海外のクラウドファンディングは日本とどう違うの?
プロジェクト実現のために知っておきたい日本と海外の違い
(2017/06/13更新)
ネットで、ワンコインから参加できるようになり、近年では日本でも身近になりつつあるクラウドファンディング。「こんなものやサービスを作りたい」「世の中の問題をこんな風に解決したい」と、アイディアやプロジェクトを持った起案者を支援し、そのプロジェクトをかたちにする方法です。
今回は、海外でのクラウドファンディングと、日本のクラウドファンディングの違いについて学びましょう。
この記事の目次
海外の主なクラウドファンディングサービス5選
- KICKSTARTER
- INDIEGOGO
- RocketHub
- Lenddong Club
- Pros Per
アメリカを本拠地としたクラウドファンディング会社で、現在最も注目を集めるクラウドファンディングサイトの一つです。
掲載されているプロジェクトはスマートフォングッズの開発や、はたまた月に無人探査機を送る、といった大規模なものまで多岐に渡ります。
2008年1月からスタートしたアメリカの大手クラウドファンディングプラットフォーム。もともとは映画製作者のために開始されたサービスで、現在はクリエイティブ系や道具製作系がメインです。
案件の総数が14万件を超えており、非常に大きなプラットフォームとなっています。
2010年にアメリカでスタートしたクラウドファンディングプラットフォーム。
写真・フィルム・音楽・小説などのクリエイター関係のプロジェクトが多いことが特徴です。
プロジェクトを一流ブランドや企業の担当者が監修するサービスがあるため、日本のクリエイターからも人気があります。
アメリカでもっとも大きなソーシャルレンディングの会社。
ニューヨークの証券取引所に上場している企業で、主なファンドが消費者ローン、無担保ローンの投資ファンドを取り扱っており、信頼度と安定感ともにナンバーワンのサービスだと言えます。
アメリカのソーシャルレンディングサービスで、レンディングクラブと双璧を成す人気サービス。こちらもサービス規模、認知度ともに信頼度の高いものになっています。
消費者ローンの投資ファンド・不動産と購入、事業立ち上げなどの融資が中心で個人同士での融資のし合いがメインとなります。
海外のクラウドファンディングを利用するメリット
- 調達額が大きい
- 手数料が安い
日本でのクラウドファンディングは、国内からの資金調達を目的としたサービスが多いのが特徴です。それに対して、海外クラウドファンディングは、世界を市場として資金調達をすることができます。世界から注目されるので、プロジェクトが支持されたなら、非常に大きな資金を調達できる可能性があります。
海外クラウドファンディングは、支払う手数料が日本よりも安い場合が多いです。
日本の代表的なプラットフォームは手数料を20%近くに設定している場合が多いのですが、海外のプラットフォームKICKSTARTERやINDIEGOGOは5%です。
クラウドファンディングを利用する際には、このような点も意識して見てみましょう。
海外クラウドファンディングを使用する際の注意点
海外のサービスなので、日本語以外の言語でやり取りをしなければなりません。当然、ある程度の言語理解力がないと、互いの認識不足や、行き違いが起きることもしばしば。
さらに、海外クラウドファンディングは、調達資金を受け取るために海外の銀行口座を作る場合があります。
また、前述したメリットの部分で「調達額が大きい」ことを挙げましたが、プロジェクトの支持率によって金額が大きく変わります。こういったリスクを考えながら海外クラウドファンディングを利用するべきでしょう。
まとめ
日本と海外のクラウドファンディング。資金面や調達できる額など、両方ともに魅力があります。ですが、支援者が支援したくなるのは「根拠と熱意があるプロジェクト」だということは、忘れてはいけません。
プロジェクトを考えている方は、思い描いているゴールに対して、どちらが上手く利用できそうか、をしっかり考えて選んでいきましょう。
(執筆:創業手帳編集部)
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