フランチャイズを選ぶ際の4つの失敗パターンとは
失敗パターンを学んでフランチャイズを賢く選定しよう
(2016/06/16更新)
フランチャイズが成長するマーケットで優れたビジネスモデルで事業を展開していても成功するとは限りません。失敗するパターンを把握すると失敗する確率が低くなります。そこで4つの失敗パターンをご紹介します。
この記事の目次
なぜフランチャイズ事業で失敗するのか
フランチャイズに加盟してうまくいかなかった理由は以下の2つに分類されます。
・マーケットが衰退し、凡庸なビジネスモデルだった
・本部側または加盟店側の問題で成功企業と同じ成果を得られなかった
どちらの理由にせよ、フランチャイズの選定を誤ったためと言えるでしょう。
フランチャイズ選定の失敗パターンを学ぶことで成功確率を上げることができます。
フランチャイズの選定の失敗パターンとは?
それでは、フランチャイズ選定に失敗するパターンとしてはどのようなものがあるのでしょうか。
・収益性・成長性のあるビジネスモデルではなかった
フランチャイズの事業自体が収益性・成長性がないと成果も上がりません。
事業計画書では満足のいく売上予測が積み上げられたとしても、実は大半の加盟店が期待する成果を上げていない場合は難易度が高くなります。
しっかりしたビジネスモデルかはもう一度確認しましょう。
・フランチャイズ本部に指導能力がなかった
フランチャイズとはある意味コンサルティング業です。加盟店の経営をサポートする能力がなければ加盟店は十分な収益を上げることができません。
本部直営の店舗の収益は出ているが、加盟店の業績が思わしくない場合は指導能力が不足している可能性も考えられます。
スーパーバイザーが機能しているか、各種研修は充実しているかなどをチェックして指導能力を図りましょう。
・事業の特性と求められるマネジメントが自社の経営資源と合わなかった
加盟店側の問題によって失敗するリスクを避けるためには事業に求められるものと自社の方向性とあっているかを確認しましょう。
女性をターゲットにした事業に取り組んだところ、スタッフも女性主体で、女性のマネジメントに慣れていなかったために失敗したケースも過去にあります。
それまでは厳しく叱って社員の力を伸ばすことで成功していましたが、女性が主体の職場になじむやり方ではなく、価値観を合わせることができなかったのです。
このように事業に求められるものを事前に確認しておくことが必要です。
・フランチャイズ本部の経営理念や価値観が自社と合わなかった
以上ご紹介してきましたが、最終的には本部の経営理念や価値観が自社と合っているのかが事業の成功を左右するでしょう。
本部の方向性に納得できないまま加盟しても長期で事業を継続することはできません。
まとめ
このような失敗するパターンを過去に取り組んだ実績を突き合わせてみてください。
過去どこに問題があったかが鮮明になるでしょう。しっかり検討して成功確率を高めましょう。
(監修:AT カンパニー株式会社 代表取締役 浅野 忍土(あさの しのただ))
(編集:創業手帳編集部)