潜入取材! PR TIMES 主催の広報勉強会に学ぶプレスリリースの極意【前編】
PRTIMES主催の広報担当者向け勉強会に潜入取材をした。非公開のセミナーの全容がここに。
プレスリリース配信サービスの最大手 PR TIMES 社が主催する「広報勉強会」がある。
不定期で開催されているという情報を入手したが、PR TIMES のサービス利用者が対象で、一般公開されていない。今回、創業手帳 編集部は PR TIMES 社のご厚意で取材の許可をいただいた。広報担当者はぜひ参考にしてほしい。
開催概要
いま求められる理想の広報とは? エステー・フリークアウトに学ぶPR基礎セミナー
・日時:2015年4月17日(金)14:00~15:30
・場所:東京都港区赤坂4-15-1 赤坂ガーデンシティ18F ベクトルラウンジ
・定員:80名
・主催:株式会社PR TIMES
【講演内容】
・第1部:事業内容、広報体制、広報部のミッションについてのご紹介
・第2部:広報/PR座談会「これからの広報について」
エステー株式会社 広報部 部長 中村吉美氏
株式会社フリークアウト 取締役COO 佐藤裕介氏
モデレータ:株式会社PR TIMES 千田英史
会場の様子
会場に到着し、受付を済ませてセミナールームに入ると、中央に大きなモニターと来場者用の椅子が綺麗に並べられていた。スタイリッシュなカフェのような空間に驚かされた。
講演の開始時間が近づくにつれて空席は減り、始まる頃にはほぼ満席に近い状態に。勉強会の人気の高さがうかがえ、期待が高まる。
第1部:事業内容、広報体制、広報部のミッションについてのご紹介
■開催背景
時間になると、PR TIMES 社の司会者の挨拶とともに、スムーズに勉強会が始まった。
今回の勉強会を開催した背景をまとめると以下3点とのことだった。
・「情報交換できる広報担当者向けのコミュニティがほしい」という声がある
・「デジタル戦略PR」が重要と考える企業は8割に上る(PR TIMES 社調べ)
PR TIMES 社は実際の利用者の声とデータをもとに、勉強会を開催しているとのこと。企業の広報担当者からすればありがたい限りだ。また、他の企業の広報担当者との交流を通して、横のつながりを作ることができる場と考えても貴重な機会と思われた。
■プレスリリースについて
続いて、プレスリリースに関するレクチャー。プレスリリースの定義は、「企業などの組織体が報道関係者(メディア)に対して発表する、対外的な報道資料」とのこと。ただ、重要なのは、近年、広報のあり方が大きく変化しているということだそうだ。
昔は広報発表といえば、広報担当者がメディアの記者へ広報資料を渡し、メディアから世の中へ広く情報発信をするスタイルが主流だった。
近年では、広報資料や企業情報が、PR TIMES 社が提供する配信サービス等によって、直接的に生活者(消費者)にも届くようになっている。言い換えれば、企業側は、よりスピーディーに世の中へ情報発信できるようになっているということだ。
さらに、情報流通経路の多様化(モバイル化)も相まり、これからは、より戦略的に情報発信について考える必要があるという話に思わず頷いた。
■PR TIMES活用意図・成果事例
続いて、PR TIMES の活用意図や成功事例の紹介。まとめると、次の6つに集約される。
2.検索ユーザーとコンタクトポイントの創出
3.ニュースアプリ・キュレーションメディア掲載
4.SNSで言及数増加
5.Webサイト集客
6.マスコミ招致
あわせて、プレスリリースやニュースがどのような媒体やデバイスで見られているかについての情報提供もあった。モニターに映し出された時系列のデータから、明らかにスマートフォンに移行していることが分かった。
さらに、プレスリリースを掲載する側のメディアに所属する記者もスマートフォンを活用するシーンが増えているとのこと。
このことは、広報資料をスマートフォンを含めたマルチデバイスで見ることができるか、あるいは、広報資料へのアクセスがスマートフォンでもしやすいか、ということが今後の広報活動のポイントの1つになっていることを示している。
以上が第1部の内容である。
今回のメインコンテンツである第2部「エステー株式会社 × 株式会社フリークアウト」のトークセッションは、【後編】でお伝えする。
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(取材協力:株式会社 PR TIMES)
(編集:創業手帳編集部)
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