オンラインサロンとは?ビジネスに活かす方法についても紹介

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オンラインサロンの仕組みや魅力・利用方法とは?ビジネスチャンスを見つけられるコミュニティ的活用法

オンラインサロン吹き出し

有名人の主宰で話題を集めているオンラインサロンをご存知ですか?ファンの集まりや趣味のサークルのようにも思えますが、実はビジネスで活用できる方法もあります。オンラインサロンをビジネス目線でみたらどう利用できるか、活用法や具体的なオンラインサロンの選び方、入り方を紹介します。

オンラインサロンは参加するだけでなく自分で主宰することも可能です。どんな方法で利用すれば良いのか、それぞれのメリットデメリットも解説します。

オンラインサロンとは

オンラインのイメージ
オンラインサロンとは、ウェブサービスやSNSを使った会員制コミュニティのことを言います。それぞれのオンラインサロンごとに、主に活動や研究、話し合いを行うテーマやジャンルが決まっており、利用者は自分の好みの(もしくは必要な)サロンを選んで参加することができます。サロンは基本的に、会員と主宰者しか参加できないクローズドな集まりです。

オンラインサロンには、無料のものと有料のものがあり、さらに芸能人や有名人が主宰するものやお店や企業が主宰するもの、知名度のない一般の方が主宰するサロンなどがあります。

オンラインだからコロナ禍でも可能

オンラインサロンは、直接会わずに交流できるため、新型コロナウイルス感染拡大の影響で盛んになってきた背景があります。

基本的にオンラインサロンは、インターネット上のSNSやコミュニティサイト、専用のプラットフォームで完結するサロンです。オフ会で直接対面するイベントを催すオンラインサロンもありますが、ほぼオンラインのみで活動できます。
感染症のリスクも抑えられ、安心して新しい仲間探しや勉強会に参加できるようになりました。また、利用者は場所を気にせず広い範囲からサロンを選べ、自宅にいながら参加することが可能です。

オンラインサロンの使い方

人がつながるイメージ
オンラインサロンの使い方は、SNSを利用する時のようにとても簡単です。基本的な手順を知っていれば、様々なサービスから利用できます。

既存のSNSやオンライン会議などのシステムを使うもの、専用のプラットフォームを使うものがありますが、どれも使い方は基本的に変わりません。

オンラインサロンを探す

オンラインサロンを利用するには、まずは自分に合うオンラインサロンを探すことが必要です。オンラインサロン探しには、ネット上のオンラインおすすめ記事を見たり、自分の利用するSNSで話題になっているものをピックアップするのもいいでしょう。また、オンラインサロン専用のプラットフォームで探すのもおすすめです。

専用プラットフォームには、『DMM オンラインサロン』『A-portオンラインサロン』『CAMPFIRE コミュニティ』などがあります。オンラインサロンがジャンルごとに揃っているので、手間なく好みのサロンを探せます。

オンラインサロンに参加申し込みする

オンラインサロンへの参加申し込みは、各サービスの手順に倣って行います。有料のサロンの場合には、申し込みと同時に活動費を入金することも必要です。振込やカード払い、またはプラットフォーム内での決済ができるサロンもあります。

参加のためにFacebookやLINEのアカウントが必要となることもあるため、あらかじめ開設しておくと安心です。参加すると、Facebookなどのグループへの招待が行われることもあります。

オンラインサロンで活動する

オンラインサロンでの活動は、主にSNSやプラットフォーム独自のチャットシステムでのコミュニケーション、動画や画像、テキスト文書の配信などで進みます。

会員同士のコミュニケーションも可能です。サロンの性質によっては、対面のイベントや会員によるプロジェクトもありますし、郵送で物品のやり取りが行われることもあります。
有料の場合、費用は月額制となるサロンが多いです。また、会員限定に有料の情報コンテンツの販売が行われることもあります。

オンラインサロンの種類

PCとビジネスマン

オンラインサロンには、いくつかのタイプがあります。オンラインサロンを選ぶ際には、自分のほしい情報が得られる種類に絞り込んで探すと効率的です。
サロンによっては複数の内容を盛り込んだものもありますが、ここでは4種類に分けて主な系統を紹介します。

スキルアップ・レッスン系

趣味からビジネスまで、知識発信、主催者の投稿とフィードバック、会員同士の学び合いが中心となるのが、スキルアップ型、レッスン系と呼ばれるオンラインサロンです。有名な実業家や芸能人が主宰するものもありますが、一般の方でその道に詳しいプロフェッショナルが、自分の知識や情報を発信しているものもあります。
ビジネス目的で利用したい人には、もっとも使い道があるオンラインサロンと言えるでしょう。

人脈作り・交流タイプ

同じ目的を持つ会員同士が交流するプラットフォームで、仲間やビジネスで生かせる人脈を作ることもできます。学生サークルや趣味の集まりのように和気あいあいとしたグループもありますが、起業家同士や個人事業主・フリーランスが集まり、切磋琢磨し合うグループも多い系統のオンラインサロンです。

仲間意識が強く、疎外感が起こりやすい現代人の心の支えやよりどころとして利用する人もいます。本格的にビジネスや人脈のために利用したい人は、オンラインサロンの目的や会員の質、タイプをよく調べてから参加したほうが良いでしょう。

プロジェクト型

同じオンラインサロンの会員同士でプロジェクトを共有、進行していくオンラインサロンもあります。サロン内でプロジェクトを立ち上げ、会員たちが実行していきます。仕事の受発注も活発に行われており、スキルアップや新事業のきっかけ作りにも適したサロンです。

有名人のファンクラブ

芸能人やインフルエンサーといった有名人との交流をはじめ、サロン内だけの独占情報が得られるのが、ファンクラブ型のオンラインサロンです。憧れの芸能人とコミュニティ内で交流でき、普通は聞くことのできない彼らの考え方や業界の内部事情を垣間見ることができます。

会員同士のコミュニケーションも可能ですが、どちらかというと主宰者である有名人の投稿する内容を楽しむサロンです。特にスキルアップやビジネス目的の活動はなく、ビジネス向きではありません。

オンラインサロンに参加するメリット・デメリット

オンライン参加イメージ
ビジネス目的でオンラインサロンに参加することには、メリットとデメリットがあります。様々な目的で利用でき、利便性も良さそうですが、たくさんの人がインターネットを介して集まるため、困ったことが起こるかもしれません。
オンラインサロンを利用したい人は、メリットとデメリットを見極め、リスクを回避しながら参加するサロンを選びましょう。

オンラインサロンを利用するメリット

オンラインサロンを利用するメリットとしては、参加のしやすさとビジネスに活用できる情報や人脈を手に入れやすいことが挙げられます。
オンラインサロンならではのできること、メリットを紹介します。メリットを理解した上で活動することにより、さらにオンラインサロンを生かせるようになるでしょう。

自宅や会社にいながら参加できる

オンラインサロンを利用するメリットの1つ目は、自宅や会社からでも気軽に参加できる点です。もっと広い目で見れば、世界中のどこにいても好きなオンラインサロンを利用できます。

忙しいビジネスパーソンにとって、時間を割いてセミナーや交流会に参加するのは大変なことです。また、感染症の流行の影響で、自由に新しいコミュニティへ参加し、知らない人と出会うことが難しくなっています。オンラインサロンであれば、自分の好きな時間に好きな場所で活動することが可能です。

また、外に出かけることなく参加でき、感染するリスクがなく新しい知り合いを作ることができます。
中にはイベントで対面でコミュニケーションを取れる場を設けるオンラインサロンもあるため、オンラインのみに閉塞感を感じる人は対面できるサロンを選ぶことも可能です。

グローバルに人脈を作れる

オンラインサロンでは、グローバルに人脈を作れることも魅力のひとつです。主宰者も会員も世界中、日本中から集まった人たちなので、自分もその中に参加することで世界中の人と知り合い、ともに切磋琢磨することができます。

グローバルに人材を作れるため、自分とはまったく違った魅力的な人と知り合い、新しいアイデアに触れることもできるでしょう。
また、忙しいビジネスパーソンは、自分の割ける時間も限られています。自分の割ける時間帯が決まっていると、出会える人の層も同じようになってしまいます。

しかし、オンラインサロンであれば、時間に関係なく参加することができるため、自分とは異なる時間軸で働く層の人と無理なく交流することが可能です。

オンラインサロンを利用するデメリット

オンラインサロンは、オンラインならではの不透明性がリスクとなりやすく、その点はデメリットと言えます。特にネット上の交流や交際をこれまでやってきていない人にとっては、注意すべき点が多いでしょう。

会員や主宰者の顔・信用性が見えにくい

オンラインサロンは、すべての手続きや活動、コミュニケーションがオンライン上で行えます。その分、直接会って話合う機会が少なく、会員同士はもちろんのこと、主宰者の顔や人柄も見えにくいものです。
主宰者が有名人ならばともかく、紹介文やチャットでのやり取りでしかどのような人か分かりません。会員も、審査のあるサロン以外では基本的に出入り自由で、どんな人でも利用できます。

そのため、ビジネスでの人脈探しや共同でのプロジェクトの実行などでは、相手が本当に信頼に足る人物か分からず、不安を抱くこともあります。対面できるイベントでもあれば別ですが、基本的には慎重に顔の見えないお付き合いをしつつ、信用性を計っていくしかありません。

人間関係のトラブルの可能性

オンラインサロンでは、顔の見えないお付き合いだからこそ感情の行き違いや温度差によるトラブルが起こりやすいです。距離感を掴めずに、馴れ馴れしくして指摘を受けたり、反対にセクハラの被害に遭ったりすることもあります。

また、オンラインサロンの主宰者の中には会員を自分の思うままに扱おうとする質の悪い主宰者もいます。そのような主宰者のサロンでは、プロジェクトと言いながら自分の仕事をただで働かせたり、オンラインサロン経営の雑用を役割と言って押し付けたりすることもあるようです。

オンラインサロンを主宰するメリット・注意点

PCの前で話す人
自分の気に入ったオンラインサロンが見つからない場合には、自分でオンラインサロンを主宰する手段もあります。自分が主催のサロンであれば、自分の思い描く活動がしやすくなりますが、運営するためには大変さもあります。自分でオンラインサロンを作るメリットとデメリットを知り、他の人のサロンに参加するか、自分で作るかを判断しましょう。

オンラインサロンを主宰するメリット

オンラインサロンを主宰するメリットには、自分の求めるサロンを追求できることが
挙げられます。特に重要かつ難しい人材集めの面で効果を実感するでしょう。また、オンラインサロンを有料にすることで、収入面でのメリットも感じられます。

自分が求める属性の仲間を集められる

オンラインサロンを自分で作れば、自分の求める属性の仲間を効率よく集めることができるでしょう。オンラインサロン開設の際に、「○○の人が成長できるサロンです」「○○の情報交換の場です」と明示することで、興味のある人だけを集めることが可能です。

オンラインサロンでは主宰者がメインになって活動を進めますが、主宰者自身も会員から刺激を受け、情報を得て成長できます。主宰者でありながらも、自分の集めたメンバーとともに仲間として切磋琢磨し、良い出会いを求められます。

情報ビジネスで定期的な収入を目指せる

オンラインサロンは、情報ビジネスを目的として運営していることもあります。会費制にすることで、毎月一定の収入が得られるのもオンラインサロン主宰のメリットです。

自分もサロンで学びたいけれど、提供できる情報やスキルがある人は、月額会費制オンラインサロンを作って、安定収入を目指すのも良いでしょう。
収入も人脈も得られ、情報交換に参加することで新しい情報にも触れられます。

オンラインサロンを主宰する際の注意点

オンラインサロンを作って運営することにはメリットもありますが、注意しなければならないこともあります。オンラインサロンを主宰する際の成否を分けるかもしれないため、始める前に上手く進めていけるかどうか検討してみましょう。

継続的な価値の提供が欠かせない

オンラインサロンはただ配信するだけではなく、会員の満足度を高めたまま継続していかなければいけません。オンラインサロンに集まる人は皆、特別な情報やノウハウの提供、積極的な交流を求めています。

そのため、主宰者は常に情報の提供を行い、会員同士が交流しやすいように気を配ることが必要です。
オンラインサロンは定額制のサービスとなるため、毎月の支払に見合った価値がなければ辞められてしまいます。そんな価値の提供を継続的にしていけるかどうかがサロン主宰の可否を決めるポイントとなるでしょう。

会員同士のトラブルの責任を問われる可能性

オンラインサロンでは、会員同士のトラブルに見舞われることもありますが、主宰者となるとその責任まで問われる恐れもあります。

円滑な運営のためには、常に会員同士のやり取りには気を配り、困っている人がいないか見守ることが大切です。
特に個人情報のやり取りには気を遣い、情報漏洩などのリスクにも目を光らせる必要があります。

まとめ

オンラインサロンは、参加することで有益な情報を得られ、参加者同士が仲間として切磋琢磨しスキルアップを目指せる場です。人脈作りやコミュニケーションの場として、学びの場としてもオンラインサロンをビジネスに利用することができます。

ただし、オンラインサロンは、基本的にクローズドな集まりであり、限られた範囲だからこそ人間関係のトラブルも起こりやすいものです。オンラインサロンに参加する場合には、メリットだけでなくデメリットにも目を向けて、慎重に参加するサロンを選びましょう。

また、主宰する場合も、良好な環境を会員に提供するために継続的な努力が求められます。トラブルの責任も主宰者になると重くなるため、参加か主宰か、冷静な判断が必要です。

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(編集:創業手帳編集部)

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