年末商戦を勝ち抜くためにやっておきたい4つの準備

創業手帳

年末商戦成功の秘訣は「スケジュール調整」にあり

(2017/11/14更新)

12月にはクリスマスや年始の準備など大きなイベントがたくさんあります。この時期を大きな商機として力を入れている企業も多いのではないでしょうか?
そう、年末商戦です。
しかし、年末商戦で売上を立てるためには、しっかりとした準備をしないといけません。
では、具体的にはどのような準備をするのが効果的なのでしょうか。今回は、年末商戦における4つの準備について考えてみましょう。

年末商戦は、いつからいつまで?

年末にはクリスマスやお歳暮、忘年会など、さまざまなイベントがあります。年末商戦はそのイベントを商機とするものです。
また、冬のボーナスとも重なるため、12月15日~12月31日を年末商戦の時期だと考えるのが一般的となっています。

ですが、「年末だから」と悠長に構えていると、せっかくのビジネスチャンスを逃してしまうかもしれません。実際に、小売店各社で年末セールの前倒しを行なっているところもあります。
年末商戦を優位に進めるために、早めのスケジュールでの販売戦略を立てるというのも効果的でしょう。

年末商戦はリピーター対策が重要!

年末商戦の時期には、通常期には来ない顧客層が商品・サービスを求めてきます。つまり、年末商戦は新たな顧客層のリピーターを獲得するのにビッグチャンスです。

しかし、当たり前のことではありますが「新規顧客を獲得すれば、そのままリピーターになる」というわけではありません。商品・サービス・業態に応じたリピーター対策を考えましょう。

年末商戦の準備はいつから始める?

年末が商戦期として定着している業界では、11月中旬には準備を開始している企業が多いようです。
長年に渡って年末商戦を行ってきた業界が11月中旬に準備をはじめているということは、「その時期を目安にして準備をしないと間に合わない可能性が高い」ということになります。
早めに準備をはじめておけば、年末商戦シーズンのときに集中して販売していくことができるでしょう。

年末商戦のためにやっておきたい4つの準備

では、この年末商戦を有意義なものにするためにはどのような準備をすればいいのでしょうか。
基本となる4つの準備について個別に説明していきます。

去年の成功例・失敗例を調査する

まず、年末商戦の準備をする際にやっておきたいのが、過去の結果を分析することです。
去年の取り組みがどんな要因で成功(失敗)したのかを分析することで、今年の計画に活かすことができます。
また、今回がはじめての年末商戦だとしても、同じ業界の年末商戦における取り組みを分析することで成功例・失敗例がある程度わかります。
「まず何をすればいいのかわからない!」という方は、同じ業界など「自分に近い領域」の調査をしてみましょう。

ターゲットにする顧客層を決定する

年末商戦といえども、使用できる予算は決まっています。すべての顧客層をターゲットにできるのが一番良いですが、現実的には不可能です。
そこで、今回の年末商戦で提供する商品・サービスが、どの顧客層に刺さるのかを分析しましょう。
また、将来のための新規顧客やリピーターの獲得を大きな目的とする場合は、後ほどお話しする販促方法や販売内容などもよく考えつつ、顧客層を決定しましょう。

販促に使用する媒体を決定する

販促の効果をあげるには、使用する媒体をしっかり考えて決めなければいけません。発信する情報がいくら優れていても、ターゲットとする顧客層に届かないと意味がないからです。

例えば、昨年も年末商戦で自社ホームページやSNSで告知をしていた場合は、前述した昨年の結果分析でその成果も把握できます。それを踏まえて、今までの媒体のみでいくか、DMやポスターなどの新しい媒体を使ってみて方針転換するかを決定しましょう。

目玉商品の納品など、重要事項のスケジュールを決定する

年末商戦の時期は、品物のやり取りが圧倒的に多くなります。もしかしたら、納品物が1~2日遅れてしまう時も出て来るかもしれません。日程が重要な年末商戦で、納品遅れが出ることは大きなマイナスです。

それを防ぐために、「年末商戦にとってこれが無ければ始まらない!」といった重要な商品を把握しておきましょう。
商品を含めた重要事項をリストアップして、余裕を持ったスケジュールを組めれば、リスクを軽減することができます。優先度を決めるのも効果的ですね。

まとめ

年末商戦は1年でもっとも物が売れる時期です。そのため、新たな顧客層の開拓という点から考えても重要な時期といえます。

このような大切な時期を無駄にしないためにも、早めの準備を行うことが重要です。効果的な施策を講じたり、きちんとしたスケジュールを組んで年末商戦を成功させることができると、商売上だけではなく精神的な自信にもつながるはずです。
今後の1年を実りのあるものにするため、力を入れてがんばりましょう。

(執筆:創業手帳編集部)

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