花屋の開業手帳

  • 様々な品種の花や生活レベルの向上により、花のある生活を楽しむ消費者が増え、また花を送るという習慣が根付いてきました。
    しかし、1世帯当たりの切り花の年間消費支出金額は、ここ数年低迷しているようなのです。
    この理由として生花小売業界はスーパーやホームセンターなどでも購入が可能となっており、競合環境が激しくなっているからです。
    経済産業省の商業統計によると、花や植木小売業の年間販売額、商店数はここ近年で減少化しています。
  • 今後、花のある生活に慣れた消費者が生花小売業に何を求めるのかを考えると、品質の高い商品をより安く供給し、サービスが充実している店を選ぶと考えられます。
    つまり花屋が生き残るためには、消費者を増やし且つリピート率を上げ、消費者を手放さないようにする工夫が必要なのです。

1.開業にあたって必要な手続き

花屋開業にあたっては、とくに必要な許認可は必要ありません。
一般の開業手続きとしては個人であれば税務署への開業届等が必要です。
法人であれば、必要に応じて、健康保険・厚生年金関連は社会保険事務所、雇用保険関連は公共職業安定所、労災保険関連は労働基準監督署、税金に関するものは所轄税務署や税務事務所にて手続きをする必要があります。

2.開業にあたっての留意点・準備

1)立地

生花店の売上は、立地条件と集客する住人の生活レベルにより大きく左右します。
生花店の集客範囲はそれほど大きくないといえますので、駅周辺や商店街、住宅地でも人通りがあるところに立地することが望ましいです。
そして集客する消費者が何を求めているかにより、取り扱う商品の品揃えどのようにするか、充実させるのか、専門性を出すようにするのかを決め、これに合わせた価格を考える必要があります。
そのためには、事前にターゲットとなる消費者がどのような生活レベルなのか、生活サイクルはどうなのか、年齢層はどうなっているかを具体的に把握する事が重要です。

2)開業後はライバル店との差別化、顧客の固定化

具体的にはセンスのよい花束、花かごのアレンジメント技術やラッピング技術など、店員の技術力を上げることが必要となります。
加えて花を扱うプロとして家庭での手入れ方法やアレンジのアドバイス、フラワーアレンジメント教室を開催し地域に密着する工夫をしたいところです。
そして、開業時当初から顧客リストづくりを行ない消費者が何を求めているかを常に把握することも重要です。
顧客リストには、氏名・性別・年齢・住所・電話番号、購入年月日・購入商品・購入目的・購入金額などの基本的な項目を分かる範囲で記入し、必要があれば順次項目を増やしていくようにしたいところです。

3)イベント情報

そして、この顧客リストを使用しイベント情報の発信といったことも必要です。
仕入れは、できるだけ自店の登録している生花市場で買受人としてセリに参加し、できるだけコストを抑えるようにしなければなりません。
また生花市場は複数登録して仕入れ先を分散させることも必要です。
生花の需要月は、12、3、8、9、5月に集中しています。
この理由は仏事(彼岸、盆)、祭事(クリスマス、母の日)があるためです。
そのため、商品構成や仕入れの際は、とくに季節性や行事などをよく考慮する必要があります。
ディスカウント店では生産者からの直接購入や直輸入を積極的に行なうことによって流通経路を短縮して仕入れコストを落とすことを実現しています。
そのため低価格大量販売では勝負にならないため、花屋は花屋にしかできないことで勝負をしたいです。
例えば品質の良い希少種を取り扱い、特徴のある花をセンスよくラッピングするなどで、他店が真似できないような差別化を考えた方がはるかに良いと考えます。

3.必要資金例

準備中

4.ビジネスプラン策定例

準備中

5.入っておくべき保険

準備中

6.必要になる契約書

準備中

小売店に関するお店ごとの開業手帳

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