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2022年1月5日カイコのバイオ原料の供給と研究開発を行う「Morus」が5,000万円調達
2022年1月5日、Morus株式会社は、総額5,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。
Morusは、カイコ(蚕)のバイオ原料の供給と研究開発を行うベンチャー企業です。
カイコの品種改良・量産によって複数産業へと原料として供給することで、タンパク質危機などの世界的な課題を解決することを目的としています。
日本でも有数のカイコ研究を行っている信州大学と協力し、カイコ原料の製品開発や、カイコの高速品種改良、量産化の研究開発の事業化を推進しています。
今回の資金は、プロダクト開発、チーム体制の拡充、研究開発の加速に充当されます。
世界的な人口増大により、早くて2030年にはタンパク質の需要と供給のバランスが崩れ始めると予測されています。
この危機をタンパク質危機と呼びます。この大きな世界的な課題を解決するため、世界各国で新たなタンパク質の開発・提供が進んでいます。
大豆を活用した植物肉は多く市場に登場しており、上場・黒字化を果たしたベンチャー企業も存在します。
そのほかに動物性タンパク質として期待されているのが昆虫です。
特にコオロギが生産が容易であり食味もよいことから、昆虫食として有力なものとして開発が続けられています。
またそのほかの昆虫としては、絹(シルク)の生産のために家畜化されたカイコの可能性も模索されています。
カイコは家畜化されていることから研究が進んでおり、ほかの昆虫にない豊富な栄養成分を持っていることがわかっています。
また品種改良も進んでおり、病気に強いものなど様々な特徴を持ったカイコが存在しています。
シルクについても再生医療用材料としての可能性があるため、食・医療など複数産業において大きな可能性を持った昆虫であり、バイオ原料であるといえます。
SDGsは大きなビジネスチャンスとなり得ます。世界に先んじて革新的なプロダクトを開発できれば、大きなシェアを獲得できるでしょう。そのためには開発やマーケティングのために豊富な資金が必要となります。「冊子版創業手帳」の別冊「資金調達手帳」では、VCから出資を受けるためのノウハウなど、資金調達に関する情報について詳しく解説しています。
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関連タグ | Morus カイコ タンパク質危機 バイオ 原料 品種改良 株式会社 研究開発 資金調達 量産 |
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