【2024年最新】クラウドファンディングのやり方とは?仕組み・種類・始め方の手順ガイド
クラウドファンディングのやり方をわかりやすく徹底解説!
●クラウドファンディングの基本と4つの種類(購入型、寄付型、融資型、投資型)
●クラウドファンディングを始める具体的な手順
●クラウドファンディングを利用するメリットとデメリット
●クラウドファンディングが起業時に有効な理由
●クラウドファンディングを成功させるための6つのコツ
●クラウドファンディングの具体的な成功事例を通じて学べるポイント
クラウドファンディングとは、簡単に言うと、インターネットを活用して「自分が立ち上げたプロジェクトに賛同してくれた人」から資金を調達することです。
最近では、漫画の原作を人気女優で映画化したり、アイドルの解散を惜しむ新聞全面広告を出したりという個人的なものから、へき地医療に使うヘリコプターを買ったり、待機児童の多い地域に保育所をつくったりという社会派なものまで、様々なプロジェクトがありました。
今回は、クラウドファンディングをビジネスに活かす方法をみていきましょう。クラウドファンディングのプロジェクトを成功させる方法を知りたい方は、資金調達に関する情報だけをまとめた、資金調達手帳(無料)を参考にしてみてください。クラウドファンディングを立ち上げた起業家にインタビューを行い、クラウドファンディングを成功させる方法について伺っています。
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この記事の目次
クラウドファンディングとは
クラウドファンディングとは、「地域の社会問題を解決したい」「商品やイベントを事前にPRしたい」「テストマーケティングに活かしたい」など、実現させたい目標や夢のプロジェクトを公開して、支援者から資金を募る仕組みです。
プロジェクトの活動や目的に共感した人(個人・法人)が支援者となり、クラウドファンディングサイトを通じて「資金支援」という形で応援してくれます。
クラウドファンディングの種類と参加条件
クラウドファンディングは、以下の4つの種類があります。
- 購入型クラウドファンディング
- 寄付型クラウドファンディング
- 融資型クラウドファンディング
- 投資型クラウドファンディング
一言でクラウドファンディングと言っても、その特徴が少し異なるので、1つずつ詳しく解説していきます。
種類1:購入型クラウドファンディング
クラウドファンディングと聞いて、最もイメージされやすいのが「購入型クラウドファンディング」です。
購入型クラウドファンディングは、商品やサービスを買って支援するタイプで、支援者はまだ販売していない商品を先行して買えるのが特徴です。
明確なリターンがあり、お得に商品を購入できる場合も多いため、クラウドファンディングの中では、最も支援者を集めやすいという特徴があります。
種類2:寄付型クラウドファンディング
寄付型クラウドファンディングは、寄付をした人に商品やサービスなどの明確なリターンがなく、多くの場合、メールや手紙での活動報告をリターンとして設定しています。
寄付型クラウドファンディングでも、商品やサービスをリターンとして設定することはありますが、購入型クラウドファンディングのようにお得に買えるというよりは、応援の気持ちを込めて、定価より高く金額が設定されることが多いです。
多くの場合は、募金と同様に発展途上国や被災地などを応援する内容のプロジェクトが寄付型クラウドファンディングに該当します。
種類3:融資型クラウドファンディング
融資型クラウドファンディングを発案するには、金融商品取引法の登録が必要となり、支援した人は数%程度の利回りが得られます。
融資型クラウドファンディングで資金を調達できるのは、金融商品取引業を行う企業に限られるため、個人で行うことはありません。
種類4:投資型クラウドファンディング
投資型クラウドファンディングは、未上場企業に投資でき、リターンは分配金となります。企業の経営者がクラウドファンディングとして株式への出資者を公募します。
この場合、元本割れになるリスクを説明しなければなりません。
創業手帳では、「出資ガイド」を作成しました。出資のメリットから投資家との出会い方、出資したい起業家の条件などを記載しています。ぜひ参考になさってください。無料でのご提供となります!
クラウドファンディングのやり方・始め方の手順
クラウドファンディングには様々なプラットフォームがありますが、どこも基本的には同じような流れで資金を調達しています。ここからは、大まかなプロセスをみていきましょう。
- クラウドファンディングのやり方・始め方の手順
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- 1.クラウドファンディングの目標を設定する
- 2.利用するクラウドファンディングサイトを考える
- 3.プロジェクトの登録・投稿
- 4.プロジェクトの審査
- 5.プロジェクトの開始
- 6.閲覧者・支援者への活動報告
- 7.プロジェクトの終了・支援者へのお礼
手順1:クラウドファンディングの目標を設定する
まずは、何をやりたいのか決めなければなりません。どんなプロジェクトをやりたいのか。そしてそれはどんな役に立つのか、どんな時期までに集めて、総額はいくら位かかりそうなのか。計画が見通せないと銀行が融資をしてくれないのと同じように、クラウドファンディングでも目標の設定は大切です。
「何から始めたらいいのか・・・」と悩んでいる方は、成功した過去のクラウドファンディングを参考にして決めていくのも良いでしょう。クラウドファンディングの成功体験記を読んでみるなどして、どんな方法が自分に合っているか検討しましょう。
手順2:利用するクラウドファンディングサイトを考える
次に、どのサイトのサービスを利用するのかを決めます。例えば、国内のクラウドファンディングサイトでは様々なサービスがありますが、それぞれ強い分野やプロジェクトの手数料が違います。
- 国内のクラウドファンディングサイト
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- 『Ready for』(https://readyfor.jp/)
- 『Makuake』(https://www.makuake.com/)
- 『CAMP FIRE』(https://camp-fire.jp/)
こちらの記事(新しい資金調達、クラウドファンディングとは?3つの種類と選び方のポイントまとめ)を参考にして、自分が叶えたいプロジェクトに合ったサービスを選択してみましょう。
また、資金調達手帳でも、クラウドファンディングについて詳しく解説しています。クラウドファンディング以外の資金調達方法についても詳しく解説していますので、比較検討してみてもよいでしょう。
手順3:プロジェクトの登録・投稿
プロジェクトを考えたら、サイトに登録し、どんなプロジェクトをやりたいのか、熱意を伝える文章を投稿しましょう。サイトではタイトル、カテゴリー、目標金額、プロジェクトの大まかな流れ、サムネイルにする画像、お礼(リターン)、連絡先を登録します。PR動画などがあるとより分かりやすいでしょう。
どうしてそのプロジェクトを達成したいのかということを記載する際、自分の原体験などを併せて書いておくと、共感を覚えやすいとされています。サイトページを作るときは、ストーリー立てて訴えるといった共感してもらうための工夫をしましょう。
手順4:プロジェクトの審査
どんなプロジェクトでも運営側からゴーサインが出るわけではありません。プロジェクト実行の見通しが立つかどうかを運営者側は見極めます。当たり前ですが、社会的に問題となるものや、犯罪に加担するものなどは却下されます。
もしプロジェクトが審査で通っても、サイト運営者側は「クラウドファンディングのプロ」ですから、「ここをこういう風に変えられますか」や「画像を変更することは可能でしょうか」といったアドバイス、提案をしてくることがあります。サイト運営者と良好な関係を保つためにも、連絡を密に取り合いましょう。
手順5:プロジェクトの開始
いよいよ資金集めが始まります。目標設定期限から逆算して、1日当たりにどのくらい集めなければならないか注意を払っておきましょう。自分のSNSで周囲やフォロワーへ協力を呼びかけるなどして、積極的に広報活動を進めていきます。閲覧者を増やすことで共感を広めましょう。
手順6:閲覧者・支援者への活動報告
集まったお金をどのように使うかの活動報告は欠かせません。一度そのプロジェクトを閲覧し、寄付するかどうか悩んでいる人に訴えかけるのに有効なのが「経過報告」です。
「あと○○円で達成できそうです!」や「△△人の皆様に応援していただいています」などと途中経過をお知らせすることで、「プロジェクトに賛同している人同士の連帯感」が生まれます。このプロジェクトを成功させたい!という気持ちを「伝染」させるためには、マメな活動報告が大切ですね。
手順7:プロジェクトの終了・支援者へのお礼
プロジェクトが達成したら、運営者側から手数料を差し引かれて自分の口座に入金されます。達成できなかった場合は、支援金は支援者に返金されてプロジェクトそのものが終了となります。
プロジェクトの期間が終了したら、達成しても、達成できなかったとしても、お礼の文章をきちんと掲載したり、メールや手紙で感謝の気持ちを伝えましょう。事前に約束した支援者への特典があるなら、それも届けましょう。許可を得られた支援者一覧をHPに載せる方法もあります。
プロジェクトを達成した後、その事業が行われている様子をブログなどで公開すると、資金の透明性の観点からも喜ばれます。プロジェクトの行く末が見届けられるようにすると、いつまでも「プロジェクトへの連帯感」から温かく見守ってもらえるでしょう。
クラウドファンディングのメリット
クラウドファンディングは、プロジェクトを公開する「提案者側」と、プロジェクトに共感した「支援者側」にそれぞれメリットがあります。以下に立場ごとのメリットをまとめましたので、ぜひ参考にしてください。
- クラウドファンディングのメリット(提案者側)
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- 単独では実現できないような大きなプロジェクトにも挑戦できる
- 出資募集によりプロジェクト自体を周知でき、マーケティングにもなる
- 自社商品やイベントの事前PRにより、「ファンを獲得できる」という付加価値がある
- SNSによってプロジェクトを手軽に拡散でき、より広範囲に支援者を募ることができる
- 金融機関等からの出資が難しいプロジェクトや、テストマーケティングにも活用できる
クラウドファンディングを活用する提案者のメリットとしては、大きな資金を調達できる可能性があり単独では実現不可能なプロジェクトを立ち上げることができる点です。
また、プロジェクト自体が宣伝効果をもたらすため、新商品やサービスを幅広い層に認知させることができます。上手くいけばファンになってくれる人が増えるかもしれません。クラウドファンディングは開発段階から参加できるプロジェクトで、成功までの経緯を一緒に楽しめることから、今後も応援してくれるファンを獲得できる可能性があります。募集をSNSでおこなえば、募集の手間や費用をかけなくて済むでしょう。
ほかにも、不確実性のある事業でもクラウドファンディングなら進められるメリットがあります。金融機関から融資を受けるとなると審査がありますが、クラウドファンディングなら支援者にメリットが伝われば資金を集めることは可能で、通常は難しいプロジェクトにもチャレンジできるでしょう。
- クラウドファンディングのメリット(支援者側)
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- 少額からでも気軽に資金支援に参加できる
- 社会貢献をしながら資金支援のリターンが得られる
- 融資型クラウドファンディングは、国債や銀行預金以上の利回りが期待できる
- 購入型クラウドファンディングは、気になる商品やサービスを先行して得られる
- 寄付型クラウドファンディングは、寄付金控除により所得税や住民税を節税できる
クラウドファンディングは、支援者にとって少額からの支援が可能で、プロジェクトの内容によっては新商品購入ができる、また社会貢献ができるメリットがあります。プロジェクトによっては一般では入手できない商品やサービスがあるので、希少性の高さとしてもメリットがあるでしょう。
また、融資型や投資型は支援した資金に応じてリターンがあるため、金融商品以上の利回りを希望する人にとってメリットがあります。融資や投資タイプはリスクがありますが、審査があるため一定基準以上の信用があり、投資に不安がある人でも比較的安心です。
ほかにも、支援すると寄付金控除が受けられる点もメリットのひとつでしょう。支援すると節税対策になります。
クラウドファンディングのデメリット
クラウドファンディングのデメリットを確認することで、提案者側・支援者側の注意点やリスクを把握しておきましょう。
- クラウドファンディングのデメリット(提案者側)
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- 競合相手に自社のアイディアを知られてしまう
- プロジェクトの達成に失敗すると、労力が無駄になるケースもある
- 10%~20%の手数料と支援者へのリターンにより、純資金が集まらないこともある
クラウドファンディングを活用すれば多くの人に知られることとなり、アイディアが盗まれる恐れや、失敗すればずっとWeb上に経緯が残るリスクがあります。
また、募集しても希望の資金が集まるとは限らないため、失敗するリスクも考慮する必要があるでしょう。クラウドファンディングに参加するだけで10%~20%の手数料がかかり、さらに支援者へのリターンを考えると、マイナスとなる場合があります。
- クラウドファンディングのデメリット(支援者側)
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- 資金支援した後に気持ちが変わったとしても、取り消しができない場合が多い
- プロジェクトの資金が正しく使われているかを、詳細に確認することは難しい
- 投資型クラウドファンディングは、利回りによっては元本割れのリスクがある
支援者のデメリットは、一度申し込みすればキャンセルできない点や、プロジェクト自体が実行できないリスクがあることです。支援したとしても詳細まで確認できるわけではなく、成功するかどうかは一種の賭けに近いものがあります。
また、融資型や投資型は元本割れリスクを考慮しなければなりません。申請したプロジェクトは審査するため詐欺のリスクはかなり低いといえますが、審査に通過するリスクはゼロではありません。きちんとした会社の投資プロジェクトであっても、元金割れリスクはあるでしょう。
起業時の資金調達や事業立ち上げにクラウドファンディングがおすすめな理由
これから創業を考えているなら、資金集めとしてクラウドファンディングの活用を考慮してみてはどうでしょうか。クラウドファンディングと聞くと既存企業の商品やサービスを打ち出すイメージがありますが、創業と合わせて活用することもできます。
起業時の資金調達ができる
クラウドファンディングは支援者が少額から支援できるため、多くの人の心をつかめば高額な資金集めは夢ではありません。創業で資金集めをするなら、審査に通るような事業計画を立てるといいでしょう。申請は個人であっても構わなく、これから創業する会社でも問題ありません。
また、クラウドファンディングで集めた資金は、返済の必要がありません。金融機関から融資を受ける方法だと返済が必要で、事業が失敗すれば返済ができなくなるでしょう。しかし、クラウドファンディングなら成功を前提として資金集めをするため、リスクなく資金集めができるメリットがあります。
事業立ち上げができる
融資型や投資型のクラウドファンディング事業をするには、それぞれ登録に免許が必要です。融資型では、金融商品取引法「第二種金融商品取引業」の「電子申請型電子募集」の事業者登録が必要になります。また、株式投資型では、金融商品取引法「第一種金融商品取引業」や「小規模第一種金融商品取引業」の登録が必要です。これらの場合は、弁護士など専門家に相談しながら事業立ち上げをするといいでしょう。
一方で、給付型や購入型は事業立ち上げが難しくありません。創業と同時にクラウドファンディングのプロジェクトを立ち上げるとスムーズです。通常の創業でも事業計画は立てるため、同時に進めても手間が少し増える程度です。
見込み顧客の要望が起業前に分かる
クラウドファンディングでは、自社商品を使ってくれた人から直接意見を聞ける機会があります。
使用者から寄せられた感想は、市場ユーザー全体の要望の一部を反映しているため、とても参考になる情報です。
事前の評価はモニターからも得られますが、クラウドファンディングの支援者とは事情が異なります。モニターは自社商品に必ずしも興味があるとは限りません。
一方、クラウドファンディングの支援者は自社商品に共感して購入してくれた方々なので、より深い情報を聞けるメリットがあります。
リリース前の商品に対する感想は、良い部分だけでなく、悪い点もわかる意味で非常に重要です。
悪い点があればリリース前に改善することでより良い商品となり、多くの見込み客の希望を満たす商品になる可能性が高まります。
将来の顧客獲得につながる可能性がある
クラウドファンディングで自社商品に対し興味を持ってくれた方や実際に支援してくれた方は、将来の顧客になる可能性があります。
支援に至らなかった方も、商品に触れることで記憶に残り、リリース時の購入者となるかもしれません。
さらに、支援数はそのまま将来の売上数と比例します。クラウドファンディングを活用することで、事前に売上数の予測が立てられるため、事業規模の把握が可能です。
例えば、思ったより支援数が少なければ、それに応じた事業規模にしなければなりません。製造数を少なくしたり、広告費を縮小したりする判断ができます。
加えて、クラウドファンディングの支援数は、商品価格が適正であるかどうかの判断にも役立ちます。
支援数が多ければ適正価格であったと判断できますが、予想より少なければ価値に見合っていなかったということです。
クラウドファンディングは個人でも可能?
クラウドファンディングを実施する条件として、法人や開業届を提出した個人事業主である必要はなく、個人でも実施可能です。
個人がクラウドファンディングを実施する場合、以下のようなプロジェクトが発案されています。
・起業に向けての試作品づくり
・古民家を改装した居場所づくり
・地域を巻き込んだ街づくり
・アマチュアアーティストのCDやMVの制作
・平和、平等などをテーマにしたアート作り
こちらは、一例ですが、クラウドファンディングを足がかりに、個人事業主や法人としてビジネスに繋げることもできます。
創業や起業前に自分の持っているアイディアがビジネスとして通用するのかの力試しとして活用することも可能でしょう。
クラウドファンディングでの資金調達を成功させる6つのコツ・ポイント
クラウドファンディングを成功させるためには、様々な工夫が必要です。
その中でも、クラウドファンディングの成功に効果的な6つのコツ・ポイントをご紹介します。
コツ1:支援者にプロジェクトの成功をイメージさせる
クラウドファンディングで支援者を集めるためには、支援を検討している方に、このプロジェクトが成功しそうだと思ってもらう必要があります。
明らかに失敗しそうなプロジェクトを支援する人はほとんどいません。
プロジェクトの成功をイメージしてもらうためには、プロジェクトを実施するスケジュールや予算の使い道、メンバー構成、課題と解決策など、プロジェクトの全体像を明確に示す必要があります。
コツ2:発案者やプロジェクトに共感を集める
クラウドファンディングの成功に、最も重要な要素の1つが「共感」です。
どんなに個人的な思いでも、どんなに社会意義のある内容でも、クラウドファンディングに支援してもらうには、そのプロジェクトに共感してもらう必要があります。
うまく共感を集められれば、世界一周に行きたい、音楽ライブを主催したいなど、個人的な思いのプロジェクトでも成功できる可能性はあります。
コツ3:動画を効果的に活用する
多くの支援者からの共感を集めるためには、動画を効果的に使うと良いです。
画像は文字の7倍、動画は文字の5,000倍もの情報を伝えられると言われています。
写真をきれいに撮影し、デザイン性の高い画像をクラウドファンディングのサイトに貼り付けることも効果的ですが、動画を活用することでさらに高い共感を生み出します。
動画内では、プロジェクトにかけた思いや成功した後のビジョンを熱く語ることで、文章だけでは伝わらない思いが伝わりやすくなります。
コツ4:継続的に途中経過を報告する
途中経過の報告が重要な理由は、クラウドファンディングの目的は資金調達だけでなくファン獲得も含まれているからです。
例えば、資金繰りに苦しんでいるため、新たな事業を展開するためにクラウドファンディングで支援を募ったとします。資金を多く集めるためには、多くのユーザーに対し情熱が伝わらなければなりません。
そのため、多くの場合、文章や動画でストーリー性を持たせて共感を得ようとするでしょう。
クラウドファンディングを成功させるためには、スタート段階が非常に重要です。しかし、接触回数が少ないと人は忘れやすい傾向があります。
継続的に途中経過を報告するのが重要な理由は、支援者の記憶に残りやすくするためです。
さらに、支援数などを途中報告することで、支援者は自分の支援が役立っているという達成感を得られ、ファン獲得が上手くいきやすくなります。
コツ5:魅力的なリターンの内容や金額設定になるよう工夫する
クラウドファンディングに支援する方の中には、プロジェクトに共感したことに加えて、リターンが魅力的だったという理由も多いです。
多くの支援者に「欲しい」と思ってもらえるリターンの内容を考える必要があります。
また、リターンの金額設定は「3,000円以下」「3,000〜10,000円」「10,000円以上」と、最低でも3パターンに分けることで、どの支援者でも手が出しやすくなります。
コツ6:プロジェクト開始前にSNSなどを活用し支援者を集める
クラウドファンディングを実施したことがない方の中には、クラウドファンディングサイトでプロジェクトを立ち上げたら、勝手に支援者が集まってくると思っている方もいますが、実際はそうではありません。
クラウドファンディングを成功させるためには、数々の工夫や仕掛け、泥臭い宣伝活動が必要になります。
プロジェクトを開始する1ヶ月前くらいには、サイトを作り上げておき、事前にSNSやリアルの場での告知を行いましょう。
その上で、プロジェクトが開始して3日以内に目標金額の30%以上の支援者を集められれば、クラウドファンディングの成功確率が大きく高まります。
クラウドファンディングの成功事例
具体的なクラウドファンディングの成功事例は、別の記事で詳しく紹介しておりますので、合わせてご覧になってみてください。
事例1:釣りに特化したアパレルブランド
1つ目の事例は、釣りに特化したアパレルブランドです。アウトドアファッションブランドは増えていますが、釣りとの組み合わせは少ないことからクラウドファンディングで商品をアピールしました。
- 達成率は3152%
- 資金630万円以上
GOODIE 岸原 秀行|クラウドファンディングで成功!「釣り×アパレル」という新たなニーズの開拓に挑戦
事例2:愛媛・宇和島の真珠ネックレスブランド
2つ目の事例は、愛媛・宇和島の真珠ネックレスブランドです。宇和島は全国でも有数の真珠養殖地ですが、あまり知られていませんでした。そこで真珠の産地を盛り上げるためクラウドファンディングを利用しています。
- 目標の支援額を5日で達成
- クラファン限定プチアクセサリーを用意
愛媛宇和島の真珠がクラファンで人気沸騰!元コンビニの敏腕マーチャンダイザー中山香織さんに聞く「事業の強みの伸ばし方」
事例3:海外のマイクロファイナンス
3つ目の事例は、海外のマイクロファイナンスです。海外の貧しい人に無担保で少額の融資を行う事業のことで、資金集めとしてクラウドファンディングを活用しています。
- クラウドファンディングから資金約6000万円
- ミャンマー国営経済銀行からも約8000万円
海外マイクロファイナンス・ワラム 加藤 侑子|高卒派遣から勤め先を買収し社長に!
まとめ・起業時にクラウドファンディングも検討してみよう
夢をかなえたいけれどお金がない、人脈がない・・・ないない尽くしの救世主になり得るのがクラウドファンディングです。あなたに合ったクラウドファンディングサイトを探してみましょう。サイトを見ているうちに応援したいプロジェクトや、似たことをやりたいと考えている人に出会えるかもしれません。
経営上の工夫でも資金繰りをよくすることができます。冊子版の創業手帳(無料)では、創業期において重要になってくるキャッシュフローを詳らかにし、キャッシュフローを健全にするノウハウを10つの観点から解説していますので、ぜひ参考にしてください。
その他にも、補助金・助成金の正しい活用法が分かる補助金ガイドや、自分の条件にマッチした補助金・助成金情報が届く補助金AIというサービスもご用意しています。すべて無料ですので、ぜひお気軽にご利用ください。
融資ガイドでは、安定した資金調達方法である、融資の基本から初心者向けにに分かりやすく解説しています。融資の審査通過のためのポイントなども確認できます!
(執筆:創業手帳編集部)
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