ChatGPTで画像生成する方法とは?プロンプトのコツや注意点を解説
ChatGPTの有料プランなら画像生成も可能
ChatGPTの有料プランでは画像を生成できます。
画像生成を活用すれば、頭の中で思い描く理想的な画像を簡単に作り出すことが可能です。
著作権への配慮は必要ですが、AIによって生成された画像はWebコンテンツ用の素材や広告用画像などビジネスに活用できます。
そこで今回は、ChatGPTの画像生成の特徴や使い方・プロンプトのコツ、注意点について解説します。
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この記事の目次
ChatGPTで画像生成「DALL-E3」の特徴とは
ChatGPTでは、DALL-E3(ダリ・スリー)と呼ばれる画像生成モデルによって、指示内容(プロンプト)に基づいた画像を生成できます。
DALL-E3は、有料プランへの加入で利用できるGPT-4で使える機能です。
DALL-Eは、バージョンアップを繰り返し進化しています。E3では、プロンプトの細かなニュアンスまで理解することが可能です。
そのため、複雑な指示も正確に解釈して精度の高い画像を生成できます。
高品質かつ多様な画像を生成できるので、うまく活用すれば画像作成やデザインの工程の効率化につながることが期待されています。
なお、有名人などの名前を含むリクエストや、実在するアーティストに寄せた画像を生成するリクエストを拒否することで、フェイクニュースでの悪用や著作権侵害の対策を講じています。
ChatGPTで画像生成する手順
ChatGPTを使って画像を生成するにあたって、アカウントの作成やプロンプトの入力・調整といった工程が発生します。ここで、ChatGPTで画像を生成する手順を紹介します。
1.ChatGPTのアカウントを作成する
まずはChatGPTにアクセスして、アカウントの作成が必要です。公式サイトの「Start now」をクリックし、さらに「アカウント作成をする」をクリックします。
アカウント作成には、以下の方法があります。
-
- メールアドレスから登録
- Googleアカウントから登録
- Microsoftアカウントから登録
- Appleアカウントから登録
Google・Microsoft・Appleのいずれかのアカウントがあれば、使うアカウントを選択するだけでスムーズに登録することが可能です。
メールアドレスから登録する時は、パスワードを設定すると確認メールが届きます。
メール内の「メールアドレスの確認」をクリックし、アクセスしたページで必要事項を入力すればアカウントの登録は完了です。
2.有料プランに加入する
画像生成ができるGPT-4を利用するためには、有料プランへの加入も必要です。ChatGPTにログインすることで、アカウントのアップグレードができます。
有料プランには、以下の種類があります。
プラン名 | 料金 | 対象 |
---|---|---|
Plus | 月額20ドル | 個人向け |
Team | 月額25ドル | 中小企業・プロジェクトチーム向け |
Enterprise | 企業による | 大規模法人向け |
※2024年9月時点の料金
料金プランは目的や規模に合わせて適したものを選んでください。支払い方法はクレジットカードで、カード情報の入力が必要です。
Googleなどのアカウントからログインしている時は、アカウントに保存された決済情報を使用できます。
3.プロンプトを入力する
有料プランに加入したら、チャットを開始して画像生成を始めます。チャットを始める時には、言語モデルはGPT-4を選択します。
なお、GPT-3.5はDALL-E3による画像生成には対応していないので注意してください。
チャットを開始したら、生成したい画像を詳細に説明したプロンプトを入力して送信します。
複雑なプロンプトであれば画像生成に時間がかかってしまうかもしれませんが、簡単なものであれば数十秒~1分程で生成することが可能です。
プロンプトでは、画像サイズも指定できます。なお、対応している画像形式は、2024年9月時点ではPNG形式のみです。
4.プロンプトを調整し、希望する画像を生成する
一度の指示だけでは、希望する画像が生成されない可能性があります。そのため、プロンプトを調整してブラッシュアップしていきます。
プロンプトを調整する時は、さらに具体的な詳細を追加したり、画像生成の不安要素となっている部分を削除したりすることが有効です。
プロンプトの調整と出力を繰り返すことで画像の精度は上がっていくため、理想の画像が生成されるまで試してみてください。
画像生成におけるプロンプトのコツ
ChatGPTで求める画像を作るためには、いかにプロンプトをうまく書けるかが重要です。
プロンプトを入力する時のコツを押さえることで、理想に近い画像生成が可能となります。
ここで、画像生成におけるプロンプトのコツを紹介します。
詳細な指示を出す
画像の主題・シーン・雰囲気・画風・構図・色合いなど具体的な指示を出すことで、AIは意図を正確に解釈しやすくなり、イメージに近い画像を生成することが可能です。
例えば、「水彩画タッチで、青空の下、公園でピクニックをして楽しそうな3人家族」という指示を出せば、具体的なビジュアルで画像を生成してくれます。
プロンプトの内容が抽象的だとイメージとは異なる画像が生成されるため、注意してください。
生成される画像サイズは、指定しない限り1024×1024で出力されます。
そのため、使用する目的に合わせて画像サイズ(ピクセル単位)も事前に指定してください。
また、排除したい表現があれば「○○は書かないでください」というようなネガティブプロンプトを追加しましょう。
1回で完成させようとしない
1回のプロンプトの送信で完璧な画像を生成することは難しいかもしれません。理想に近い画像を生成するためには、修正を繰り返すことがポイントです。
ChatGPTでは、ある程度のチャットのやり取りを記録しているため、前回の指示に追加や削除といった修正指示を出して、画像生成することが可能です。
生成された画像がイメージと異なったり一部修正が必要になったりした時は、プロンプトの内容を工夫して精度を高めてください。
ChatGPTを活用して的確なプロンプトを作成してもらう
プロンプトが苦手な人は、プロンプトをChatGPTに提案してもらうことができます。
チャットで「○○○○(テーマ)の画像を生成するためのプロンプトを考えてください」などの質問をすると、プロンプトの例文やアドバイスを提案してもらうことが可能です。
AIによって的確なプロンプトを作成してもらえるので、自分では思いつかなかった描写・シチュエーションの画像を生成できます。
なかなかプロンプトが思いつかない時やプロンプトの調整がうまくいかない時には、ChatGPTを活用してみてください。
英語で入力したほうが精度が上がる場合もある
ChatGPTは日本語に対応していますが、画像生成のプロンプトは英語で入力したほうが正確に指示を伝えられる可能性があります。
もともと、ChatGPTが得意な言語は英語であるため、特に複雑な描写の画像生成では英語で入力しましょう。
英語が苦手であれば、日本語のプロンプトを翻訳機やChatGPTに英文に翻訳してもらってから、画像生成の指示を出してみてください。
プロンプトは1文にすべての内容を詰め込むのではなく、文章をいくつか分けてプロンプトを作成することがコツです。
プロンプトを分けることで、ChatGPTが正確に内容を理解し、指示に基づいた画像を生成しやすくなります。
ChatGPTで画像生成する時の注意点
ChatGPTで画像生成をする時の注意点は以下のとおりです。
データやサイズに制限がある
ChatGPTの画像生成できるデータ形式とサイズに制限があります。2024年9月時点で対応している画像形式はPNG形式のみです。
対応している画像サイズは、1024×1024(正方形)・1792×1024(横長)・1024×1792(縦長)の3つです。
上記以外のサイズで利用したい場合、ダウンロード後にトリミングや縮小といった加工が必要になります。
なお、対応するデータ形式や画像サイズは、今後追加される可能性があります。そのため、ChatGPTの最新情報をチェックしてください。
メッセージ送信の上限回数に気を付ける
ChatGPTで画像生成する時は、メッセージ送信の上限回数にも注意してください。GPT-4のメッセージ送信回数の上限は、3時間あたり40回です。
ただし、Enterpriseプランのみ送信回数に制限はありません。
メッセージの送信回数を制限している理由は、サーバーの負荷を軽減するためです。
無制限で送信できるとサーバーに負荷がかかり、応答速度や出力の品質が低下する可能性があります。
また、場合によってはサーバーがダウンして、ChatGPTが長時間利用できなくなるかもしれません。
サーバーの負荷を集中させないために、送信回数の制限があることを念頭に置いて画像生成を行ってください。
不適切なコンテンツは生成できない
プロンプトに不適切な内容が入っていると、ChatGPTでは画像生成できません。
リクエストを拒否される表現には、差別や暴力、性的など社会的・倫理的に問題となる表現が挙げられます。
また、社会的・倫理的に不適切なコンテンツは、法的問題の発生やブランドイメージを著しく低下させるリスクがあるので、画像生成を利用する時は注意してください。
ほかにも、著名人や著作権に関するワードもNGプロンプトと扱われます。画像の悪用や著作権侵害を回避するための対策です。
一時的に利用できなくなる場合もある
メッセージの送信回数の上限を超えていなくても、画像生成機能が一時的に利用できなくなることがあります。
一時的に利用できなくなるケースとは、主にアクセスが集中してサーバーに混雑が発生した時です。
夕方から夜にかけてChatGPTの利用者が増える傾向にあり、リクエストの送信回数が一気に増えることで、サーバーに負荷がかかります。
そのため、ChatGPTにアクセスしにくくなったり、重くて動作不良を起こしたりする確率が高くなります。
一時的な障害であれば、時間を空ければ利用できるようになるかもしれません。サーバーの混雑を避けたい時には、早朝や深夜など利用者が少ない時間帯を狙うのが効果的です。
時間が経っても解消されない時は、OpenAIのSNSアカウントのチェックやサポートに問い合わせて、障害の状況を確認してください。
ChatGPTで生成した画像の著作権・商用利用
ChatGPTで生成した画像を利用するにあたって、著作権や商用利用についても確認しておくことが大切です。
ここで、生成した画像の利用に関する注意点を紹介します。
ChatGPTで生成した画像は商用利用OK
ChatGPTで生成されたコンテンツの所有権・利益はユーザーにあるため、基本的に商用利用は問題ありません。
ただし、商用利用するためにはOpenAI社の利用規約に従い、法律を遵守する必要があります。
ユーザーは生成したコンテンツに対して責任を持ち、適用法・利用規約に違反しない範囲で利用することが求められます。
ChatGPTで著作権侵害を防ぐためには?
ChatGPTの画像生成は商用利用が認められていますが、著作権を侵害する画像は例外です。
著作権を侵害するような画像は、著作者から訴訟される可能性があります。そのような事態を回避するためにも、著作権侵害を防ぐ方法を紹介します。
プロンプト自体に著作権がないか確認する
ChatGPTにプロンプトを入力した時に、その内容に著作権に関わるワードが入っていないか確認してください。
DALL-E3では、基本的に著名人や存命するアーティストなど特定のワードはブロックされます。
また、既存作品をそのまま模倣したような画像も著作権侵害に当たります。
有名な作品のタッチや構図などを参考にすることは問題ありませんが、あきらかに類似するような画像が生成されるプロンプトは避けてください。
オリジナル要素を取り入れる
ChatGPTで画像生成する時は、オリジナル要素を取り入れることが大切です。特に他の著作物を参考にする場合には、模倣を避ける必要があります。
独自の視点や解釈をプラスして、オリジナルの画像を生成してみてください。
プロンプトを入力する時は、自身のアイデアを具体的に盛り込むことで、独自性のある画像を生成できます。
生成した画像が著作権を侵害していないか調べる
画像生成後も、画像が著作権を侵害していないか調べてください。ChatGPTは、多くの著作物を学習した上で、ユーザーの指示に従った画像を生成します。
送信したプロンプトに著作権に関するワードが含まれていなくても、画像内に著作物を含んでいる可能性があります。
そのため、意図せず著作権を侵害しないためにも、生成した画像に著作物が含まれていないか入念に確認することが大切です。
規約を定期的に確認する
ChatGPTの利用規約は定期的にチェックしてください。現状は画像などコンテンツの生成者に権利が帰属され、商用利用できます。
しかし、利用規約が更新されれば、商用利用に制限がかかる可能性があります。
また、生成AIの普及に合わせて、日本や海外で法律が整備されることがあるかもしれません。
その場合、ChatGPTの利用規約だけではなく、日本や海外の法律にも考慮して生成した画像を使う必要があります。
利用規約はどのようなタイミングで変更になるかはわからないため、定期的にチェックするようにしてください。
まとめ・ChatGPTでハイクオリティな画像を生成してみよう!
ChatGPTのDALL-E3は指示内容に対する理解力が高く、高精度な画像を生成できます。
生成した画像はWebサイトや広告の素材、動画のサムネイルなどあらゆるコンテンツに活用することが可能です。
なお、高精度な画像を生成するためには、抽象的な表現は避け、具体的に画像のイメージを指示することがポイントです。
著作権の侵害に注意しつつ、ChatGPTをうまく活用して、ハイクオリティな画像を生成してみてください。
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(編集:創業手帳編集部)