注目のスタートアップ

Smacie株式会社 井上智弘|IT専門のセールス代行・コンサルティング事業で注目の企業


IT専門のセールス代行・コンサルティング事業で注目されているのが、井上智弘さんが2022年4月に創業したSmacie株式会社です。

起業して、一人でも多くの顧客と接点を持ち、見込み客を囲い込み、ファン層へと押し上げていく上で欠かせないのが営業活動です。
起業してすぐのタイミングなら、多くの場合、起業家(経営者)自身が各所に営業を仕掛け、顧客獲得に奔走しているというケースが多いかと思います。
当初はそれでも回していけると思いますが、いつまでもそうはいきません。事業を軌道に乗せ、スピード感ある成長を目指すにあたり、有能な営業人材の獲得は必要不可欠です。

しかし、営業マンを自社採用するには時間や高いコストがかかる上、仮に優秀な人材に入社してもらえても、他社に引き抜かれたりすぐに辞める傾向があるといった課題が多く存在するのが実情です。そんな慢性的な営業マン不足の状況下でも、組織として高い売上目標を達成しないといけないとなったときに、活躍してくれるのが営業代行のプロフェッショナルたちです。
営業代行と聞くと、単なるアポ取りがメインで、それ以外の幅広い営業対応が難しい、しかもアポイントメント一つ一つの質や獲得率の高低は属人的で、実際の成果はやってみない事にはわからないもの、という印象を持たれている方も多いかと思います。

今は海外市場を中心に『Sales as a Service』という概念が出現してきています。すでにトレーニングを受けて結果を出す準備ができている、完全に献身的で経験豊富なチームとタッグを組むことで、組織の営業パフォーマンスの底上げをも実践するという概念です。
つまり、新規開拓からナーチャリング、クロージング、アフターケアまで、業界に精通した優秀な代行営業マンが担当し、幅広い営業サービスを親身になって展開してくれるというのが『Sales as a Service』であり、そうした本質的な営業代行サービスを利用できる時代になってきているのです。

この『Sales as a Service』を日本国内においても普及させ、起業家や事業者の成長の確実性とスピードを高めようと奔走する起業家に、大きな注目が集まっています。

Smacie株式会社の井上智弘さんに、事業の特徴や今後の課題などについてお話をお聞きしました。

・このプロダクトの特徴は何ですか?

「Sales as a Service」を一言でいうと、“営業をサービスとして提供する”といった概念で、これまでは営業マン(フィールド、インサイドセールス)は自社採用が当たり前、また派遣社員か営業代行業者にアポイントを取ってもらうのが普通だったところが「Sales as a Service」の場合は、既にIT専門知識や業界バックグラウンドをもった実績のある営業マンが必要なタイミングでクライアント企業のいち営業マンと同様に売り上げアップのために、幅広くセールス領域において機能するといった点が特徴になります。

・どういう方にこのサービスを使ってほしいですか?

私がIT企業で働いていた際に、どの営業組織でも共通していたことが「営業マンが不足している」ということでした。人口減少下に、営業マンの人員補充がどの組織も難しくなってきている状況においても、企業、組織の売上拡大、時には高い売上目標を達成しないといけず、その際に自社の営業マンだけで達成しようとするのは結構無理があるかと思います。
特にIT業界においてはIT専門知識や業界特有の商慣習があります。IT業界でトップセールスとして活躍経験のある営業マンらを、即戦力として活用できる営業アウトソース会社は私が調べる限りは見当たらず、そのような時に弊社の「Sales as a Service」を活用していただきたいと考えております。

・このサービスの解決する社会課題はなんですか?

営業は「ものやサービスを会社や人に売る」経済活動や企業のエンジン部分となる最も重要な仕事であるといっても過言ではない職種です。しかし、今後日本の人口減少が進むにつれて日本経済を支える営業マンの数も減ってくると思います。DXやセールステックにより営業活動を効率化するということも考えていらっしゃる組織は多いかもしれませんが、営業は人対人のコミュニケーションが必要ないわゆる属人化が避けては通れない専門職であると考えています。
今後の日本になくてはならない営業マンが不足しているということに弊社は課題意識をもち、セールス領域課題を解決するSales as a Serviceの展開を行なっていることから、社会的な存在意義は高いものであると自負しています。セールス領域でお困りの企業様がいらっしゃいましたら、ぜひスマシエへお声がけいただければと思います。

・創業期に大変だったことは何でしょう?またどうやって乗り越えましたか?

実は、創業当初では、総合コンサル会社といったコンサル色の強い会社としてアピールをしていました。しかし、自身のキャリアは一貫して営業だったということで、営業関連の事業を行おうと創業当初からいきなり方向転換をすることになりました。
しばらく、「営業」というワードでもどんなサービスを作って良いのか悩む時期があったのですが、ふと思いついたのが、「Sales as a Service」でした。早速調べてみると海外では既に「Sales as a Service」というプロフェッショナル営業サービスが浸透していました。そこからITバックグラウンドのある優秀な営業マンを、幅広い営業サービスとして活用してもらえるのがSales as a Serviceです、という内容をさまざまな経営者へお話をしていったところ反響もよく、今はスマシエ=Sales as a Service のような印象をもっていただけるケースも増えてきたのかなと思います。

・どういう会社、サービスに今後していきたいですか?

日々さまざまなお客様と話すたびに、営業面で課題のある会社は多いなという印象があります。スマシエの方向性としてはお客様のセールス領域の課題を解決でき、かつ自身のIT業界での営業経験が活かせるSales as a Serviceに特化した会社として事業を展開していく予定です。日本中の企業からスマシエは、「Sales as a Service」を提供している会社だと企業イメージを持ってもらえるまで着実に実績を積んでいきたいと考えております。
IT企業の皆様には、ITセールスアウトソースだけでなく、営業組織やパフォーマンス全体の底上げ向上を図るITセールスイネーブルメントコンサルティングや、営業マンのスキル・能力開発に繋がるITセールスイネーブルメントトレーニングを企業組織の状況によって最適に組み合わせ、今後のセールス課題の解決に繋げていただければと思います。

・今の課題は何ですか?

創業時から一貫集中して、スマシエや私個人のPRや宣伝活動を行ってきました。例えば、会社設立時や新サービスをリリースするたびにプレスリリースやSNSで発信してきました。
また、創業時から毎日1記事以上既に100記事以上の社長ブログを執筆し自社サイトやSNSを使い発信してきましたが予想以上に世間の反応が少なく、今でも地道な宣伝活動は続けています。
これまで日系・外資の大企業や国内シェアNo.1の商材をもつセキュリティ企業に勤めていた経験がありますが、既に世間での知名度や信頼があった上で営業活動ができていたのだなと創業後に強く感じるようになりました。
会社を設立して2ヶ月程度で30社以上のクライアント企業様からのご相談をいただくことはできましたが、それだけではまだ会社として世間から実績を認めてもらうには程遠く、今後も地道な宣伝活動とともに実績を積み上げ、世の中へスマシエのサービスを広めていきたいなと思います。

・読者にメッセージをお願いします。

創業手帳を通して、スマシエがどのような思いで、どのようなサービスを提供しているのかを、ぜひ様々な方へ知ってもらえると嬉しいです。
セールス領域に課題感をお持ちの企業様だけでなく、これから社会人になる学生の方や、社会に出られ日々営業活動に励んでいる一般の方からのご連絡も、いつでもお気軽にいただければと思います。

会社名 Smacie株式会社
代表者名 井上智弘
創業年 2022年4月12日
社員数 6名
所在地 107-0052 東京都港区赤坂4丁目
サービス名 Sales as a Service
①IT Sales Outsourcing(IT専門セールスアウトソース)
②Sales Enablement Consulting(セールスイネーブルメントコンサルティング)
③Sales Enablement Training(セールスイネーブルメントトレーニング)
事業内容 IT関連Sales as a Service(IT専門セールス・コンサルティング事業)
代表者プロフィール 大阪府出身。同志社大学法学部卒業後、野村證券株式会社へ入社。その後、株式会社マクニカ、日本オラクル株式会社、サイバーリーズン・ジャパン株式会社といった日系、外資、大手、ベンチャーIT企業での営業経験を踏まえ、2022年4月にSmacie株式会社を設立。
読んで頂きありがとうございます。より詳しい内容は今月の創業手帳冊子版が無料でもらえますので、合わせて読んでみてください。
カテゴリ 有望企業
関連タグ IT企業 Smacie トップセールス 井上智弘 営業マン不足 営業代行 営業課題
創業手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事

有望企業の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

ITセールスシェアリングプラットフォーム「Smacie Platform」を開発する「Smacie」が2,000万円調達
2022年9月27日、Smacie株式会社は、2,000万円以上の資金調達を実施したことを発表しました。 Smacieは、ITセールスシェアリングプラットフォーム「Smacie Platform」を開…
DXの相談窓口を運営する「ユーティル」が5.4億円調達
2023年12月15日、株式会社ユーティルは、総額5億4,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 ユーティルは、Web制作に関する相談カウンター「Web幹事」、動画制作に関する相談カウンタ…
「IT企業の地方進出促進セミナー ~都会と地方の“二刀流”でトップステージへ~」6/21開催
岩手県・秋田県・山形県・新潟県・島根県・愛媛県が主催する「IT企業の地方進出促進セミナー ~都会と地方の“二刀流”でトップステージへ~」が、2023年6月21日に開催されます。 都市部のIT企業に向け…
静岡のIT企業「サンロフト」と「PGT SOLUTIONS」が資本業務提携
2023年7月27日、PGTホールディングス株式会社は、2023年6月30日に、子会社であるPGT SOLUTIONS株式会社が、株式会社サンロフトと資本業務提携を締結したことを発表しました。 サンロ…
パートナー(代理店)/アライアンス領域における戦略構築から活用支援のコンサルティング事業を手がける「deex」が6,500万円調達
2023年7月24日、deex株式会社は、総額約6,500万円の資金調達を実施したことを発表しました。 deexは、パートナー(代理店)/アライアンス領域における戦略構築から活用支援のコンサルティング…

大久保の視点

国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
「JX Live! 2024」JX Awards大賞はNYでイチゴが大ヒットの古賀大貴さん(Oishii Farm 代表)
2024年10月9日、虎ノ門ヒルズフォーラムにて、「JX Live! 2024」が新経済連盟主催で行われました。 「JX Live!」は、「JX(Japan…
(2024/10/9)
「スタートアップワールドカップ2024」世界決勝を現地速報!優勝はEarthgrid(米代表・プラズマでトンネル掘削)
2024年10月4日、世界最大級のビジネスピッチコンテスト「スタートアップワールドカップ(SWC)2024」の世界決勝戦が、米国・シリコンバレーで開催されま…
(2024/10/5)
創業手帳 代表取締役 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集