプを選ぶことが重要です。
- キャッシュレジスター
- POSレジ
- 券売機
会計機能と金銭の保管機能が搭載された従来型のレジ
注文や会計を前払い形式で全て顧客による端末操作で行うタイプ
-セルフ会計レジ
POSレジの中でも、顧客自身が会計操作を行うタイプ
注文データの呼び出しは店員が行う「セルフ会計レジ」と
注文データの呼び出しから会計操作まで一貫して行う「フルセルフレジ」の2種類がある
注文や会計を前払い形式で全て顧客による端末操作で行うタイプ
飲食店の売上向上において、精度の高い売上管理やデータ分析が必須であるため、POSレジは必要不可欠です。
東芝テックが提供するPOSレジ「POSasy」は、直感的に操作できるiPadを活用したレジで、機械操作が苦手なスタッフでも扱いやすいのが特徴です。

イートインとテイクアウトの価格切り替えや、複雑なインボイス制度にも対応しており、打ち間違いや税務処理のミスを未然に防げます。
また、システム導入の初期費用がかからず、iPadがあればすぐに導入が可能です。最大2か月間の無料トライアル期間もあるため、本番前にじっくりとテスト運用したい方にもおすすめです。さらに、365日対応のコールセンターもあるため、商品登録や操作に不安がある方も安心してご利用いただけます。
空調・換気用設備
空調・換気用設備は、季節を問わず顧客に快適な空間を提供するにあたって必須の設備です。気温の変化に対応するだけでなく、厨房から出る熱気・匂い・煙などの対策にもなるため、店舗全体を見据えて広範囲に効果を発揮するものが望ましいです。
また、感染症対策や衛生管理の観点から、店内の空気を常に清潔に保つ換気機能も求められます。
音響機器
音響は、目に見えないインテリアとして店舗の雰囲気を決定づける重要な要素です。顧客がリラックスできるよう、店内のどの席でも均一に音が届くようスピーカーを分散配置すると良いでしょう。再生機器は操作が簡単で耐久性が高く、Bluetooth対応など柔軟に使えるものを選ぶのがおすすめです。
通信設備
Wi-Fiなどの通信環境の整備は、キャッシュレス決済などのレジ周辺業務や、顧客の利便性の向上に欠かせません。導入時は、混雑時でも多台数接続が安定する機器を選定し、情報漏洩などのリスクを防ぐために、業務用と客用の回線を分離するなどのセキュリティ対策が重要です。トラブルで業務が止まらないよう、信頼性の高い回線を選びましょう。
飲食店を開業する際に準備すべき備品

など
【調理用品】
など
【客席用品】
など
飲食店の備品は種類が膨大にあるため、「管理用品」「調理用品」「客席用品」の3つの用途に分けて整理し、準備の漏れを防ぎましょう。
バックオフィスを支える「管理用品」として、PCやタブレットなどの端末を選ぶ際は、業務用ソフト・アプリに対応しているか、通信環境の安定性などを確認しておきましょう。レシートロール紙や事務用品などの消耗品も、営業中に切らすことのないようストック管理のルールを決めておくことが大切です。
厨房で使用する「調理用品」は、毎日の激しい使用に耐える業務用を選ぶことで、長期的なコスト削減につながります。また、包丁やまな板を食材ごとに使い分けたり、密閉性の高い保存容器を揃えたりすることで、食中毒といったリスクの予防にもなります。
そして、お客様が直接触れる「客席用品」は、料理の見た目や店舗の雰囲気を左右するため、コンセプトに合致したデザインを選定しましょう。特に食器やカトラリーは、破損やピーク時の回転率を考慮して席数の1.5〜2倍程度と多めに用意し、卓上の調味料入れ等は清掃しやすい形状を選ぶと清潔感を維持しやすくなります。
飲食店を開業する際に準備すべき書類

【事業開始に関する書類】
飲食店営業許可申請に必要な書類(各地域の保健所に提出)
など
飲食店開業には、事業開始と店舗営業の両面で多岐にわたる行政手続きが必要となります。
事業開始にあたり、個人事業主であれば「開業届」や「事業開始(廃止)等申告書」を管轄の税務署や税事務所に提出します。スタッフを雇用する場合は、労災保険や雇用保険関係の書類提出が義務付けられており、労働基準監督署やハローワークでの手続きが必要です。
また、営業を行うには保健所の「飲食店営業許可」が必須であり、施設検査を受けて基準に合格しなければなりません。さらに、消防署への防火関連の届出や、深夜(午前0時以降)に酒類を提供する場合は警察署への届出も必要となります。
手続きに必要な書類の提出期限はそれぞれ異なるため、リストを作成し、漏れのないよう計画的に準備しておきましょう。
その他、飲食店を開業する際に準備すべき事項

【各種契約】
【集客準備】
など
飲食店の開業・運営には、物件や設備以外にも、資格取得、各種契約、集客準備が不可欠です。資格については、食品を扱う全店舗で「食品衛生責任者」が必須であり、客数と従業員数を含めた収容人数が30人以上の店舗では「防火管理者」の資格も求められます。
契約面では、電気・ガス・水道等のライフラインの開通手続きに加え、開通工事に時間を要するネット回線や、信頼できる仕入先、万が一に備える保険の選定・締結が必須です。
また、オープン直後から顧客に来店してもらうための集客準備も重要です。オープン前からGoogleマップへの登録やSNSでの発信、近隣へのチラシ配布を積極的に行い、認知獲得と期待感の醸成を図ることが、スムーズな運営継続につながります。
飲食店の開業準備をする際の注意点

開業準備はやるべきことが多く、予期せぬトラブルも発生しやすいため、ポイントを押さえて進める必要があります。理想を詰め込みすぎて予算オーバーになったり、スケジュールが遅れて開店日がずれたりすることは避けなければなりません。
ここでは、開業準備で失敗しないために、特に意識しておくべき5つの注意点を解説します。
コンセプトに一貫性を持たせる
開業準備中は、最初に設定したコンセプトを軸として判断し、店舗の雰囲気に合わない看板の設置や商品のブランド価値を下げるような安売りを避けることが大切です。迷ったときは、内装、メニュー、サービス、価格設定など全ての要素をコンセプトと常に照らし合わせ、一貫性のある店作りを徹底しましょう。
設備の導入は慎重に行う
設備の選定は、その後の経営を大きく左右する重要な要素です。例えば、法改正に対応できない古いタイプのレジを選んでしまい買い替えが必要になったり、機能が多すぎて使いこなせず、トラブル時に業務が止まったりする失敗例があります。そのため、導入コストの安さだけで決めるのではなく、実際の業務フローとの相性やサポート体制を慎重に吟味することが大切です。
無理のないスケジュールで進める
開業準備では、内装工事の遅延や、許可申請時の書類不備などによって、当初のスケジュールが乱れる可能性が十分にあります。オープンが遅れると、売上がない状態で家賃や給与の支払いだけが先行し、資金繰りを一気に圧迫してしまいます。あらゆるタスクを前倒しで行動し、余裕を持たせて準備の負担を減らすことがリスク管理として欠かせません。
負担を減らす方法の1つとして、シンプルで使いやすいレジの選定が挙げられます。東芝テックが提供するPOSレジ「POSasy」なら、誰でも使えるシンプルな操作性のため、スタッフの教育にかける時間を大幅に削減することができ、開業後のトラブルにも対応しやすくなります。準備期間の貴重な時間を有効に使うためにも、こうしたツールの導入を検討してみてください。
開業後の運転資金を確保する
店舗を作るための初期投資にお金をかけすぎず、開業後の運転資金を十分に手元に残すことが重要です。オープン直後は売上が不安定になりやすいため、月商の3〜6か月分の現金を確保しておくのが望ましいでしょう。現金を確保しておくことで精神的な余裕を生み、焦らずに黒字化するまでの経営の安定につながります。
近隣への配慮を意識する
工事中の騒音や振動、営業開始後の匂い・煙・客の声などは、近隣トラブルの元凶となります。これらを放置すると、クレームや悪評につながり、最悪の場合は営業に支障が出る可能性があります。着工前や開店前には必ず近隣へ挨拶し、工事スケジュールや営業時間を丁寧に説明して、必ず事前に理解を得ておきましょう。
まとめ・飲食店の開業準備は計画的に行おう
飲食店の開業は、1年前からの計画的な準備が成功の鍵を握ります。コンセプトの設計から始まり、設備の選定、スタッフの採用、行政への届出など、やるべきことは山積みですが、一つひとつ着実に進めていくことが大切です。特に、日々の売上を管理するレジスターの選定は、開業後の業務効率を大きく左右します。
東芝テックの「POSasy」なら、初期費用を抑えつつ、インボイス制度や売上分析にも対応した高機能なPOSレジを導入できます。これから開業を目指す方は、まずは無料トライアルでその使いやすさを体感してみてはいかがでしょうか。






