携帯で充分?創業時に“固定電話”があったほうがいい理由

創業手帳

固定電話のメリットと契約の流れをわかりやすく解説

(2019/06/12更新)

創業時、固定電話はあったほうがいい? それとも携帯で大丈夫?

創業手帳の創業相談で、よくこんな質問が寄せられます。インターネットが普及した現代において、純粋に連絡の手段としてはスマホで事足りる場合も多いでしょう。実際に、連絡先に携帯電話を設定する創業者も少なくありません。

ただ、「連絡には携帯で十分だから」という理由で、安易に各種手続きを携帯の番号で登録してしまうのは尚早です。実は固定電話を引くことには、連絡手段以外でもさまざまなメリットがあるのです。

今回は、創業したてでも、あえて固定電話を契約しておくべき理由と、設置の方法について解説します。メリットとポイントをしっかりチェックした上で、固定電話の要不要を判断する参考にしてみてください。

固定電話があることのメリット

もちろんですが、固定電話を引くには費用がかかります。コストを考えると引かないほうが良いのでは、と判断する方もいるかもしれません。

一方で、固定電話を引くことによって生まれる、事業を進める上での見えないメリットもあります。これらが、費用面以外の部分でコスト削減につながるのなら、固定費を払ってでも固定電話を導入する価値は十分にあります。まずは、主なメリットを5つ紹介します。

社会的信用の向上につながる

まず固定電話を引くことで、社会的信用が向上する、という点が挙げられます。なぜ信用につながるのかというと、固定電話があることで事務所があることを示したり、事業として腰を据えて運営している、という一種の判断基準になるからです。

さらに、ちゃんとした連絡先がある、ということは顧客や取引先にとって一つの安心材料にもなります。銀行融資を受ける時、法人カードを作る時、ビジネス・ローンの審査などでも固定電話のある無しがチェック項目になっている場合もあります。

手続き変更の手間が少ない

登記や、口座の開設などの手続きには、電話番号が必要です。携帯電話の番号でも法人登記などすることはできますが、携帯電話の番号はしばし変わる可能性があります。もし、番号を変更した場合、電話番号を登録したサービスや機関に、変更のための書類を提出したり、手続きしなおさなくてはならないという負担が増えます。

固定電話の番号ならば、一度取得してしまえば、頻繁にオフィスを引っ越しするなどしない限り、変わる機会はあまりありません。結果として、携帯電話に比べて、余計なコストがかかる可能性が低いと言えるでしょう。

FAXを使える

最近企業のペーパレス化を進める動きが広がっていますが、ビジネスの現場ではまだまだFAXが現役で使われています。

自分たちが使う予定はなくとも、取引先がFAXを利用している場合もあります。
もし創業時にFAX端末を導入せずにFAXを受信しようと考えると、インターネットFAXという、FAXを電子メールで受け取ることができるサービスを利用する必要があります。しかし、インターネットFAXは、固定電話のFAXと比べてランニングコストが高い傾向にあります。

固定電話を設置しておけば、いざというときにより安価な固定電話のFAXが導入できるというのはメリットです。

タウンページに無料掲載できる

タウンページはNTTが発行する、業種別電話帳です。NTTの電話加入者には、地域に対応したタウンページが、必ず1冊配布されます。NTTの電話回線を契約した法人は、このタウンページに無料で掲載されます。

つまり、無料で、その地域のNTT電話加入者のすべてに社名を宣伝できるということです。特に地域密着の業種であれば、思ってもみなかった+アルファの宣伝効果があるかもしれません。

プライベート・仕事用の棲み分けがしやすい

ビジネスを始めると、コスト削減の観点から個人の連絡とビジネス用の連絡を同一の携帯端末で対応する、ケースも多いでしょう。

この場合、プライベートの番号を、ホームページなどに掲載することになったり、個人の携帯電話に仕事の電話が一日中かかってくる、という状態になるケースが多く、プライベートと仕事の線引を意識する必要があります。これが積み重なると精神的な負担になるかもしれません。

一方固定電話を持っていれば、ビジネス用の連絡と個人の連絡の棲み分けがしやすいというメリットがあります。

固定電話を設置するために抑えておきたいポイント

固定電話には、昔ながらの“NTT加入電話”や、“光IP電話(0ABJ-IP電話)”などいくつか種類があります。NTT加入電話は専用の電話回線を使いますが、光IP電話はインターネット回線を利用して通話を行います。

今の時代であれば、ほとんどのオフィスにはインターネット回線を引くと思います。結果として、固定電話を設置するなら光IP電話を契約する場合が多いと思われます。光IP電話の設置について簡単に解説していきます。

光IP電話とは

光IP電話は、インターネット回線を利用する固定電話です。たとえば電話番号は、市外局番(東京03、大阪06)が割り当てられ、通話品質もNTT加入電話と同等か、それ以上となっています。費用の面でも、NTT加入電話より、基本料金や通話料金が安い傾向があります。

さらに、NTT加入電話には、設置費用として3万円超がかかってきますが、光IP電話は、インターネット回線を使うので、このコストをカットすることができます。

法人向け光IP電話にはビジネスに役立つオプションが豊富

光IP電話には法人向けのサービスもあり、ビジネスに役立つ様々なオプションがついてきます。

  • 相手の電話番号を表示する機能
  • キャッチホン
  • 携帯電話への転送サービス
  • 非通知の自動音声対応
  • 迷惑電話の自動音声対応

また、同時通話数を増やすオプションを安価でつけることができるので、事業の規模が大きくなってきても対応可能です。

契約・設置の流れ

光IP電話はインターネット回線を使用します。
なので、契約・設置は、インターネットの契約・設置と同じプロセスを辿ります。

  • Webからインターネットの契約の手続きをする
  • 同時に光IP電話の契約の手続きもする
  • インターネット回線の開通工事をしてもらう
  • 光IP電話用の機器を設置してもらう
  • 自身で用意した電話機を接続する
  • 機器の設定をする

以上で完了です。設置までの流れも非常にシンプルで使いやすいです。
事前にインターネット回線が引かれていれば、後から契約することも可能です。その場合は、ウェブから光IP電話の追加契約をするだけで利用できます。

まとめ

固定電話を持つことで、会社の信用をアピールするポイントになったり、連絡手段以外の部分で様々な効果を期待できます。携帯電話をそのまま使う場合に比べて導入の初期コストはかかりますが、長期的に見ればそのコストに見合うメリットを享受できることでしょう。特に開業にあたって事務所を構える予定がある人は、開業前に固定電話開通の手続き方法の確認など、しっかりとチェックしておきたいところです。

関連記事
個人事業主や少人数事業者は必見!電話秘書代行と電話転送でバーチャル秘書室をつくろう!
効率よくオフィス環境を整えるには?

(編集:創業手帳編集部)

読んで頂きありがとうございます。最新号の創業手帳(冊子版)も併せて読んで見て下さい。

この記事のコメント

この記事に関連するタグ

創業時に役立つサービス特集

リアルタイムPVランキングトップ3

カテゴリーから記事を探す

創業手帳冊子版(無料)