笑点、宝塚から学ぶ、宣伝だけで終わらない”愛される”Facebook記事投稿術
絶対マネしたい専門家イチオシのFacebookページを一挙公開!
(2016/05/20更新)
SNSを運営し、ファンを増やしていくためには地道な投稿が不可欠ですが、どんな記事を投稿したらよいのか毎回頭を悩ませる企業も多いのではないでしょうか。そうした時に著名なFacebookアカウントの運営方法はとても参考になります。
そこで専門家が絶賛するFacebookページをご紹介します。
この記事の目次
制作の裏側が楽しめる「笑点」
ここで紹介する秀逸なFacebookページの中でも最もおすすめなのが演芸バラエティ番組「笑点」のページです。
番組を視聴するだけでは知ることができないエピソードや次回の放送を盛り上げるような投稿、出演者の日常を切り取って伝えています。
番組宣伝的な嫌らしさを全く感じさせることなく番組の面白さを簡潔に紹介し、ファンの期待感を高めています。
ファンは番組の結末をコメント欄で予想しあって、盛り上がっています。
写真の使い方や文章の書き方は学ぶべき点が多いので、どんな投稿をすればいいのか悩んでいる方にはぜひ参考にしてください。
ファンの熱い思いが伝わる「宝塚歌劇」
投稿を充実させ、ページが人気になるほど運営側の手間がかかってきます。
そんなときに参考にしたいのが宝塚歌劇のページです。
宝塚歌劇の投稿は、公演・イベントの告知やグッズの紹介などオーソドックスな内容です。
笑点のような公演の裏話や出演者の舞台裏などのエピソードは盛り込まれていませんが、宝塚歌劇らしい華やかな写真を掲載しており、ファンには写真を見ているだけで楽しめる内容となっています。
1投稿につき30〜40のファンのコメントが付き、ファンは公演の感想や応援している出演者への思い、さらには要望や苦情など、様々なコメントを寄せています。
熱いメッセージを投稿するファンのコメントは読んでいるだけで楽しく、運営側との交流というよりは、ファン同士で思いを高めあうことに成功しています。
ファンのライフタイムバリューを高める「福音館」
児童書を扱う老舗出版社福音館のページも宣伝意図ではなく、書籍の背景に関するエピソードを丁寧に記載している投稿が多く、読むと思わず買いたくなります。
ファンの頭の中でその物語への想像力が膨らみ、物語の背景について知識を深めることでファンのライフタイムバリューを高めています。
また、福音館が発行している育児情報誌「母の友」や小学生向けの月刊誌「たくさんのふしぎ」公式Facebookページとも連携しており、記事をシェアすることで、双方のファンが流入するよう促進しています。
古くから読み継がれている優れた児童書を出版する同社だけに、コメント欄ではファンが子供のころ読んだ本のことでたびたび盛り上がり、とても活気があります。
一番大事なのはファンに楽しんでもらうこと
3つのFacebookページに共通しているのは、ファンに楽しんでもらうことを第一に考えて運営しているということです。
ユーザーは、SNSで仕事として義務感を持った人間が「宣伝」として「人を動かしてやろう」と投稿される記事を敏感に見抜くようになっています。
そのため、一方的に宣伝を押し付けるような投稿ではファンの共感を得ることは難しくなっています。
今は、読む側にどう楽しんでもらうか工夫している投稿が共感を得る時代で、宣伝手段に利用するのはSNSの本質ではなくなりつつあるのです。
また、ご紹介した3つのページとも人気アカウントだけに、たくさんのコメントが寄せられるため、運営者側からは返信していません。
居心地の良いコミュニティを荒らされたくないとの思いを持つファンが大半のため、運営側が交流できなくても、ファンはポジティブなコメントを活発に投稿してくれるのです。
運営側が頻繁に記事を投稿して好意的なファンを獲得できれば、ファンは良心的に振る舞ってくれるということがご紹介したページからもわかります。
このように、SNSの人気が出すぎてしまうことが予想される場合、全く返信しないという選択肢もあります。最初にきちんと方針を決めておくことが重要です。
SNSをどのように活用していくかなど、テーマを設けて運用していくことでユーザー理解を深めていきましょう。
(監修:株式会社 BOKURA 代表 宍戸崇裕(ししどたかひろ) )
(編集:創業手帳編集部)