ChatGPTのGPT-5(ジーピーティーファイブ)はいつ出る?機能・性能は?

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ChatGPTのGPT-5(ジーピーティーファイブ)とは?いつ出る?中止?どうなる?活用方法は?

2022年にChatGPTブームに火がついてから2年が経ち、企業社会のあらゆるところにChatGPTが導入され始めています。そして、現行モデルでもすでに脅威の高性能を誇るChatGPTですが、いまだにその進化はとどまるところを知りません。

そして話題になっているのが、ChatGPTの最新モデル、GPT-5です。いつリリースされるのか、性能はどうなるのかなど、気になる最新情報をお届けします。

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ChatGPTとは?シリーズの進化をまずは把握しておこう

以下、ChatGPTの概要や進化についてご紹介します。

ChatGPTとは

ChatGPTは2022年11月に米OpenAI社がリリースしたチャット形式の生成AIです。文字で要望を打ち込むと、その要望に応じた回答をテキストで返してくれます。

例えば、英語の文章を打ち込んだ上で「日本語に翻訳してください」というと、その英文を和訳してくれます。他にもさまざまな要望に応えてくれます。

生成AIとは、学習したコンテンツから、新たなコンテンツを生み出せるAIのことです。ChatGPTのような文章を中心としたものもあれば、「画像生成AI」と呼ばれる画像生成に特化したものなど、さまざまな生成AIサービスがあります。

ChatGPTには「モデル」という概念があります。「モデル」とは、新しい「バージョン」という程度の意味にとらえるとわかりやすいです。22年11月に一般公開された際には、「GPT-3」と「GPT-3.5」のモデルが公開されました。その後、2023年3月14日にその上位モデル「GPT-4」が公開されました。上位モデルである「GPT4」の方が、「GPT-3」や「GPT-3.5」よりも高性能です。

GPT-3からGPT-4は何が進化した?

ChatGPTは24年3月、最新モデルの「GPT-4」をリリースしました。GPT-3の状態では、一度に2,500文字程度までしか入力できませんでしたが、GPT-4ではまとめて25,000字まで入力できるようになり、大きく性能が向上しています。

また、GPT-3からGPT-4になってできるようになったこととして、「マルチモーダル」になった、ということが挙げられます。GPT-3、GPT-3.5は、マルチモーダルではありませんでした。マルチモーダルとは、ある媒体で入力して、それとは違う媒体で出力することができる、という性質です。例えば、画像を入力して、文章を出力する。音声を入力して、文章を出力する、ということなどができませんでした。GPT-4では、すでに画像を入力して、その画像の意味を文章で説明させる、ということができるようになっています。つまり、マルチモーダルである、ということです。

ChatGPTのGPT-5(ジーピーティーファイブ)とは?いつ出る?何ができるようになる?

ChatGPTの現在(24年4月時点)の最新モデルはGPT-4ですが、かねてから次のモデル・GPT-5のリリースが噂されています。

OpenAIのブラッド・ライトキャップ最高執行責任者(COO)は4月16日、経団連会館で講演しました。その中で、「年内に次のフロンティアモデルをリリースする予定だ」と答えています。この「フロンティアモデル」がGPT-5に当たるのではないか、と見られており、今後の動向に目が離せません。

また、OpenAIに出資し、自社の生成AIサービス「Copilot(コパイロット)」にもChatGPTを搭載させるなど、関係の深い米Microsot社の公式Webサイトに「GPT-5」という文字列が見つかったと「ITmediaNews」が報じました(「米Microsoftの公式サイトに『GPT-』の文字 GPT-4発表から1年 Xで『そろそろ発表来る?』『ただの誤字』などの声)」。

他にも、米メディア「BUSINESS INSIDER」では、「【独自】OpenAI、次世代AIモデル『GPT-5』の今夏発表を計画。顕著な性能向上と関係者」と言う記事の中で、OpenAI社の事情に詳しい2人が、2024年夏にGPT-5のリリースが計画されている、と漏らしたといいます。

様々な憶測が飛び交うぐらいGPT-5のリリースを世の中は待ち望んでいると考えられます。

では具体的にGPT-5となることで、どのような改善が予想されるのでしょうか。

GPT-5では、これまで以上に基本性能が向上する他、よりさまざまな「マルチモーダル」機能が使えるようになるでしょう。

その他にも以下のような事改善の予想が考えられています。

・理解力と応答精度の向上:

言語理解の深さが向上し、より複雑な質問やニュアンスに富んだ会話に対応できるようになることが予想されます。これにより、ユーザーの意図をより正確に捉え、適切な応答を生成できるようになるでしょう。

・マルチモーダル対応:

テキスト・画像だけでなく、音声や動画など他のさまざまな入力形式を扱えるようになる可能性があります。これにより、異なる形式の情報を組み合わせて解析し、より豊かなユーザー体験を提供することができるでしょう。

・パーソナライズとコンテキスト対応の向上:

過去の会話から学習を継続し、個々のユーザーの好みや以前の対話内容に基づいたパーソナライズされた応答を提供する能力が向上することが期待されます。
言語の多様性と包括性の強化:

より多くの言語や方言に対応し、世界中のさまざまな文化や言語のニュアンスを理解することが可能になることが予想されます。

・安全性と倫理的な問題への対応の改善:

プライバシーの保護、偏見の削減、不適切な内容のフィルタリングなど、安全性と倫理性を重視したモデル設計が進むことが予想されます。

ChatGPTのGPT-5などをビジネスに活用する18の方法

ChatGPTのビジネス活用方法のアイデアをご紹介します。

1.カスタマーサポートの自動化

ChatGPTを使用して、FAQの自動応答や顧客からの問い合わせに対する即時対応を実現できます。これにより、顧客満足度を向上させつつ、カスタマーサポートチームの負担を軽減します。特に反復的な問い合わせに対して高い効率を発揮します。

2.内容生成とコンテンツマーケティング

ChatGPTを活用してブログ記事、ニュースレター、ソーシャルメディアの投稿などのコンテンツ作成を自動化することができます。AIは指定されたテーマに基づいて、一貫性のある品質のテキストを生成し、コンテンツマーケティングの効率を大幅に向上させることが可能です。

3.営業とリード生成

ChatGPTを使って潜在顧客との初期対話を自動化し、資格情報のあるリードだけを営業チームに回すシステムを構築できます。これにより、営業チームはより有望なリードに集中できるようになり、全体のコンバージョン率の向上が期待できます。

4.翻訳と多言語サポート

多言語対応が必要なビジネスにおいて、ChatGPTを使用して即座にコンテンツを翻訳し、異なる言語を話す顧客への対応を強化することができます。これにより、グローバルな市場でのビジネス展開が容易になります。

5.教育とトレーニング

新入社員のトレーニングや継続的な教育プログラムにChatGPTを組み込むことで、インタラクティブな学習体験を提供し、従業員のスキルアップを支援します。AIは具体的な質問に対してカスタマイズされた回答を提供することができ、従業員一人ひとりのニーズに合わせたサポートが可能です。

6.プロセスの自動化

様々な業務プロセスにChatGPTを導入することで、文書の作成、データの入力、レポートの生成など、多くの作業を自動化できます。これにより、時間を要するタスクから人間を解放し、より戦略的な業務に集中させることが可能です。

7.マーケットリサーチと消費者分析

ChatGPTを使用して市場のトレンドを分析し、消費者の感情を把握することができます。ソーシャルメディアやオンラインのレビューから得られる生のデータを分析して、顧客のニーズや市場の動向を理解するための洞察を提供します。

8.リスク管理と決定支援

ビジネスの意思決定プロセスにAIを取り入れることで、リスクを評価し、戦略的な決定を支援することができます。ChatGPTは、過去のデータやトレンドからシナリオを生成し、リスク評価の精度を向上させることが可能です。

9.HRと人事管理

採用プロセスの自動化や従業員のフィードバック収集など、人事管理業務の効率化にChatGPTを利用することができます。AIを活用することで、候補者のスクリーニングや面接のプロセスをスムーズに行い、より適切な人材を選出する手助けをします。

10.法務文書の自動生成

契約書や法的文書のドラフト作成にChatGPTを使用することで、法務部門の負担を軽減できます。AIは指定されたパラメータに基づいて文書を自動生成し、法務プロセスの時間とコストを削減します。

11.製品開発とイノベーション

新製品のアイデア生成や開発プロセスの支援にChatGPTを利用することができます。消費者の要望や市場のニーズを反映した製品アイデアをAIが提案し、製品開発の効率を向上させます。

12.顧客体験のカスタマイズ

顧客の過去の購買履歴や嗜好を分析し、パーソナライズされたショッピング体験を提供するためにChatGPTを使用することができます。これにより、顧客の満足度を向上させるとともに、リピート率や顧客ロイヤルティの向上が期待できます。

13.インシデント管理とサポート

ChatGPTをITサポートデスクやインシデント管理システムに統合することで、トラブルシューティング、問題解決のガイダンス、FAQの自動応答などを行うことができます。これにより、問題の迅速な解決をサポートし、ダウンタイムを最小限に抑えることが可能です。

14.クリエイティブな提案とブレインストーミング

広告キャンペーンやマーケティング戦略のアイデア生成にChatGPTを利用することで、クリエイティブな提案やブレインストーミングのプロセスを支援します。AIが多角的な視点からのアイデアを提供することで、革新的なアプローチを促進します。

15.契約管理とリスク評価

ChatGPTを用いて契約書の内容を解析し、リスク要因を特定することができます。また、契約の条件に基づいて、リスク管理のアドバイスを自動生成することで、契約違反のリスクを低減します。

16.エグゼクティブアシスタントとしての利用

ChatGPTをエグゼクティブの個人アシスタントとして使用し、スケジュール管理、メールの自動返信、重要な情報の要約などを行うことで、経営層の負担を軽減します。これにより、役員がより戦略的な業務に集中できるようになります。

17.フィードバックと市場分析

顧客からのフィードバックを収集し、そのデータを解析することで、製品やサービスの改善点を特定します。ChatGPTを使用して、顧客の声を効率的に分析し、市場のニーズに応じた改善策を策定することが可能です。

18.ソフトウェア開発とデバッグ

ChatGPTをソフトウェア開発プロセスに利用することで、コーディングの助けとなり、バグの特定や修正の提案を行うことが可能です。開発者はAIの提案を参考にしながら、より効率的にコードを改善できます。

ChatGPTのGPT-5はいつ出るのか!こうご期待!

以上ChatGPTのGPT-5についてご説明しました。ぜひChatGPTを活用して、あなたのビジネスを飛躍させてみてください。




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(編集:創業手帳編集部)

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